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2014年6月27日 (金)

サラ・マクラクランSarah Mclachlanの新譜「SHINE ON」

人生の新展開か?

<Rock、Popular>

        Sarah Mclachlan 「SHINE ON」
        The Verve Music  B0020606-02  ,  2014

Shineon
 そうですね4年ぶりの新作ということですね。前作「The lows of illusion」も6年ぶりの新作だったが、今回は心機一転新たなVERVE移籍第一弾。
 ここでは既に何回かと彼女については取り上げてきたので、取り敢えずこのアルバムに話を持って行きます

(参照)
■サラ・マクラクラン久々のニュー・アルバム「LAWS of ILLUSION」登場
     http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2010/07/laws-of-illusio.html
■サラ・マクラクランの評価はどこに求められるか?(3)
     http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2009/12/3-2b12.html

 何と言っても彼女自身は離婚しての2児の母親、長年のマネージャーからの離れ、そして父親の死などこのところネガティブな環境にあって、ここに登場するはアルバムは”父親に捧げる”といった性質のものであるようだ。とにかく彼女も48歳になるし、もともと既に築いてきた世界は、単なるポップ歌手というところから、社会活動等に意欲と実績を残してきている。そんな意味からもこのアルバムに接してみると、むしろ逆境から彼女なりきの落ち着きどころを得ての何か達成感というか自分の世界に何かを見いだしているところを感ずる。

収録曲は以下のような11曲。

Shineonlist_2
 一曲以外全て彼女のオリジナル曲。”6. Song for my father”は明らかに父親への感謝の曲である。いっや~しかしかっての陰影や問題意識によるネガティブ感のあるところが無くなり、私としてはちょっと物足りないといった方がよいのか、とにかく落ち着いたアルバムに仕上がっている。
 1曲目はややアップテンポな曲作りだが、ライブなどで聴くこの曲のイメージとは変わった仕上げになっている。これからの歩む将来に希望や期待を感じている世界が感じ取れる方向に仕上げたのであろう。このアルバムの全体的な流れも、多分噂にある人生の新展開がバックにあってのことかも知れない。殆どの曲は、どちらかというとしっとりとしたムードだが、自己を見つめ”光のある”方向に感じたところを歌い上げているように思う。

Sara6
 こうしてある意味では自己の人生に歩むべき道を感じて充実感を持って感謝の気持ちでアルバム・タイトルのように"Shine on"しているならば、それはそれで結構と歓迎しようではありませんか。
 それでも”4.Broken Heart”では、やはりマクラクランらしいところを感ずることが出来る。
 又、彼女のこと・・・多分社会的な活動においても新展開は必ずみせるであろうと想像はしているのだが・・・・。

(参考)過去のオリジナル・アルバム

1. タッチ Touch (1988)
2. ときめき Solace (1991)
3. エクスタシー Fumbling Towards Ecstasy (1993)
4. サーフェシング Surfacing (1997)
5. アフターグロウ Afterglow (2004)
6. ザ・ロウズ・オブ・イリュージョンThe Laws Of Illusion (2010)

  •  

(視聴)

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2014年6月22日 (日)

イリアーヌ・イリアスの「USA 2014」の ピアノ・プレイとヴォーカルを堪能

ピアノ、ベース、ギターのトリオで・・・・そしてイリアーヌ節のヴォーカルが入って

<Jazz>
       Eliane Elias Trio 「Chaga de Saudade」
              Live at Sculler's, Boston April 11, 2014

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Eliane Elias : piano, vocal
Graham Dechter : guitar
Marc Johnson : bass

 

(tracklist)
1. You and the night and the music
2. Chega de saudade
3. I thought about you
4. This can't be love
5. Embraceable you
6. I've never been in love before
7. Stairway to the ninth dimension
8. So danco samba
9. Rosa morena
10. band intro
11. Bowing to bud
12. There will never be another you

