久々の大歓迎~ロベルト・オルサーRoberto Olzer:「Steppin'Out」
エンリコ・ピエラヌンツィの流れを汲んで・・・・・
<European Jazz>
Roberto Olzer Trio 「Steppin'Out」
ABEAT Records / Italy / ABJZ517 / 2013
Recorded June 2012 at Artesuono (Udine)
久々に良いアルバムに出会えました。これは良い!・・・先ごろ紹介した寺島靖国企画もの「For Jazz Audio Fans Only Vol.7」(参照 http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2014/11/for-jazz-audio-.html )の中で、これは!と思ったのが、このロベルト・オルサー・トリオRoberto Olzer Trioで、さっそく遅まきながら昨年のリリースされたこのアルバムを聴いてみたというところである。
Roberto Olzer(piano)
Yuri Goloubev(double bass)
Mauro Beggio(drums)
メンバーのピアニストのロベルト・オルサーRoberto Olzerは、1971年イタリア生まれ、名門ベルディ音楽院ではオルガンを専攻したが、あのエンリコ・ピエラヌンツィにジャズ・ピアノを学んたというから、なるほどと思うところである。そしてベース、ピアノ、ギターのジャスト・ミュージック・トリオ(JMT=アルバム「Standpoint」)で知られるようになる。このアルバムはユーリYuri Goloubev(1972年ロシア生まれ)の絶大な強力を得てのロベルト・オルサーの名を冠した最新トリオの第一作。
Tracklistは左の如くの全10曲。寺島靖国に選ばれたのが4曲目の”Gloomy Sunday”、しかしこのアルバムにはロベルト・オルサーのオリジナルが見て解るように、01,06,08,10 の4曲有り、それが又なかなかどれも出色である。
聴いてすぐ感ずるのが、宣伝文句にあるように”クラシックのフィーリングとジャズの即興を高次元で両立”というところだ。
1曲目の”Die Irren”では、ユーリのアルコ・ベースにクラシック調のオスラーのピアノが乗って、品格のある叙情的なムードで迫ってくる。このパターンで襲われると私は弱いんですね。
そしてベーシスト・ユーリの曲も2曲提供されている。この二人JMT以来、かなりの人間関係が出来上がっているとみる。Stingの曲”Every Little Thing She Does Is Magic ”も登場するところは、やはり現代ミュージシャンというところか。
最後の2曲”Sad Simplicity ”と”The Edge”を聴くと、ベーシストは即興性を、ピアニストはメロディーと、両者の特徴がうまくかみ合っていることが解る。
さて、これからが益々楽しみなトリオであるが、アルバム・ジャケも品があると同時に、はっとするところがあって印象深い。良いアルバムに出会えた。
(試聴)
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コメント
風呂井戸さん、こんにちはmonakaです。
交遊のにはなかなかめぐりあわないですね。
良いものとの出会いを記念してTBさせていただきます。
投稿: monaka | 2014年11月14日 (金) 10時45分
monakaさん、コメント、トラックバック有り難う御座います。こうゆうアルバムに何とか辿り着いて喜んでいます。昨年のmonakaさんのイスのひっくり返った話での時に飛びついていれば良かったんですが、遅まきながら一年遅れで楽しんでいます。
投稿: 風呂井戸 | 2014年11月14日 (金) 21時57分