「SONY α7」とレンズ選び(2) / (Jazz)エイドリアン・フレイ・トリオAdrian Frey Trio
「α7」とのマッチング・レンズ選び(遊び?)
前回(「フルサイズミラーレス一眼SONYα7」)に続いてのSONY α7 のレンズ遊び続編
<Zoom Lens>α7+Carl Zeiss Vario-Sonnar T*3.5-4.5/24-85
ズーム・レンズとしては信頼性のあるコンタックスN1シリーズのCarl Zeiss Vario-Sonnar24-85mmをテスト中である。
このレンズを使用するには、マウントが目下2種類ある。①マウントに絞りのついたもの、②絞り機能はα7の電子接点によりレンズと連動できるもの~の2つがある。私はKIPONの①のタイプ(これはかってマイクロ・ホーサーズCN1-m4/3で使用経験有り)を使ってみている。装着するとちょっとグロテスクにレンズが大きい。このレンズ82mm口径で又結構重量がある。かってコンタックスN1で使っていたときには気にならなかったんですが、こうしてみると如何にこのSONYがコンパクト軽量に出来ていることが良く解る。
又マウントの絞りであるが、絞って行くと周辺がケラれるようになる。この点は若干不満。要注意だ。
<Wide-Lens>α7+Voigtlander COLOR-SKOPAR 21mm 1:4
これは結構見たところ様になる。21mmというワイドをそのまま35mmカメラ感覚で楽しめる。この領域はそう多用するわけでは無いが、あるとそれなりに外で使いたくなるところ。日本版ホクトレンダー・レンズですが、これだけ広角にもかかわらず、それほど歪みも無く意外に安価でうまく作ったレンズとも言える。しばらく眠っていたが、使いたくなってきた。
<Wide-28mm>α7+MINOLTA MC W.ROKKOR-SG 1:3.5 f=28mm
<Standard 40mmLens>α7+MINOLTA M-ROKKOR 1:2 f=40mm
ここに装着したワイドの28mmレンズは、私の若き頃の何十年も前のミノルタ・レンズ。しかし繊細さと色再現に於いても現代レンズにまけていない事に驚く。口径が大きいが意外に見た目もアンバランスではない。
次の40mmの「M-ROKKOR」というのは、先般取り上げた「LEITZ minolta CL」の標準レンズ。ROKKORと名が付いているが、ドイツ・ライツ社の設計もの。これがこの「α7」とはナイス・マッチングなんですね。非常に使いかっても良く、性能の良さもあって、このカメラにはベスト1を争うレンズと言いたいところ。
前回から紹介したように、このカメラにはあらゆるレンズが装着可能である。しかしここに取り上げたのはニコン、キャノン系のレンズはない。それは既に両社がフルサイズ機を出しているので、それに装着すれば良いという単なる理由でのこと。
しかしこうして見ると、このカメラには、そのコンパクトさから言っても、かってのレンジ・ファインダー機のレンズが意外と諸々のバランスが良くマッチングする。今回は前回に続いて望遠系は取り上げずに、どちらかというと21mmから28mm、35mm,40mm,45mm、50mmと、私の好むワイドから標準までの各種レンズの装着状況を記した。まあ遊びの世界であるので・・・そんな感覚での事です。
* * * *
<今日のミュージック>
寺島靖国 「Jazz Bar 2010」
TERASHIMA RECORDS TYR-1022 , 2010
このJazz Bar の回顧シリーズも10回目になりました。 この2010年盤は良く聴きました。それはスタートの”Santo Amaro”の曲が好きで聴いてしまうんですね。それから中休みの女性ヴォーカルものとして1950年代ものが登場します。それはローリン・アレンというアメリカ西海岸の女性ジャズ・ヴォーカリストのもの。これがなかなか良い休憩になるんです。
又驚きはまさかと思う日本洋楽の歴史みたいな”Harlem Nocturne”の登場です。そしてなんとロック畑からあのイーグルスの”Hotel California”がピアノ・トリオ・ジャズとして変身してのお目見え。この2010年盤は極めて優しくポピュラーに仕上げてあります。聴き安い盤ですね。
1. SANTO AMARO (ADRIAN FREY TRIO)
2. CURTAINS (TRIOMANIA)
3. HARLEM NOCTURNE (HARRY ALLEN)
4. !Arriba el tono! (JERONIMO MARTIN TRIO)
5. TAKE ME IN YOUR ARMS (LAURIE ALLYN)
6. AUTUMN MIST (ALBORAN TRIO)
7. COPACABANA (D.N.A BOSSA TRIO)
8. THE PARTY'S OVER (CARIN LUNDIN)
9. Hotel Kalifornia(PARIS-TROIKA Misha Piatigorsky) 10. PLACITAS(PLACES) (BOB DOGAN)
11. LIFE (MATHIAS ALGOTSSON) 12. AS IT IS (MARTIN GASSELSBERGER TRIO)
13. CORSICA (SIMONE GRAZIANO TRIO)
こんな13曲ですが、10.” PLACITAS”、11.” LIFE ”の2曲もなかなか優しくメロディーを聴かせるパターンのトリオ演奏で愛着が持てる。
そしてこの中では私の推薦はやはりスタート曲1.”SANTO AMARO ”のエイドリアン・フレイ・トリオADRIAN FREY TRIOですね。
「no flags」 (Unit Records UTR4240 , 2010)
Adrian Frey : p
Patrick Sommer : b
Tony Renold : ds
・・・・・・・・・というアルバムからで、これには10曲収められているが、中盤で叙情的に聴かせる曲です。
このエイドリアン・フレイと言う人は、スイスのベテラン・ピアニスト(1959-)で、チューリッヒ音楽院でジャズ・ピアノを学んだという。その後はボストンにてジャズを更に学び、現在はチューリッヒ芸術大学で教鞭を執っているとか。
アルバムは「Sign」、「Trio」という2枚が知られている程度。まあヨーロッパ的な哀愁感ある抒情派といっていいのでしょうね。しかし決して甘さだけで無く、スリリングな展開を見せるところがミソ。
(視聴) Adrian Frey Trio "Santo Amano
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