イリアーヌ・イリアスの「USA 2014」の ピアノ・プレイとヴォーカルを堪能
ピアノ、ベース、ギターのトリオで・・・・そしてイリアーヌ節のヴォーカルが入って
<Jazz>
Eliane Elias Trio 「Chaga de Saudade」
Live at Sculler's, Boston April 11, 2014
Eliane Elias : piano, vocal
Graham Dechter : guitar
Marc Johnson : bass
(tracklist)
1. You and the night and the music
2. Chega de saudade
3. I thought about you
4. This can't be love
5. Embraceable you
6. I've never been in love before
7. Stairway to the ninth dimension
8. So danco samba
9. Rosa morena
10. band intro
11. Bowing to bud
12. There will never be another you
今年(2014)の4月、まだ直ぐ2ケ月前のボストン公演のライブ版。これがなかなか楽しいライブものになっている。相変わらずイリアーヌのピアノ・プレイも見事にギターとベースとのトリオでボサノバの世界を聴かせてくれるが、tracklistをみてお解りの如く先のアルバム「I Thought About You」からの曲も何曲か登場。
特にドラム・レスで、クレイトン・ハミルトン楽団の若手ギタリストのグラハム・デクター(→)のギターがボサノバ・ギターにこだわらず、いわゆるモダン・ジャズの典型的なエレクトリック・ギターを展開し、彼女のピアノ・プレイが主役と云ってもなかなか良い味付けしてくれている(彼は20歳代ですよね。アルバム「TAKIN' IT YHERE」、「RIGHT ON TIME」の2枚リリースしているようですが、私は聴いてないのですが)。
ベースは言わずもがなマーク・ジョンソン。これがなかなか女房を主役に影になって支えていると云った感じだが、息の合ったところは充分感じ取れる。隙の無い演奏だ。
しかし、イリアーヌ・イリアスは相変わらずの彼女独特のまろやかな低音で包んでくるようなヴォーカルが健在で、この会場を沸かせている。” Embraceable you”なんかはちょっと聴き惚れてしまう。彼女は1960年生まれなので、もう50歳を越えての円熟プレイヤーだ。
もちろん彼女のピアノ・ソロも登場して盛り上がる。
この会場はそんなに大きくないようで、彼女は会場に話しかけるようなところも多く見られ、こんなライブに参加したいと思わせるところ。
もちろんこれはブート盤である。しかし音質は、サウンド・ボード録音というだけあって、それなりに聴けるところが魅力。しかしこんなライブ盤もオフィシャルにあっても良いのでは・・・と。
(参考視聴)
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コメント
そうですか ・・・。スタンダード満載のようですね。オフィシャル・リリースを待つばかりです。
投稿: 爵士 | 2014年6月24日 (火) 22時44分
爵士さんこんにちわ。
イリアーヌは、とにかくピアノ・プレイと大人のヴォーカルの魅力に充ち満ちていますので、ライブの味が一層良いですね。特に大ホールでないところが又更にその魅力を大きくしています。しかしなかなかこの手はオフィシャルには出てきそうも無いように思いますが・・・どうなんでしょうか?。
投稿: 風呂井戸 | 2014年6月25日 (水) 18時41分
このアルバムは現在でもどこからか入手可能なのでしょうか?
投稿: カペラ | 2015年12月 8日 (火) 11時25分
カペラ様
イリアーヌのファンでしょうか?(ニッコリ)
今でも手に入ると思います。
メール・アドレスにその問い合わせ先を入れましょう。
投稿: 風呂井戸 | 2015年12月 8日 (火) 17時51分