フランチェスカ・タンドイ・トリオFrancesca Tandoi Trio の1stアルバム「FOR ELVIRA」
美女のピアノ・プレイとヴォーカルと・・・・・
<Jazz>
Francesca Tandoi Trio 「For Elvira」
ATELIER SAWANO, AS140 , 2014
これは完全にジャケ買いの世界ですね(笑)。私が手にすることになったのは、これは美女狩り得意の友人の紹介なんです。
ピアノ・トリオですが、この美人ピアニストのフランチェスカ・タンドイの初物アルバムです。
Francesca Tandoi (p,vo)
Frans van Geest (b)
Frits Landesbergen (ds)
そして更に注目は、下のこのアルバムのTracklistを参考にしてほしいのですが、ピアノ・トリオであるが、曲によって彼女のヴォーカルも入る(4. 7. 9. 12. の4曲)。初聴きにおいて突然4曲目に彼女のヴォーカルが入ってちょっとビックリ。
彼女はイタリア生まれだが、ハーグ王立音楽院で学んで、オランダにて現在活躍中とか。そしてこのアルバムでは彼女のオリジナル曲も2曲(*印)登場するが、その一つはアルバム・タイトル曲の”2.For Elvira”で、”1. In A Mellow Tone ”でスウィングするジャズを聴かせた後、この曲になってしっとりとしたムードを演ずる。こうしたところは結構私好みの展開だ。
(Tracklist)
1. In A Mellow Tone
2. For Elvira *
3. Love For Sale
4. P.S. I Love You
5. Dedicated To You
6. Parker 51
7. Estate
8. Mice's Blues *
9. You Do Something To Me
10. I'm Confessin' That I Love You
11. You're My Everything
12. Goodbye
ピアノ・ブレイは、ジャズの醍醐味であるスウィングも手慣れた感があるし、ユーロ調のメロディアスな流れも得意としているようで、アルバムの曲演奏構成もメリハリがあって良い。しかしこのアルバムは、Duke Ellington、 Cole Porter、 Gordon Denkins、Stan Getz などの曲を取り上げているので、いわゆるユーロっぽいニュー・ジャズの味はそれ程無い。”7. Estate ”を聴くと、ピアノのタッチがなかなか流麗と抒情性があって期待するところだが、自曲の”Mice's Blues ”では、いわゆる抒情性というのでなくリズムから生まれる楽しさが彼女の狙いなのかも知れない。どちらかというとオーソドックスなジャズで聴き安い。これから彼女のカラーがどんな方向に向かうのか?、まずはそれを楽しみとしておく。
そうそう彼女のヴォーカルは、低音部に於いてはソフトでマイルドでなかなか魅力ある。そして高音部に於いては、ややキュートなところを狙っての作為的な発声をするところも感じられ、ちょっといまいち。もっと自然に大人っぽく歌ったらと思うのだが・・・、まあ取り敢えず聴いておきましょうというところだ。
(視聴)
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コメント
12月に行われるXmasジャズコンサートで彼女の公演を最前席で予約しており、今から楽しみです。
投稿: 爵士 | 2014年9月22日 (月) 23時37分
いやはや、爵士さん・・・早い話がガブリツキですか?(笑)。彼女を見るのか?、演奏を聴くのか?・・・当然、演奏を聴くんですよね。羨ましいです。
投稿: 風呂井戸 | 2014年9月23日 (火) 18時32分