リングア・モーティス(リンガ・モリッツ)・オーケストラ Lingua Mortis Orchestra feat. RAGE
壮大に展開するロック・オペラ・・・頑張ってますね~~~
<Rock, HM, Symphonic Metal>
Lingua Mortis Orchestra Feat.RAGE
(CD+DVD)
NUCLEAR BLAST Records 27361 31020 , 2013
こうゆうの止めておこう止めておこうと思いつつ、何となく聴いてしまうんですね。私のどっかにそんな世界があるんでしょうね。もう二十数年も前の話ですが、昔の「パソコン通信」の時代からお付き合いさせていただいているなかなか懲りないヲジさんのお話しからここに辿り着いています。
もうベテランの1984年結成のドイツのヘビメタ・バンドのレイジRAGE。私は聴いてこなかったバンドだが、そのオーケストラとの共演企画ものの第2弾。もともと第1弾は1996年で、名門中の名門チェコ・フィルハーモニー管弦楽団との共演で「Lingua Mortis Orchestra」というアルバムをリリースして、当時もちろん私は聴いてなかったんですが大きな話題だったとか。なにせその後のコジック・メタル、シンフォニック・メタルという今でも愛されている世界に大いに影響をもたらしたと言うのですか貴重と言えば貴重。ただし私はこの「Lingua Mortis Orchestra」の第2弾で初めてお目にかかるところなんです。
(members)
RAGE: Peavy Wagner (vo & b) 、Victor Smolski (g) 、Andre Hilgers (ds) Dana Harnge (sop)、Jeannette Marchewka (vo)、Henning Basse (vo)
Danel Antoli i Plaza指揮、"Barcelona Filharmonia" Symphony Orchestra
このアルバムは、ドイツのTwilight Hall Studioにおける録音CD盤とステージ・ライブDVD盤の2枚組。しっかりこのグループというか、オーケストラとの合体バンドの活動が手に取るように見えてくる。
DVDは、主として「Speak of the Dead」のアルバムからの曲のオーケストラとの共演もののライブ盤であるが、このメインのCD盤は、完全なオリジナル曲による新作コンセプト・アルバム。曲はVictor Smolki により書き下ろされ、アルバムのコンセプト、歌詞はPeavy Wagenerによるものである。そしてアルバム・タイトルのようなオーケストラとHMバンドとの融合・合体作で、なかなか圧巻。バンドRAGEがオーケストラとの合体プロジェクト・ネームがこの”Lingua Mortis Orchestra”だ。
【CD】
まずは、スタート”Cleansed By Fire ”が10分を越える3部による構成の曲。壮大なオーケストレーションにヘビー・メタル・サウンド、コジック・メタル、泣きのギター、デス・ヴォイス、ソプラノ・オペラ歌唱のあらゆる要素を組み込んだ曲。中間部にインスト曲部分を挟んでこれまでかこれまでかと迫ってくる。不思議に聴いていて疲れない。
とにかく1599年のドイツで起こった「魔女狩り」事件をテーマにしていると言う。この事件は中世の不幸極まりない事件。
このアルバムは美しいサウンド、美しい女性ヴォーカル、美しいメロディーが流れながらもオーケストラのスリリングな演奏もあり、それに呼応してのメタルの激しさも重なっていずれにしても聴き応え十分。今もこの世界がドイツが花咲いているのだから恐ろしいというか奇っ怪というか・・・・・。
メコン・デルタ、デヴィル・ドールと何でもミックスときながら、オペラチックな出で立ちも出てきてオンパレード・ロツク。なかなか面白く聴けますね。後半の” Eye For An Eye ”は疾走感が結構イケてる。” Eye For An Eye ”はヴォーカルがターヤのいたナイトウィッシュ・タイプ。ボーナス・トラックも含めて、いずれにしても120%の充実盤。
【DVD】
01. Empty Hollow
02. Morituri Te Salutant
03. Prelude Of Souls
04. Innocent
05. Depression
06. No Regrets
07. Higher Than The Sky
(以上、Rock Hard Festival 2010 Live)
( Inteview )
08. Morituri Te Salutant
09. Prelude Of Souls
10. Innocent
11. Depression
12. No Regrets
13. Confusion
14. Black
(以上、70.000 Tons Of Metal 2013 Live)
映像のDVDは、オマケものであるが、「Rock Hard Festival 2010 Live」は、オフィシャル映像としてサウンド共々鑑賞に堪えるが、「70.000 Tons Of Metal 2013 Live」は、ブートなみのちょっとお粗末もの。
(視聴)
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コメント
なかなか奇っ怪な代物が出て来ましたね。自分は全く知らないんでちょいと興味持ちました。いずれ楽しみたいかな、と。いつも刺激下さり感謝です(笑)。
投稿: フレ | 2014年7月 5日 (土) 09時32分
フレさんこんにちわ。
このLingua Mortis Orchestra って、いやはやジャーマン・メタルの化け物って感じですね。しかしこれを聴いて、やっぱりナイトウィッシュのターヤはソプラノ歌手って感じが再認識できました。先日のウィズイン・テンプテーションへの参加は、若干物足りなかったですが・・・・・。
投稿: 風呂井戸 | 2014年7月 5日 (土) 18時45分
1stシングル、Invisible Horizonsで私が引っ掛ったのが89年。PC-VANがまだ全盛時ですね。普通のジャーマンメタルだったのですが、まったく変わり果てた姿になってしまいました。
未だにコンチェルト・グロッソとか書く自分がアレなんですけど、こっちのプロジェクトの方が面白いです。
投稿: nr | 2014年7月 7日 (月) 09時47分
nrさん、いやはや懲(こ)りないで・・・来たんですね(笑)。今私はこの変わり果てた姿が結構面白く聴かせていただいてます。
そうですね、イタリアものもあれだけ感動したんですが・・・いろいろと復活して。
今年のPFMライブものブートもたっぷり聴いてますが、懐かしいと言ったところまでですね。
投稿: 風呂井戸 | 2014年7月 7日 (月) 11時09分