マティアス・アルゴットソン・トリオMathias Algotsson Trio : 「NEW TRADITIONS」、「YOUNG AND FOOLISH」
<My Photo Album 瞬光残像 = 南イタリア編>
ヘラクレスの神殿Tempio di Heracles(アグリジェント=南イタリア・シチリア島)・・・・・この地(イタリア)の立派なことは、このようなギリシャ遺跡の周囲数キロは現在の市街地を作らないことだ(神殿の谷Valle dei Templi と呼ばれる考古学的エリア)。
(photo 2014.12)
* * * *
年末年始に整理していて出てきたアルバム~その5
<Jazz> クラシックとトラッドとジャズと・・・・・
MATHIAS ALGOTSSON TRIO 「NEW TRADITIONS」
Inside Music / sweden / SOL ID-0001 / 2009
Recorded at OAL Studio(Stockholm) 2009
このアルバムも、かって寺島靖国「Jazz Bar 2010」によって知って手にしたものだが、今にして納得して聴いているところです。
1. Allt Under Himmelens Faste
2. Dans *
3. Fmoll *
4. Valse Petit *
5. God Afton Om Ni Hemma Ar
6. Limu Limu Lima
7. Neapolitan *
8. Dmollberg *
9. Inga Rikedomar Har Jag Haft
10. Visa Fran Ronnas *
11. Life *
(*印 Mathias Algotssonのオリジナルで残る4曲はtrad)
Mathias Algotsson(p,org)
Fredrik Jonsson(b)
Kristian Lind(b)
Calle Rasmusson(ds,per)
special guest:Magnus Lindgren(cl)
まあなんと言ってもスウェーデンの新星ジャズ・ピアニストであるマティアス・アルゴットソンのテクニックにおぼれない非常に素直な演奏の作品集ですね。つまり誰が聴いても不快感はないと思う。基本的にはピアノ・トリオ作品であるが、一曲のみクラリネットの演奏が入るのと、オルガンの演奏もある。
印象的には、ローカルなトラッドの感じのもの(1.6.9.)、クラシツク調(2.5.8.)、ジャズもの(3.4.7.11.)の3種類が混在している感じで、中では私好みとしては、アルゴットソンのオリジナル・ジャズの7.” Neapolitan ”、11.” Life”の2曲は素晴らしい。
クラシック調の演奏と言っても、中間または後半にはジャズのアドリブをちゃんと入れているところはなかなか味のあるところ。重くもなく軽くもなく中庸を得た作品だ。
彼は1971年にストックホルムで生まれで、 1992-96年はThe Royal Consevatory of musicで勉強した。その後バンドや人気歌手のピアニストとして活動している。スウェーデンの伝統民謡、賛美歌、聖歌に造詣が深く、このアルバムに取り入れている。2007年にはスウェーデンのサキソフォン・プレイヤーの設立した「アーネ・ドムネラス賞」を受賞している。彼にとってリーダー・アルバムとしてはこれが3枚目になるが、ところがスウェーデンでは1stアルバムだという。
実はこのアルバムの前に2006年に日本の”Spice of Life”から
「Young And Foolish」
(SOLSV 0001, 2006)
というアルバムをリリースしている。
Mathias Algotsson (p) Martin Höper (b) Calle Rasmusson (dr) Sebastian Vogler(ds=8,11 only)
このトリオは寺島靖国のお気に入りのようで、彼のリーダー作としては本国のスウェーデンでなく日本で最初にリリースしている。
このアルバムは以前に取り上げたことがあるのだが、彼の最初のアルバムであるが、なかなかジャズとしてのスウィング感、ピアノ・トリオの旋律の哀愁感など手頃である。そしてややクラシックっぽい運びもある。
このアルバムの選曲も左のようにポピュラーなスタンダードが並び、非常にお手頃の作品である。上の「NEW TRADITIONS」に比べてこちらの方がジャズっぽい。私はこのアルバム・ジャケが又なかなかお気に入りなんですね。
(視聴)
(試聴)
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コメント
私は、まったくお初に聴くアーティストですね。試聴したかぎりでは、たしかに聴きやすいが、といって軽すぎもしない。ドライブのBGMにはもってこいの感じでしょうか。
投稿: 爵士 | 2015年1月27日 (火) 23時06分
爵士さん、コメントどうも・・・・です。
そうですね、一口で言うのも難しいですが、北欧的な耽美的なニュアンスのあるオーソドックス・ジャズってとこでしょうか。どの状況下でも楽しめそうです。スウェーデンってなかなかジャズ界は層が厚いということでしょうかね。
投稿: 風呂井戸 | 2015年1月28日 (水) 19時43分
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投稿: Benedict | 2015年2月19日 (木) 16時21分