サラ・マクラクランSarah Mclachlanの新譜「SHINE ON」
人生の新展開か?
<Rock、Popular>
Sarah Mclachlan 「SHINE ON」
The Verve Music B0020606-02 , 2014
そうですね4年ぶりの新作ということですね。前作「The lows of illusion」も6年ぶりの新作だったが、今回は心機一転新たなVERVE移籍第一弾。
ここでは既に何回かと彼女については取り上げてきたので、取り敢えずこのアルバムに話を持って行きます
(参照)
■サラ・マクラクラン久々のニュー・アルバム「LAWS of ILLUSION」登場
http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2010/07/laws-of-illusio.html
■サラ・マクラクランの評価はどこに求められるか?(3)
http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2009/12/3-2b12.html
何と言っても彼女自身は離婚しての2児の母親、長年のマネージャーからの離れ、そして父親の死などこのところネガティブな環境にあって、ここに登場するはアルバムは”父親に捧げる”といった性質のものであるようだ。とにかく彼女も48歳になるし、もともと既に築いてきた世界は、単なるポップ歌手というところから、社会活動等に意欲と実績を残してきている。そんな意味からもこのアルバムに接してみると、むしろ逆境から彼女なりきの落ち着きどころを得ての何か達成感というか自分の世界に何かを見いだしているところを感ずる。
収録曲は以下のような11曲。
一曲以外全て彼女のオリジナル曲。”6. Song for my father”は明らかに父親への感謝の曲である。いっや~しかしかっての陰影や問題意識によるネガティブ感のあるところが無くなり、私としてはちょっと物足りないといった方がよいのか、とにかく落ち着いたアルバムに仕上がっている。
1曲目はややアップテンポな曲作りだが、ライブなどで聴くこの曲のイメージとは変わった仕上げになっている。これからの歩む将来に希望や期待を感じている世界が感じ取れる方向に仕上げたのであろう。このアルバムの全体的な流れも、多分噂にある人生の新展開がバックにあってのことかも知れない。殆どの曲は、どちらかというとしっとりとしたムードだが、自己を見つめ”光のある”方向に感じたところを歌い上げているように思う。
こうしてある意味では自己の人生に歩むべき道を感じて充実感を持って感謝の気持ちでアルバム・タイトルのように"Shine on"しているならば、それはそれで結構と歓迎しようではありませんか。
それでも”4.Broken Heart”では、やはりマクラクランらしいところを感ずることが出来る。
又、彼女のこと・・・多分社会的な活動においても新展開は必ずみせるであろうと想像はしているのだが・・・・。
(参考)過去のオリジナル・アルバム
1. タッチ Touch (1988)
2. ときめき Solace (1991)
3. エクスタシー Fumbling Towards Ecstasy (1993)
4. サーフェシング Surfacing (1997)
5. アフターグロウ Afterglow (2004)
6. ザ・ロウズ・オブ・イリュージョンThe Laws Of Illusion (2010)
(視聴)
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