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2014年9月 3日 (水)

ピンク・フロイド戦争再び三度・・・”ニュー・アルバム合戦”スタート

 ギルモア・ピンク・フロイドのニューアルバム「The Endless River」

 

 ロジャー・ウォーターズ ”パレスチナ問題に切り込むアルバム”制作中

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 とにかくこのアルバム「The Endless River」は、ピンク・フロイド20年ぶりの新作で、この10月リリース。既に話題騒然・・・・爆発的に売れることは既に約束されている。デヴィッド・ギルモアは、先に個人名義のアルバム「On An Island」(2006年)をリリースするも、ピンク・フロイド名義のアルバムとは雲泥の差の売れ行き。やはり興行的にはどうしてもピンク・フロイド名義が必要となり、またもやそれに固執。これにはギルモア夫人のポリー・サイモンと彼女を取り巻く一連の輩の商業主義が再び沸騰したことに他ならない。彼等には、そろそろビック・マネーが欲しくなったというところ。1994年のアルバム「対」のセッション・グループものを使って大義名分は亡きリック・ライトの音楽を継承して彼に捧げるとしている。
 いやはや何時になってもピンク・フロイドは偉大なり。どうせ出すなら良い作品を期待したいところ。

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 さてここでロジャー・ウォーターズはどうするか?。既に自分が命をかけて作ってきたピンク・フロイドであるが、その名義に対抗してもかなわいことは百も承知。しかしこのところ彼にとって最も関心事であるパレスチナ問題にメスを入れざるを得ない心境にある。既にアメリカが肩を入れているイスラエルを痛烈に批判、その為彼はかなりのパッシングを受けている。
 冴えたるものは、ウォーターズの”今のイスラエルはかってのナチスと変わらない”という発言、つまりパレスチナ・ガザ地区を「壁」で包囲して、彼等の活動やこの地区外への交流を認めないイスラエルの行為は、ナチス・ドイツのかってのポーランドにおけるユダヤ人拘束のゲットーと変わらないと指摘したのだ。彼の「The Wall World Tour」でもこのバレスチナ問題に対峙している。彼の人権無視の戦争行為批判は終わらない。

 目下制作中のアルバムは、ウォーターズらしく又々ニュー・スタイルを貫くらしい。つまり”語り”あり、”SE”あり、勿論”彼の主張”ありの一風変わった”人権主張”のニュー・スタイル・ミュージック・アルバム(”放送劇”タイプとの噂が流れている。目下アルバム・タイトル不明)。
 ピンク・フロイドから離れての、良い意味での彼の歩みを更にエスカレートさせる。70歳になっても彼は問題意識からの作品作りにエネルギーを注いでいるようだ。
 多分これは商業ベースに乗せることは難しいことは本人も十分解ってのことだろう。社会・人間追求派としての成さねばならない一つの自己にとってのやむにやまれぬ採算度外視のミュージシャン魂として評価してやろう。
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 そして又ロジャー・ウォーターズは、彼の2010ー2013年の4年にわたる「The Wall Tour」の記録をもとに映画製作を行った。人間の壁、社会の壁をテーマに、そしてパレスチナ問題にもアプローチ。これは2014年9月6日の「Tronto International Film Festival」に出品し、ベールを脱ぐというもの。(http://www.tiff.net/festivals/thefestival/programmes/specialpresentations/the-wall)

    題して・・・・・・「Roger Waters The Wall」

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  果たしてどんな中身になるのか?、又どんな形で我々の前に登場するのか?、ウォーターズのこと、常に「?」マークが付きまとう。

(視聴) Roger waters "Song for Paiestine"

            
   「The Wall Live」

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コメント

ほぉ…、ギルモアフロイドっすか…、食指が動かないけど買うんだろうなぁ〜。ロジャーの方が一曲でもじっくりと楽しめるのは間違いないし、もう比較するもんでもないですけどね。楽しみに待ちます。

投稿: フレ | 2014年9月 3日 (水) 23時45分

 フレさん、こんばんわ。
 そうなんです・・・まだやるんですね、ギルモア・フロイド。ロジャー・ウォーターズの気持ちより、やっぱりマネーなんですね。一応ギルモアは、もうフロイドはやらないと一度終止符を打ったんですが・・・、「ピンク・フロイド」という商業価値には、女房始めそれによって得るものを得たいという輩が多く、1994年の「対」のアルバムのおこぼれまで引っ張り出して一稼ぎと来るから、ちょっと”?”ですね。
 それにひきかえ、ロジャー・ウォーターズの一貫したロック魂のほうが、やっぱり魅力があります。1986年のサウンド・トラック・アルバム「風が吹くとき」に既に”宗教戦争”に触れて以来、あの"Towers of faith"の曲の精神を営々と訴え続けているし、今度のアルバムの質は新しい冒険をしてみせ、中身は濃いようです。
 又今回のピンク・フロイド・ニュー・アルバムは、 the bleeding heart band時代のウォーターズが、「ピンク・フロイド」を"This band is my band"と歌った気持ちを再び呼び起こさせそうです。

投稿: 風呂井戸 | 2014年9月 4日 (木) 23時50分

自ら存在意義がないと去ったバンドに固執しているウォーターズの女々しさしか見えません シドが抜けた時に別のバンドになるべきだったのでは このバンドはシド抜きで存在し得ないのですから 普通キャンピングカーは内側向けて泊めなきゃバンド一緒にやってらんないでしょうに。

投稿: 古井戸 | 2015年7月 5日 (日) 22時07分

 おやおや、古井戸さんって・・・・もしかして、あの古井戸さんですか?、ご登場有り難うございます。
 ピンク・フロイドですか・・・シドなければ無かった同然のバンドですが、世界で認知に至るピンク・フロイドを築き上げたのは、アルバム「モア」からの出発のロジャー率いる四人組ですよ(私は最も重要にしてピンク・フロイドはこれだというのが「モア」だと思っています)。シドは伝説的存在ですが、多分後のフロイドのそこまでは行けなかったでしょう。
 そしてフロイドは「UMMAGUMMA」でぶっ壊れるところでしたが、「原子心母」で開花してしまった。
 変化して行くそれぞれの時代に向き合って問題意識を持って生きてこそロックなんですよ(勿論、ミュージックとしてのセンスがなきゃダメですけどね)。

投稿: 風呂井戸 | 2015年7月 6日 (月) 20時45分

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