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2014年8月25日 (月)

イヴィ・メンデスIve Mendes : 「MAGNETISM」

ちょっと不思議なムードのフュージョン・女性ヴォーカルもの
~夏の夜の一時を~

<Jazz>
 Ive Mendes 「MAGNETISM」
     Mizak, JPN , MZCF-1290 ,  2014


Magnetism

イヴィ・メンデス (vo,  produce)
ロビン・ミラー (g, p, fender  phodes, perc, produce)
マーク・スミス (b, produce)
アレックス・ガーネット (s)
マット・ホランド (tp)
トリスタン・バンクス (ds)
ソニア・スレニー (vln)
ニック・クーパー (cello)

Ive1
  イヴィ・メンデスIve Mendesは、”ブラジルのシャーデー?”なんてふれこみのようだが・・・、ブラジルの中心地ジオアニアというところの出身であり、それがロンドンでシャーデーを世に出したロビン・ミラーの目にとまり、彼のプロデュースでこうしてデビューしたことによるのだろうか?。しかし音楽の質はちょっと違いますね・・・・。
 それにつけても、彼女のボリュームのあるヴォーカルがブラジル的ボッサのムードを醸しつつ、ロビン・ミラーの英国風なクラブ・ミュージックとの融合といってよいか不思議な感覚を呼ぶ。そしてどちらかというとスローに都会的に、そして夏の夜向きに仕上げた作品集。

 これは彼女のなんと二枚組の2ndアルバムで、日本にお目見えしたのは今年2014年であるが、もう数年前のリリース・アルバムだ。日本向けに一枚ものに再編集ものらしい。
 結構セクシーな面を狙っている風も感じ取れる。彼女は紹介には年齢が書いてないが、うーん、それなりに貫禄も有り、そういった歳なんでしょうね。そこがこんなムードを作る器量があるんでしょう。

List
 Tracklist は、左のように全15曲。彼女自身のオリジナル曲を披露するが、例えば3曲目”I don't want to talk about it もう話したくない”のようにロット・スチュアートのヒット曲も登場する。そうそうスタート曲”Yellow”もヒット曲のカヴァーだ。そして”Eu sei que vou te amor あなたを愛してしまう”のようにブラジルのジョピンの曲でポルトガル語のヴォーカルも披露。
 アルバム・タイトル曲の”Magnetism”は、パーカッション、ギターのリードで、ストリングスの調べも流れる中に、ちょっと不思議なメロディーでこんなところがクラブ・ミュージックの流れなのか、ちょっと面白い。
 
 
 

 とにかくご縁があって、私のところに舞い込んだアルバムで、彼女のことは全く知りませんでした。これはいずれにしても、低音を生かした女性ヴォーカル中心もので、雰囲気はやっぱり夏の夜といっていい。
 しかしこの手は、ややそれなりに聴くところを幅広くカヴァーしてゆく輩には聴かれるだろうが、日本でのジャズ・ヒットとしての位置は多分難しいのでは?と思われるアルバムである。

 

(視聴) ”I don't want to talk about it”

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