 今年(2014)の4月、まだ直ぐ2ケ月前のボストン公演のライブ版。これがなかなか楽しいライブものになっている。相変わらずイリアーヌのピアノ・プレイも見事にギターとベースとのトリオでボサノバの世界を聴かせてくれるが、tracklistをみてお解りの如く先のアルバム「I Thought About You」からの曲も何曲か登場。
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 特にドラム・レスで、クレイトン・ハミルトン楽団の若手ギタリストのグラハム・デクター(→)のギターがボサノバ・ギターにこだわらず、いわゆるモダン・ジャズの典型的なエレクトリック・ギターを展開し、彼女のピアノ・プレイが主役と云ってもなかなか良い味付けしてくれている(彼は20歳代ですよね。アルバム「TAKIN' IT YHERE」、「RIGHT ON TIME」の2枚リリースしているようですが、私は聴いてないのですが)。
 ベースは言わずもがなマーク・ジョンソン。これがなかなか女房を主役に影になって支えていると云った感じだが、息の合ったところは充分感じ取れる。隙の無い演奏だ。
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 しかし、イリアーヌ・イリアスは相変わらずの彼女独特のまろやかな低音で包んでくるようなヴォーカルが健在で、この会場を沸かせている。” Embraceable you”なんかはちょっと聴き惚れてしまう。彼女は1960年生まれなので、もう50歳を越えての円熟プレイヤーだ。
 もちろん彼女のピアノ・ソロも登場して盛り上がる。
 この会場はそんなに大きくないようで、彼女は会場に話しかけるようなところも多く見られ、こんなライブに参加したいと思わせるところ。

 もちろんこれはブート盤である。しかし音質は、サウンド・ボード録音というだけあって、それなりに聴けるところが魅力。しかしこんなライブ盤もオフィシャルにあっても良いのでは・・・と。

(参考視聴)

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2014年6月17日 (火)

デジタル機時代のレンズ遊び~ソフト・フォーカス画像の世界:キヨハラ・ソフト「VK50R」

「ベス単フード外し」から「キヨハラ光学ソフト・レンズ」へ

 デジタルカメラ時代とは言え、ソフト・フォーカス画像を楽しむというのは変わってはいない。それには諸々の撮影テクニックがあるが、近年はデジタル・カメラの機能の一つとしてのデジタル処理による方法、そして画像ソフトによる方法などが横行しているが、やっぱりその味気なさはどうも納得できない。・・・・と、言うことになると昔ながらの方法論と言うことになるが、その一つはフィルターによる手法もある(例えばMARUMI DIFF-II)。しかしこれにも撮影者の要求は更に上に行って、結局は歴史的な「ベス単レンズのフード外し」という世界が・・・もう一つは「キヨハラ・ソフト・レンズ」といったところに落ち着いてしまう。

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 私も諸々研究してみたが、目下は上のような状態で撮影している。キヨハラ・ソフトと言われるレンズVK50R = KIYOHARA SOFT 50mm F1:4.5(1987年発売)を最近のNIKON フルサイズ・デジタル機に装着したところである。

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 例えば、左はこの組み合わせにより撮影した一枚だが(クリック拡大)、このようなものを撮り始めると結構病みつきになる。
 もともと、このようなソフト・フォーカス撮影は、ポートレート撮影などで、美しさが倍増して好まれたという経過もあるが、私の場合は対象は屋外の諸象に集中する。そのあたりは好みであるからどちらでも良いのだが。

 ここに使用しているハヨハラ・ソフトと言うレンズは、キヨハラ光学(本社:新宿)にて1986年に作成された「VK70R」が最初であるが、これは時代の流行のライカ版カメラに合うように作成されたレンズであった。しかし70mmレンズ(ベス単も72mm)ということで、標準よりやや望遠よりのため、後に標準レンズ50mmレンズとして開発されたものがこの「VK50R」である。

