謹賀新年 2015 ~ マルチン・ボシレフスキ・トリオMarcin Wasilewski Trio「Spark Of Life」
明けましてお目出度うございます
今年もよろしくお願いします
2015年
ナポリ Napoli(南イタリア)の12月の朝 (photo 2014.12)
ポンペイを全滅させたヴェスヴィオ火山(左側の山影)のむこうに太陽が登る
ユーノーの神殿 Tempo di Giunoneにて地中海を臨む (photo 2014.12)
(アグリジェントAgrigento=南イタリア・シチリア島)
紀元前470年、シチリア島に入植してきたギリシャ人によって建造された神殿遺跡
** ** **
さて新年早々のミュージックとなると、まずは昨年リリースされたアルバムでお気に入りながらここに書き落としていたアルバムを記しておきたい。それも昨年の大晦日からこの新年を迎えての二年越しに選んで聴いたアルバムでもあります。
<Jazz>
Marcin Wasilewski Trio w/ Joakim Milder
「Speak Of Life」
ECM / GER / ECM 2400 / 2014
Marcin Wasilewski (p)
Slawomir Kurkiewicz (double-b)
Michal Miskiewicz
(ds)
Joakim Milder (ts)
Recorded at Lugano in March 2014
Produced by
Manfred Eicher
ポーランドのSimple Acoustic Trioのマルチン・ボシレフスキ・トリオの久々のアルバム。今回はトリオにサックスが加わっての作品。私にとっては所謂ボシレフスキのピアノ・トリオもので満足なんですが、これにスウェーデンのサックス奏者ヨアキム・ミルダーを招いてのマルチン・ボシレフスキのオリジナル4曲に、あのポーランドのジャズの巨匠コメダはじめハービー・ハンコックそしてスティングの曲などが演じられている(右)。
マルチン・ボシレフスキについては過去にも何回か取り上げてきたが(参照:http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2011/05/marcin-wasilews.html ) 、このアルバムは、ECMからも4枚目になるところからみても解るように、多分Eicherのお気に入りと思われる。そんなところら想像されるように、確かに彼のピアノ・トリオで醸し出す世界は非常に美しく心が落ち着く演奏である。
そこで2014年を送り心新たに2015年を迎えるに当たり、静かにこのアルバムをじっくりと聴いて過ごしたというところなのである。そしてヨアキム・ミルダーのサックスもなかなか叙情的な演奏で心に響く世界を構築する。そんなところからもマルチン・ボシレフスキ・トリオとの組み合わせも文句は無い。
このアルバムにも、ボシレフスキが何回と演奏しているあのコメダの映画「ローズマリーの赤ちゃん」のテーマ曲”Sleep Safe And Warm”の名曲が登場する(6曲目)。ここではサックスによるメロディーが奏でられ、これ又過去の演奏と一味違ったところを披露している。
又このアルバムのタイトル曲であるボシレフスキの曲”Speak Of Life”は、このカルテットでの演奏が3曲目に登場し、控えめなドラムスの刻むリズムにピアノが美しく流れ、それにサックスが哀愁のメロディーを乗せる。そして最後に再びこの曲が登場し、それは今度はピアノ・トリオのみの美しい演奏でアルバムを閉じるところは心憎いところだ。
(視聴) Marcin Wasilewski Trio w/ Joakim Milder
** **
さて今年は未(ひつじ)年ですね・・・・と言うところでこの年の幕開けとしてRoger Waters (Pink Floyd) の「Animals」からの”SHEEP”を視聴しましょう(↓)
(視聴)Roger Waters "SHEEP"
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コメント
謹賀新年
本年もまた素敵な女性とレコードのご紹介をよろしくお願いします(笑)。
それと素晴らしい写真も…。
イタリア行ってみたいなぁ〜。ポンペイなんて感動だろうし…、などと想いを馳せていたこの頃でしたが、人生やれるタイミングでやりたいことやっておくべきだと改めて思いました。
今年も独特のムードとペースを持ったブログを楽しみにしています♪
投稿: フレ | 2015年1月 3日 (土) 09時02分
フレさん今年もよろしくお願いします。
私は雑多なミュージック・ジャンルに加え、その他も浅く広く趣味人間ですのですので・・・時にご意見いただけると有り難いです。
昨年は聴く方もちょっとロックに行き詰まり、余暇をジャズで過ごしがちでした。どちらかというとロックに対してはシビアsevereに対応してしまうところがあります。それだけ若いときの感覚が残っているからですね。これからもよろしくお願いします。
投稿: 風呂井戸 | 2015年1月 3日 (土) 10時53分
早々のご年賀ありがとうございました。今年もよろしくお願いいたします。
投稿: 爵士 | 2015年1月 3日 (土) 15時09分
遅ればせながら、あけましておめでとうございます。本年も何卒よろしくお願いいたします。
小生、ジャズには疎く、かといって特に何ができるということもなく、ただただ人様のブログを垣間見ることしかできません。
今年も風呂井戸氏の美しい写真と、時に辛口なコメントを楽しみにしています。ご健康に御留意されてください。
投稿: プロフェッサー・ケイ | 2015年1月 5日 (月) 21時52分
爵士さん、大変失礼いたしました。おそらく喪中であられることに気がつきました。静かな新年をお迎えのこととご推察いたします。
今年もご指導下さい。
投稿: 風呂井戸 | 2015年1月 5日 (月) 23時19分
プロフェッサー・ケイさん、新年のご挨拶有り難う御座いました。今年もよろしくお願いします。
ミュージック・ジャンルには雑食系の私ですが、若い頃からの基本はロックとクラシックで、ジャズ系はそこから派生して現在に至っています。ジャズって聴きようによってはプログレ系ロックと共通性も無いではないと思っていますし、感動があればジャンルは無視という私ですが、今年も楽しませて下さい。
どちらかというとジャズは物思いにふけったり休息の場であったり・・・そしてロックは問題意識の場であったりする傾向がありますが、よろしくお付き合い願います。
投稿: 風呂井戸 | 2015年1月 5日 (月) 23時30分