ジャズ・マニアを堪能させるジャズ~ロバート・ラカトシュ・トリオRobert Lakatos Trio : 「BUMERANG」
<My Photo Album 瞬光残像=南イタリア編>
地中海というかイオニア海の美しさをみせるタオルミーナ(南イタリア・シチリア島)にて・・・・
(photo 2014.12)
* * * *
<Jazz>
Robert Lakatos Trio 「BUMERANG」
Atelier Sawano / JPN / AS114 / 2011
Recording : Nov. 21 & 22 2010
Robert Lakatos : piano
Christian Lakatos : bass
Dre Pallemaerts : drums
Gabor Bolla : tenor sax - Tr.3,6,9
久々にハンガリーですね。それもピアニストのロバート・ラカトシュRobert Lakatosはハンガリーのピアノを中心としてのマルチ・プレイヤーである。このアルバムに手を付けたのは、やはり寺島靖国の推薦からで、このアルバムはピアノ・トリオものですが、3曲にTener Saxが加わる。
とにかくジャズの甘いも酸っぱいも知り尽くしてのジャズ道という感じのトリオ作品。なかなかのものでお見事と言いたい。昨年末から十分聴きこんでいなかったんですが、ここにきて彼らのすばらしさを実感している。私の印象としては、何度かと訪れたハンガリーですが、どうしてもブタペストの街の輩の風体から、こうした美意識の音楽がどうして生まれるのかと不思議でならないのですが、実態はロックの世界でもそうですが彼らの生み出すところには敬服してしまうのです。
10曲が収録されているが、3,6,9曲目には、テナー・サックスが旋律を奏でるが、この3曲はラカトシュとサックスのボラGabor Bollaによるオリジナル曲で、彼らのやりたいことをやらせてもらいますと言いたげなやや前衛的演奏を展開。これにはドラムス、ベースも同調してジャズの醍醐味をみせる。これがこのアルバムの中で良いメリハリを付けていて、曲の配置も絶妙だ。とくに”Fèlteni Kell”(M2)や”Love Letter”(M5)は、彼のピアノにより叙情的にしっとりと聴かせる曲仕上げでこの対比が面白い。
とにかくオープニングの”You must believe in spring”のラカトシュの多彩にして流麗なピアノ・プレイで、こりゃただ者でないことが解る。さらにそれを”Spring is here”(M8)ではベース、ドラムスと掛け合っての演奏で、ジャズ・マニアにはたまらない展開だ。
私はそこまでよく知らないのだが、彼の父親もジャズ・ピアニストで名を馳せていたと言うし、彼自身もブダペストの「バルトーク音楽院」でクラシック・ピアノを学んだというし、そのピアノを中心とした音楽への探求は人生そのもののようだ。
やがてジャズへと転向するのだが、そこには基礎のしっかりしたものと、音楽環境の充実とで中身のあるところがにじみ出てくるのだろう。日本では2005年澤野工房」より、「SO IN LOVE」でデビューした。
私は彼のピアノ・プレイはあのハンガリーの可愛いジャズ・シンガーのニコレッタ・セーケのアルバム「Shape of My Heart」(2011)、「Inner Blaze」(2012)など(参照:http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2012/04/inner-blaze-846.html)でのバックで演じている華麗なピアノ・トリオであるところから興味があったんですが、まだ彼自身のものは未聴アルバムが多く、これから楽しみに聴き込んでみようと思っているところなんです。
(試聴) 彼の過去のアルバムから・・・・
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コメント
The very next time I read a blog, Hopefully it doesn’t fail me just as much as this particular one. After all, Yes, it was my choice to read, however I genuinely believed you’d have something useful to say. All I hear is a bunch of complaining about something you can fix if you weren’t too busy looking for attention.
投稿: Buddy | 2015年2月17日 (火) 20時14分