圧巻のラテン・ロック~サンタナSantana 「LIVE FROM MEXICO」
見よ!このヲジさんのラテン・ロック・パワー!
最新作アルバム『コラソンCORAZÓN』が世界24ヶ国で1位という快挙、ビルボード・ラテン・アルバム・チャートでも4週連続1位を獲得したサンタナの発売直前のライヴ映像が登場した!
<Latin Rock>
SANTANA 「CORAZÓN~LIVE FROM MÉXICO~Live it to Believe it」
Blu-ray Disc / RCA records & Sony Music Latin / 88843-09689-9 / 2014
今年5月にカルロス・サンタナの37枚目、サンタナ名義としては23枚目となるニュー・アルバム『Corazón』をリリースしたサンタナ(参照:http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2014/07/santana-corazn-.html)の映像だ。
アルバム発売前の2013年12月に地元メキシコで行われた『Corazón』参加ヴォーリカスト達をスペシャル・ゲストに迎えた圧巻のステージの模様を収録したものがリリースされた。
とにかくアルバムがヒットしてその後なら解るが、リリース前にこれだけのパワーをステージで発揮できるサンタナ・ヲジさんに敬意を表したい。そうですロックをやってきたならやっぱりアグレッシブに攻めなければ。そんな意味ではお見事と言わざるを得ない。
まあカルロス・サンタナの血は”ラテン”てすから、こうして時に自己の世界に戻ってパワー・アップするのは大歓迎である。
私はあの1969年、ウッドストックで圧巻だった”Soul Sacrifice”と、アルバムの”Black Magic Woman”で虜になってもう45年、お付き合いをしてきたサンタナであるが、ここに来てのこのエネルギーには脱帽である。
このステージ・ライブ映像は、一つのロックの歴史でも有りそして結果でも有り、常に過去にのみ依存しない姿がある。かってはプログレッシブ・ロックと言ってもよいアルバム作りをしたり、精神主義に没頭、又々フュージョンの世界に足を入れたり、彼の歴史は決して単なるラテン・ロックではなかった。そんな歴史に生きて、そして今、時代に反応してのアグレッシブな姿であって、これこそラテンを演じようが、ブルースを演じようがロック心なのである。
今回の今時のラテン・スペシャル・ゲストに対して、サンタナの関わりには、あの「スーパーナチュラル」のゲスト達以上に緊密になっているところがミソ。私好みのグロリア・エステファンとの”Besos de Lejos”などもサンタナが輝いていて嬉しい限り。ちょっと余談だが、この曲のバッキング・ヴォーカル3人の中央に巨大な体格の女性がいて、これまた顔が可愛いのでちょっと気になっちゃいました。
又”Jingo”、” Black Magic Woman”、” Gypsy Queen”、” Oye Como Va”等々、”Soul Sacrifice”も演じられサンタナ・バンドの健在さを見せてくれる。更に女房のCindy Blackman Santanaのドラム・ソロも登場して、圧巻。楽しいことも大事だと言うことを教えてくれる。先ずは過去に溺れず現在に何をするかが明快であるだけサンタナは評価に値する。
今回のライブ映像とサウンドは、なかなか上質でカメラ・ワークも適切で、そんな意味でも評価は高くしておきたい。
[Blu-ray]-Tracklist
1. Our Prayer
2. Jingo
3. Iron Lion Zion
4. La Flaca
5. Black Magic Woman
6. Gypsy Queen
7. Oye Como Va
8. Samba Pa Ti
9. Amor Correspondido
10. Margarita
11. Indy
12. Maria Maria
13. Evil Ways
14. Europa
15. Una Noche en Napoles
16. Besos de Lejos
17. Kyoto, November 5, 1976, Part 1 as Performed by Salvador Santana
18. Corazon Espinado
19. Cindy Blackman Santana Drum and Benny Bass Solo
20. Smooth
21. Soul Sacrifice
22. Saideira
23. Cielito Lindo/Descarga Divine Explosion
24. End Credits
2. ジンゴー
3. アイアン・ライオン・ザイオン feat. チョッキブタウン&エラン・アティアス
4. ラ・フラカ feat. フアネス
5. ブラック・マジック・ウーマン
6. ジプシー・クイーン
7. 僕のリズムを聞いとくれ
8. 君に捧げるサンバ
9. アモール・コレスポンディード feat. ディエゴ・トーレス
10. 愛しのマルガリータ feat. ロメオ・サントス
11. インディ feat. ミゲル
12. マリア・マリア feat. ミゲル
13. イーヴル・ウェイズ
14. 哀愁のヨーロッパ