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 こんな手法は日本に於いて大正時代から始まった「ベス単フードはずし」が最初であったようだ。コダック社のヴェスト・ポケット・コダックVest Pocket Kodak(→他ブログから借用画像)という極めて小型で人気のあった単玉レンズ・カメラ(1群2枚)(1912-1925年 180万台を売った)は、シャープな撮影のため絞りをF11に制限されていた。その絞りをフードを外して明るいF6.8あたりまで開放にして早いシャッター・スピードで撮影を試みたところ、球面収差により魅力的な軟らかな描写が得られたことから、それを狙っての人気が沸騰したと云うことなのだ。それは決して焦点が合っていないのでなく、フレアなどで微妙なボケ味を生んでくれた。しかしそのカメラも、もともと127フィルム(ベスト判 6.5×4cm)カメラであり、既にライカ判流行に遅れての過去のものとなり、このレンズが手に入らなくなってきたためキヨハラ光学で研究開発して、極めてベス単フード外しと同様の効果を発揮するレンズを流行のライカ版カメラ用に制作した。そしてベス単フード外しの季刊写真誌『光大』(1986年4月号)に「VK70R試作完成」という見出しで発表され注目されたものという。

 キヨハラ光学では、結局のところこの24×36mm(ライカ版)カメラ用にVK70R、 VK50R の2レンズと、中判(ブローニー版)カメラ用に VK105L、 VK70R645 の2レンズ、計4種のソフト・フォーカス・レンズを開発した。
 そして現代になって、デジタル機も年々その画像は改良されフィルムの味付けに迫っている。そんな中で、フルサイズ機においては、かってのフィルム・カメラ感覚でレンズを操ることが出来るようになって、再びこんなソフト・レンズも貴重な出番が増えているのである。

(参考)VK50R(1987年発売) - 50mmF4.5。1群2枚+保護ガラス1枚。最短撮影距離0.5m。アタッチメントφ40.5mmねじ込み。マウント固定式でペンタックスK、オリンパスOM、キヤノンFD、キヤノンEOS、ニコンF、ミノルタMD、ミノルタ/ソニーα、コンタックスRTS、M42、コニカ、ライカR、リコー用があった。

          *        *        *        *        *

<今日のミュージック>

寺島靖国「Jazz Bar 2011」
TERASHIMA RECORDS  TYR-1027 ,  2011

Jazzbar2011
1.  LONGING / TOUHA / EMIL VIKLICKY 
2.  MISSION / VARGA GABOR JAZZ TRIO 
3.  TENNESSEE WALTZ / STEVENS,SIEGEL & FERGUSON TRIO 
4.  I WILL WAIT FOR YOU / LISA 
5.  CIRCLE / TRIOTONIC 
6.  DOUBLE VISION / KRIS BOWERS 
7.  OLD FOLKS AT HOME(SWANEE RIVER) / HARRY ALLEN 
8.  LANGHAM / TRIO THIS 
9.  WE'RE ALL ALONE / SIMONE KOPMAJER 
10.  TO WHOM IT MAY CONCERN / ESPEN ERIKSEN TRIO 
11.  THE LAZIEST GAL IN TOWN / JANE KRAKOWSKI 
12.  THE LETTER / SOPHISTICATED LADIES 
13.  MELODIE D'AMOUR / JEAN-PIERRE COMO 
14.  BEAUTIFUL CREATURES / BRIAN BROWNE 

 

 相変わらず、主としてピアノ・トリオの叙情的な、メロディアスなところを探し出してのオムニバス盤であるが、これで11巻目となるがなかなか健在。私の注目は 5.CIRCLE / TRIOTONIC 、 8. LANGHAM / TRIO THIS 、 10.TO WHOM IT MAY CONCERN / ESPEN ERIKSEN TRIO 、  14.BEAUTIFUL CREATURES / BRIAN BROWNE  といったところか。そうそうこのアルバムで、女性ヴォーカルとしてスウェーデンのLisa Lovbrandも注目された。

(視聴)

     Trio This 「Langham」

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2014年6月13日 (金)

どこか奇妙なジャズ・ヴォーカルもの~サーシャ・ダブソンSasha Dobson「Aquarius」

これがニュー・ヨークの新世代ものなのであろうか?

