カレン・ソウサKaren Souza のニューアルバム~「Essentials II」
前作よりはちょっと毒気が抜けてますが・・・・
Karen Souza 「Essentials II」
MUSIC BROKERS / MBB9321 / 2014
とにかく気だるい物憂いさと色気、ハスキー・ウィスパー・ヴォイスで評判だったなんとも悩ましいアルゼンチン出身のカレン・ソウサ、彼女の3rdアルバムが登場した。それも1stアルバム「Essentials」の続編ということで、「Essentials II」というから何となく聴きたくなるんですね。
昨年春に彼女の2ndアルバム「Hotel Souza」を紹介したところだが、それがつい先日のような気がしたんですがもう1年半以上立経っていたんですね。まあ順当なところのニュー・アルバムといったところです。
そしてあの2ndの悩ましさはどうなったかと気になるところですが、今回は若干毒気が抜けてますが、それでも低音のハスキー・ヴォイスは相変わらずでやっぱりソウサ節です。 「Essentials II」というところで、あの1st「Essentials」のように、ポップス、ロックなどをジャージーに、そしてセクシーに歌い上げる。
(参考)①「Essentials」(http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/karen-souzaesse.html ) ②「Hotel Souza」(http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/karen-souza.html )
<tracklist> ( )内はオリジナル・アーティスト
1. The Way It Is (Bruce Hornsby)
2. Wicked Game
(Chris Isaaks)
3. Everyday Is Like Sunday (Morrisey)
4. Dreams (Fleetwood
Mac)
5. Think For A Minute (Housemartins)
6. Skin Trade (Duran
Duran)
7. Can't Help Falling In Love (Elvis Presley)
8. Everybody Hurts
(R.E.M.)
9. Never Tear Us Apart (INXS)
10. Twist In My Sobriety (Tanita
Tikaram)
11. The Sound Of Violence (Cassius)
12. Shape Of My Heart
(Sting)
収録曲は、こんなところでエルヴィス・プレスリーの”好きにならずにはいられないCan't Help Falling In Love ”の登場には驚きましたね。これはエルヴィスのライブ・ショーではエンディング・テーマ曲と言って良いもので、私は好きな曲でした。懐かしのブレンダ・リーも歌っていて愛着があるのですが、それが又ソウサ節でこんなパターンになるとは・・・いやはや。
そしてフリートウッド・マック、スティング、モリッシー、デュラン・デュラン、R.E.M.と幅広くこなしてます。スティングの” Shape Of My Heart ”はなかなか良い出來に仕上がってます。
今作は、選曲がロック系が優位で、トータルに言って物憂いさと色気というところの毒気の部分は若干前作よりは後退して、意外に素直に歌っています。そんな意味で前作と比較すると若干物足りなさを感じてしまうのですが(笑)、しかしあのハスキー・ウィスパー・ヴォイスですから当然その世界は聴く者には堪能させてくれます。
ブレンダ・リー http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2013/05/brenda-leeelvis.html
(試聴)
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コメント
HMVのジャズ・ニュースで発売を知ったのが昨日。流石に風呂井戸さん早いですね。もうYOUTUBEにかなりの曲がアップされていますね。聴いた限り、たしかに色気と毒気はかなり薄くなているようですね。「Shape Of My Heart」、これがいい。
投稿: 爵士 | 2014年12月24日 (水) 23時08分
このCan't love、ボサノバかと思いますが、ハワイアンのようでもあり、私はとても気に入りました。本年はいろいろと楽しませていただきました。来年も引き続きお願いいたします。
投稿: 水戸老公 | 2014年12月25日 (木) 16時03分
爵士さんコメント有りが都御座います。今年も色々と楽しませて頂いて有り難う御座いました。このKaren Souzaは、爵士さんの評価はどうなのかと思っていましたが、チェックはなされておられるようで・・・・いやはやお仲間で喜んでいます(笑)。このアルバムでは何となくStingの”Shape of my heart”は、若干哀愁も感じられて出來は確かに良いですよね。とにかく楽しめる女性ヴォーカリストの一人ですね。
投稿: 風呂井戸 | 2014年12月25日 (木) 17時30分
水戸老公様、コメント有り難う御座います。Jazzといってもこのような女性ヴォーカルものも楽しめます。”Can't help falling in love”は、我が年代の宝物でもありますね。何時の時代にもこうして歌われていると、こちらも若き時代を感じられて嬉しいことです。そこがジャンルは何であれ音楽の良いところと思います。
もう今年もあとわずか、良い新年をお迎えになられますよう祈念いたします。
投稿: 風呂井戸 | 2014年12月25日 (木) 17時37分