15. ナポリの夜 feat. リラ・ダウンズ、ニーニャ・パストーリ&ソレダー
16. 彼方への口づけ feat. グロリア・エステファン
17. 京都1976年11月5日パート1 パフォームド・バイ・サルヴァドール・サンタナ
18. コラソン・エスピナード feat. フェール・オルヴェーラ&シンディ・ブラックマン・サンタナ
19. シンディ・ブラックマン・サンタナ・ドラム&ベニー・ベース・ソロ
20. スムーズ
21. ソウル・サクリファイス
22. サイデイラ feat. サムエル・ロサ
23. シエリート・リンド/デスカルガ・ディヴァイン・エクスプロージョン
24. エンド・クレジット
| 固定リンク
« 優しさにつつまれて~ウォルター・ラング・トリオWalter Lang Trio:「Starlight Reflections」 | トップページ | 突っ込みシリーズ~ステファン・オリヴァStephan Olivaのピアノ・ソロ :「Film Noir」 »
「音楽」カテゴリの記事
- マニュエル・ヴァレラ Manuel Valera Trio 「 Live At l'Osons Jazz Club 」 (2024.09.17)
- ダニエル・ガルシア Daniel Garcia Trio 「Wanderland」(2024.09.12)
- ヘンリック・グンデ Henrik Gunde 「Moods」,「Moods Vol.2」(2024.09.07)
- サンディ・パットン Sandy Patton 「Round Midnight」(2024.09.03)
- ブリア・スコンバーグ Bria Skonberg 「What Is Means」(2024.08.27)
「ROCK」カテゴリの記事
- ロジャー・ウォーターズ Roger Waters 「The Dark Side of The Moon Redux」(2023.10.08)
- ウィズイン・テンプテーション Within Temptation 「Wireless」(2023.08.12)
- ピンク・フロイドの頭脳・ロジャー・ウォーターズ「新『狂気』」10月公開 Roger Waters 「The Dark Side Of The Moon REDUX」(2023.07.23)
- ロジャー・ウォーターズ 2023欧州ライブ プロショット映像版 Roger Waters 「THIS IS NOT A DRILL - LIVE FROM PRAGUE 2023」(2023.06.23)
- イメルダ・メイ Imelda May 「11 Past the Hour」(2023.05.04)
「POPULAR」カテゴリの記事
- フランス・バク、シーネ・エイ Frans Bak feat.Sinne Eeg 「Softer Than You Know」(2024.05.29)
- レイヴェイ Laufey 「Bewitched」(2023.09.28)
- ミシェル・ンデゲオチエロ Meshell Ndegeocelle「The Omnichord Real Book」(2023.09.23)
- ドミニク・ミラー Dominic Miller 「Vagabond」(2023.05.12)
- イメルダ・メイ Imelda May 「11 Past the Hour」(2023.05.04)
「サンタナ」カテゴリの記事
- サンタナ SANTANA 「BLESSINGS AND MIRACLES 」(2021.11.01)
- サンタナのニュー・アルバム SANTANA「AFRICA SPEAKS」(2019.06.30)
- サンタナ&アイズレー・ブラザーズThe Isley Brothers ・ Santana 「Power of Peace」(2017.08.30)
- サンタナⅣライブ映像版 「LIVE AT THE HOUSE OF BLUES LAS VEGAS」(2017.03.20)
- 例年より早い「春の花」も一段落 / サンタナSANTANA 原点回顧(2016.05.03)
コメント
ヲジサンというより爺さんなんでしょうけど、クラプトンより歳下ってどこかで書いてあるのを見たような気がします。選曲がなかなか魅力的ですね。祭典やチルドレンプレイもやってほしいですね。京都ってロータスに入ってたドラムソロですよね。マイク・シュリーヴはどこ行ったんでしょうか。ツトムヤマシタのGOの後、サミーヘイガーと青い影演ってたのを見たのが最後です。
投稿: nr | 2014年11月21日 (金) 22時46分
nrさん、こんばんわ。そうですね、サンタナはもうお爺さんですね。
”京都”で「ロータス」を思い出すnrさんは、やっぱり本物ですね。あの当時のサンタナはプログレでしたし、黙祷、鐘の音と驚かされました。あの”京都”のマイク・シュリーヴの10分にも及ぶドラム・ソロは今でも感動です。その後2000年代にも彼の活動があったようですが、私もその後は全く知りません。私も彼のドラムスには痺れた一人です。
そしてこの「CORAZÓN-LIVE」の”京都”は、カルロス・サンタナの息子のサルヴァドール・サンタナのキー・ボード・ブレイです。親父のサンタナの嬉しそうな顔が見物です。このライブ映像は必見モノですよ。
投稿: 風呂井戸 | 2014年11月22日 (土) 20時35分