<Folk, Country, Jazz>
       SASHA DOBSON 「Aquarius」
        Oblique Sounds  906  / USA / 2013

Aquariusblog

 どうなんでしょうね、このサーシャ・ダブソンのヴォーカルの世界は?、解りませんね・・・・いやはや解らなくていいのでしょうね・・・と片づけるのが正解かも。なんかかったるく、ちょっとカントリー風で、そして異国風で、おまけにややセクシー・・・つまり何を言っているのか解らないでしょうが、そんなヴォーカルです。そして完全にヨーロッパ風とは別物で、こうゆうのが今のニュー・ヨークなんでしょうか?。とにかく彼女はNYのコーヒーハウスの伝統を継承しているのだとか?そんな紹介がある。私には解りませんが、その歌声はなかなかボリュームがあって、高音から低音まで見事と言えば見事。

List
 tracklistは左の如くの11曲。コレが又全て彼女の手によるオリジナル曲というから恐ろしいというか立派なもの。
 そしてクレジットを見ると彼女のバックを固める演奏陣は、Elec.Guitar、 Bass、 Drums は当然として、Violin、 Organ、 Percussion、 Synthesizer、 Vibraphone、 Piano、 Tambourine と何でも出てくる。
 そして比較的ゆったりと演奏して彼女のヴォーカルを際ただせるのだが、その雰囲気がどうも異様なのである。そうは言ってもやっぱりフォークとかカントリーなんだろうか?、ジャケからみるととてもそんなふうには見えませんがね(笑)。

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 もともと彼女はジャズ・ミュージシャンを両親に持って音楽一家育ちらしい。1979年生まれ。あのノラ・ジョーンズを排出して有名なライヴ・ハウス「Living Room」から十数年前の1999年にジャズ・シンガーとしてアルバム・デビューしていて、これがもう7thアルバムといから中堅どころのヴォーカリスト。
 ただし私は聴いてないが、前作の「モダン・ロマンス」(2006年)と言うアルバムあたりから注目度が上がったようだ。これはノラ・ジョーンズの流れにあるジェシー・ハリスのプロデュースらしい。しかしこれを聴くとやっぱり所謂スウィングするジャズ・ヴォーカルとは一線を画するという新世代パターン、モダン・フォークなんて表現もあるが、ベースはカントリーなのかも知れない。

 しかしまあ面白いって言えば面白いということになるのでしょうね。こんな世界もあっても良いのかも・・・・・ね。

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 そしてここに来て話題はノラ・ジョーンズが、このサーシャ・ダブソンとキャサリン・ポッパー(ベーシスト)と女性3人ユニットを結成してニュー・アルバム「プスンブーツPUSS N BOOTS=ノー・フールズ、ノー・ファン」(←)のリリースとなったことだ(近々発売)。多分カントリーっぽいJazzy not Jazzといったところを聴かせるのだろうと想像するのだが・・・・。
 ノラ・ジョーンズは2002年Blue Noteからデビューして世界的ヒットシンガーソングライターとなったのだが、それよりこのサーシャのほうが早くデビューしている。
 まあもともと私はノラ・ジョーンズってあまり好みでない(ごめんなさい)のであまり興味も無いわけだが、しかしアメリカらしい派手なユニットがスタートしたんですね。まあメンバーの個性やアメリカ社会から見て、コレが最初で最後かも知れませんが。
 
(参考視聴)

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2014年6月10日 (火)

エドワール・フェルレEdouard Ferlet のジャズ・バッハの世界

フランス伝統のシャレた世界とは別物?

<Jazz>
          EDOUARD FERLET 「Think Bach」
          Rue Stendhal  MEL 666011 / France / 2012


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Edouard Ferlet : Piano
                       Compositions

1.    Analecta   
2.    Dictame   
3.    A La Suite De Jean   
4.    Verso   
5.    Lisiere   
6.    Souffle Magnetique   
7.    Que Ma Tristesse Demeure   
8.    Lapsus   
9.    Diagonale   
10.    Replique

   噂のエドワール・フェルレのピアノ・ソロ・アルバムを遅まきながら聴いた。なにせ私がジャズ・ピアノに興味を持ったのは、やはりフランスのジャック・ルーシェによる「プレイ・バッハ」だった。あれはなんともう50年も前の話で、ここにきての”バッハのジャズ演奏って?今更”って気分でいたのだが・・・・なるほどアルバムを聴いてみると、なかなかこのバッハの世界への迫り方には又一つの世界がある事が解ったのだ。

