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2014年12月30日 (火)

今年も女性ヴォーカルで納めます=ニュー・アルバム~ライブ盤(ダイアナ・パントン)&ベスト盤(マデリン・ペルー)

人気のダイアナ・パントン Diana Panton のライブ盤「my heart sings」
注目のマデリン・ペルー Madeleine Peyroux のベスト盤「KEEP ME IN YOUR HEART FOR A WHILE」

 ここに来て話題の両者が、人気のある時は逃すまいと多分繋ぎと言えるアルバムをリリース。繋ぎと解っていても、それでも是非聴いてみたいというのが正直のところ。

  <Jazz>
  Diana Panton Live 「my heart sings 」
  MUZAK / JAPAN Limited Edition  / CD+DVD / MZCQ125 / 2014
  2013年8月20日 ノーヴェル・ホール(台北)録音

My_heart_sings

<CD>
1.アイヴ・トールド・エヴリ・リトル・スター
2. コルコヴァード
3. デスティネーション・ムーン
4. 黒いオルフェ
5. 二人でお茶を
6. スマイル
7. プリュ・ジュ・タンブラス
8. イフ
9. アラバマに星落ちて
10.素敵じゃない?
11.ムーン・リヴァー
12. ア・ティスケット、ア・タスケット
13. 夢の中の幸せ
14.フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン

<DVD>
1.コンサート・ハイライト
2. アラバマに星落ちて
3. 夢の中の幸せ
4. ディスコグラフィー


1006464032Members :
Diana Panton(vo)
Don Thompson (p,b)
Reg Schwager (g)


 日本でも評判になっているカナダのダイアナ・パントン、取り敢えず特別版として、CD+DVDの二枚組。これは日本の企画盤で、サービスとして収録の3曲の映像付きという企画。彼女は丁度1年前にアルバム「RED」をリリースしている。
 (参考)http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2013/11/red-f326.html

 2012年に香港と台湾のジャズ・チャートで第一位という人気で、上海、香港、台北のアジア・ツアーが2013年に行われ、その台北での収録。なんとなくあどけない歌声でファンを獲得している彼女、歌のうまさではまだまだというところだが、人気は先行している。
 この舞台は、彼女の師匠のドン・トンプソンとギターのレッジ・シュワガーの2人だけのバックで行われた。彼女の語りと歌が展開する収録内容。美人で可愛らしさという感覚で日本でも確かにファンは多い。そんなところで、商業的なニュアンスの強い発売で、ちょっと評論家も褒めすぎの感のある彼女だが、とは言えこれからの成長が楽しみでもある。

                   *******               *******

     <Jazz>

   THE BEST of Madeleine Peyroux
   「KEEP ME IN YOUR HEART FOR A WHILE」

     CONCORD / UCCO-6011 / 2014

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<Tracklist>
[Disc 1]
1. Don’t Wait Too Long - Album Version
2. You’re Gonna Make Me Lonesome When You Go - Album Version
3. (Getting Some) Fun Out Of Life
4. Between The Bars - Album Version
5. ’m All Right
6. La Vie En Rose
7. Half The Perfect World
8. Dance Me To The End Of Love - Album Version
9. Smile
10. Once In A While
11. The Summer Wind
12. Careless Love - Album Version
13. Guilty
14. Desperadoes Under The Eaves - Extended Version

[Disc 2]
1. Changing All Those Changes
2. J’Ai Deux Amours - Album Version
3. River Of Tears
4. The Things I’ve Seen Today
5. Damn The Circumstances
6. La Javanaise
7. The Kind You Can’t Afford
8. Bye Bye Love
9. Walkin’ After Midnight
10. Standing On The Rooftop
11. Instead
12. Keep Me In Your Heart
13. This Is Heaven To Me - Album Version

London2004_026 さてこちらは米国ジョージア州出身の1974年生まれで18年のキャリアと言う実力派のマデリン・ペルー。彼女についてはここで何度かとりあげているが、母はフランス人であったこともあって、13歳のときの両親の離婚により、パリに住むようになって、ストリート・ミュージシャンとして鍛え上げられている。
 その彼女は過去に六枚のアルバムをリリースしているが、なんと現在所属のRounder以外のモノも含めて、それらから選び抜いたベスト盤であり、二枚組のなんと27曲が収められている。”Keep Me IN Your Heart”は映画にて使われた曲でアルバム初登場ということだが、取り敢えず立派な集大成盤として聴き応えある。

(参考)① http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2013/03/madeleine-peyro.html
http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/madeleine-peyro.html 

 とにかくマデリン・ペルーの作り上げる音楽は、ジャズでありながらフォークでありブルースでありカントリーでもあり、そこにシャンソンのムードまで醸し出すという不思議なムードを持っていて、つまり独特なマデリン・ペルー節と言って良いもので、なんとなく聴きたくなるという魅力を持っている。”21世紀のビリー・ホリディー”とも言われているが、私はちょっと違った印象で、彼女なりきの世界を持っていると思っている。
 近年はLarry Klein とアルバムと作成しているが、最近作は「THE BLUE ROOM」(2013年)だが、既に2年近く経っているので、このあたりで中身の濃いベスト盤のリリースは歓迎である。

(視聴 Diana Panton)

                                      **               **

(視聴 Madeleine Peyroux)

<ご挨拶>
 この雑多な拙いブログを介して今年一年お付き合いいただきました諸兄には、いろいろとご指導ご意見賜り有り難う御座いました。
 来たる年もよろしくお願いします。そして皆様にとってご多幸なる年となられますよう祈念申し上げます。

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コメント

パントン、ペルー、今が旬ですね。今年一年ありがとうございました。来年も楽しませてください。

投稿: 爵士 | 2015年1月 1日 (木) 00時08分

 爵士さん、明けましてお目出度うございます。良き新年をお迎えのことと思います。
 私の音楽ジャンルは雑多ですが、今年もJazz分野について、又楽しい一年をよろしくお願いします。

投稿: 風呂井戸 | 2015年1月 1日 (木) 21時49分

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