ちょっと不思議なヴォーカル~サラ・レンカSarah Lenka「hush」 + (南イタリア・スナップ)
<My Photo Album 瞬光残像 =南イタリア編>
アグリジェントAGRIGENTO(南イタリア・シチリア島)にて
(SONY α7 FE 3.5-5.6/28-70mm 2014.12) (クリック拡大)
* * * *
年末年始に整理していて出てきたCDアルバム~その1~
この年末年始に昨年購入したCDアルバムを整理していて、おやこれは殆ど聴いてなかったと取り出したのがこのサラ・レンカSarah Lenkaのアルバム。前作は『AM I BLUE』というアルバムで、結構ジヤズ・ヴォーカル・ファンにはそれなりに話題性があったというが、これが多分2ndアルバムになると思う。2012年11月にリリースされたもの。
<Jazz>
Sarah Lenka 「hush」
E-motive Records / FRA / EMO121 / 2012
彼女はフランス人であるが、インターナショナルに挑戦というところか英語で歌う。これが又個性的で、英語にフランス語なまりがあるらしく異様な発音、セクシーと言えばセクシー、可愛らしいというにはちょっと大胆なヴォーカルであるが、なんとなくあどけなさを感ずる声、そしてハスキーなところを混ぜた発声。多分私はこのアルバムを購入したのはもっと別のもの(多分清楚なヴォーカル)を期待していたのだと思うが、その為か購入時にちょっと聴いてそのまま放置となっていたのかも知れない。なんともここに来てようやく聴き込んでいるという状態。
SARAH LENKA(vo)
FLORENT GAC(p)
DAMON BROWN(tp)
MANUEL MARCHES(b)
DAVID GREBIL(ds)
1. Grandma’s Hands
2. Glory Box
3. I’ll Wait
4. Red Cardinal
5. Stormy Weather
6. Never Say Never
7. If I Were You
8. I Don’t Mind
9. All in All
10. Old Country
11. I Try
12. You May Say
13. Miss Celie’s Blues
どうも私にとって懐かしいぞと言うほど知っている曲に聴こえてこないのだが、ビリー・ホリデイ、ベッシー・スミスの歌唱で有名な曲を取り上げているらしい。冒頭からアカペラで迫ってきて、ベースが優しくサポートする。バックの演奏はピアノ・トリオ+トランペットのカルテット・タイブで、クラシック・タイプのブルージーなジャズと前衛的なところとの使い分けのある演奏で、曲によってトランペットが出現してオリジナルの曲のように仕上げている。これがなかなかジャズとしての結構味つけが良い。このアルバムは彼女のヴォーカル・アルバムであると同時に、実はバックと一体になってジャズ曲を作り上げていると感ずる。
まあとにかくサラ・レンカの個性豊かな節回しと囁きあり唄い込みあり、そしてキュートであり円熟感ありで、多彩なテクニックでよく聴いてみるとなかなかの仕上がり。これは、ちょっと聴き込んでいるとクセになりそうなところもあって、それなりの高評価をしておかねばと思うのである。
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