 ”Compositions”とあるから、なになに単なるバッハには納まらない。つまりクラシック・バッハでなく、”模倣と創造との対立・矛盾する要素間の不断の緊張”と言うことのようなんですね。そう思って聴くとなるほと面白い。昔のジャック・ルーシェはシャレた世界でバッハをジャズで聴かせてくれた。そしてフェルレはその二番煎じでなく、彼の創造的センスでバッハを捕らえようとしたと言うことのようだ。

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 エドワール・フェルレと言うのは、フランスのベーシストがリーダーのジャズ・ピアノ・トリオの「ジャン-フリップ・ヴィレ・トリオJEAN-PHILIPPE VIRET Trio」のピアニスト。このあたりも私は未消化だが何せ現代トリオとしての名は高い。そのあたりから創造しても一筋縄ではゆきそうもないことは想像の付くところ。左の写真をみてもなかなかの面魂。
 彼は1971年のフランス生まれ、クラシックの勉強したがジャズに傾倒、1990年にはバークリー音楽院で作曲の勉強。つまりボストンに住んだ。
 1992年にはバークリーのベスト・ピアニストの賞を受けたとか。その後フランスにて活躍中。

 このアルバムの演奏だが、一つは単なるピアノ演奏に止まらす、このピアノをいろいろな手段で音を出す道具としてもいる。つまり打楽器的であったり、弦楽器のような音を出したりと、これらの手法は実は私はあまり好まない。邪道と言えば邪道、パーカッションが欲しかったらそれを用いれば良いのではないか?と思うのだが。しかし最近の流行でもあるといったところか。

 さてこのアルバムの肝心のバッハの曲はどうなったかというと、ちらっと思い当たるメロディーがきこえてくるが、どうもバッハでなくても良いのではないかと思うほど彼の創造の世界が主導だ。しかし何か不思議な魅力があるところが面白い。これは音楽の専門家というか学者というか、そのような人が聴くと何かがありそうだと言うことは私にも解る。
 結論的に、結構聴きくにつれて引き込まれるところがある快作とも言える。
  (追記) これを聴かせてくれた友人に感謝というところ

(視聴)

  

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2014年6月 4日 (水)

「SONY α7」とレンズ選び(2) / (Jazz)エイドリアン・フレイ・トリオAdrian Frey Trio

「α7」とのマッチング・レンズ選び(遊び?)

 
 
前回(「フルサイズミラーレス一眼SONYα7」)に続いてのSONY α7 のレンズ遊び続編

<Zoom Lens>α7+Carl Zeiss Vario-Sonnar T*3.5-4.5/24-85

Wcontaxn1_3 ズーム・レンズとしては信頼性のあるコンタックスN1シリーズのCarl Zeiss Vario-Sonnar24-85mmをテスト中である。
 このレンズを使用するには、マウントが目下2種類ある。①マウントに絞りのついたもの、②絞り機能はα7の電子接点によりレンズと連動できるもの~の2つがある。私はKIPONの①のタイプ(これはかってマイクロ・ホーサーズCN1-m4/3で使用経験有り)を使ってみている。装着するとちょっとグロテスクにレンズが大きい。このレンズ82mm口径で又結構重量がある。かってコンタックスN1で使っていたときには気にならなかったんですが、こうしてみると如何にこのSONYがコンパクト軽量に出来ていることが良く解る。
 又マウントの絞りであるが、絞って行くと周辺がケラれるようになる。この点は若干不満。要注意だ。

<Wide-Lens>α7+Voigtlander COLOR-SKOPAR 21mm 1:4

W21b

これは結構見たところ様になる。21mmというワイドをそのまま35mmカメラ感覚で楽しめる。この領域はそう多用するわけでは無いが、あるとそれなりに外で使いたくなるところ。日本版ホクトレンダー・レンズですが、これだけ広角にもかかわらず、それほど歪みも無く意外に安価でうまく作ったレンズとも言える。しばらく眠っていたが、使いたくなってきた。

<Wide-28mm>α7+MINOLTA MC W.ROKKOR-SG 1:3.5 f=28mm

Wmin28


<Standard 40mmLens>α7+MINOLTA M-ROKKOR 1:2 f=40mm

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  ここに装着したワイドの28mmレンズは、私の若き頃の何十年も前のミノルタ・レンズ。しかし繊細さと色再現に於いても現代レンズにまけていない事に驚く。口径が大きいが意外に見た目もアンバランスではない。
 次の40mmの「M-ROKKOR」というのは、先般取り上げた「LEITZ minolta CL」の標準レンズ。ROKKORと名が付いているが、ドイツ・ライツ社の設計もの。これがこの「α7」とはナイス・マッチングなんですね。非常に使いかっても良く、性能の良さもあって、このカメラにはベスト1を争うレンズと言いたいところ。

 
  前回から紹介したように、このカメラにはあらゆるレンズが装着可能である。しかしここに取り上げたのはニコン、キャノン系のレンズはない。それは既に両社がフルサイズ機を出しているので、それに装着すれば良いという単なる理由でのこと。

 しかしこうして見ると、このカメラには、そのコンパクトさから言っても、かってのレンジ・ファインダー機のレンズが意外と諸々のバランスが良くマッチングする。今回は前回に続いて望遠系は取り上げずに、どちらかというと21mmから28mm、35mm,40mm,45mm、50mmと、私の好むワイドから標準までの各種レンズの装着状況を記した。まあ遊びの世界であるので・・・そんな感覚での事です。

                       *          *          *          *

<今日のミュージック>
   寺島靖国 「Jazz Bar 2010」
     TERASHIMA RECORDS  TYR-1022  ,  2010

Jazzbar2010 このJazz Bar の回顧シリーズも10回目になりました。 この2010年盤は良く聴きました。それはスタートの”Santo Amaro”の曲が好きで聴いてしまうんですね。それから中休みの女性ヴォーカルものとして1950年代ものが登場します。それはローリン・アレンというアメリカ西海岸の女性ジャズ・ヴォーカリストのもの。これがなかなか良い休憩になるんです。
 又驚きはまさかと思う日本洋楽の歴史みたいな”Harlem Nocturne”の登場です。そしてなんとロック畑からあのイーグルスの”Hotel California”がピアノ・トリオ・ジャズとして変身してのお目見え。この2010年盤は極めて優しくポピュラーに仕上げてあります。聴き安い盤ですね。
1. SANTO AMARO (ADRIAN FREY TRIO)
2. CURTAINS (TRIOMANIA)
3. HARLEM NOCTURNE (HARRY ALLEN) 
4. !Arriba el tono! (JERONIMO MARTIN TRIO)
5. TAKE ME IN YOUR ARMS (LAURIE ALLYN)
6. AUTUMN MIST (ALBORAN TRIO)
7. COPACABANA (D.N.A BOSSA TRIO)
8. THE PARTY'S OVER (CARIN LUNDIN)
9. Hotel Kalifornia(PARIS-TROIKA Misha Piatigorsky)      10. PLACITAS(PLACES) (BOB DOGAN)
11. LIFE (MATHIAS ALGOTSSON)         12. AS IT IS (MARTIN GASSELSBERGER TRIO)
13. CORSICA (SIMONE GRAZIANO TRIO)

 こんな13曲ですが、10.” PLACITAS”、11.” LIFE ”の2曲もなかなか優しくメロディーを聴かせるパターンのトリオ演奏で愛着が持てる。    

Noflags_2 そしてこの中では私の推薦はやはりスタート曲1.”SANTO AMARO ”のエイドリアン・フレイ・トリオADRIAN FREY TRIOですね。
「no flags」 (Unit Records UTR4240 , 2010)
 Adrian Frey : p
 Patrick Sommer : b
 Tony Renold : ds

・・・・・・・・・というアルバムからで、これには10曲収められているが、中盤で叙情的に聴かせる曲です。
 このエイドリアン・フレイと言う人は、スイスのベテラン・ピアニスト(1959-)で、チューリッヒ音楽院でジャズ・ピアノを学んだという。その後はボストンにてジャズを更に学び、現在はチューリッヒ芸術大学で教鞭を執っているとか。
 アルバムは「Sign」、「Trio」という2枚が知られている程度。まあヨーロッパ的な哀愁感ある抒情派といっていいのでしょうね。しかし決して甘さだけで無く、スリリングな展開を見せるところがミソ。

(視聴) Adrian Frey Trio "Santo Amano

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