大人のジャズ・ヴォーカルなら・・・ルース・キャメロンRuth Cameron「Roadhouse」
<My Photo Album 瞬光残像 = 南イタリア編>
南イタリアのマテーラMatera。岩山に築かれた洞窟住宅(Sassi)の町並み。とにかく歴史は旧石器時代までさかのぼると言われ、1993年世界文化遺産に認定されている。1950~60年には衛生上の理由などから住民は強制移住され廃墟となるも、その後歴史的価値が見直され、整備が進められ再び住居として機能している。そして今や観光地として多くの人を集めている。 私が訪れたのは12月だが、寒いという気温ではなく、多くの観光客で賑わっていた。 (photo 2014.12)
* * * *
<Jazz>
RUTH CAMERON 「Roadhouse」
Universal / EMARCY 549 100-2 / 2000
Recorded on Oct.1999 at Capitol Studio Hollywood, CA.
このところチャーリー・ヘイデンが、どうも私にとっては何時までも「心」に残ってしまうのであるが・・・と、言うところで私の彼に関係したもう一つの愛蔵盤の紹介。
究極の大人のフィメール・ジャズ・ヴォーカルもの。そして是非夜にしっとりと聴いて欲しい。そんな意味での極上品である~それがこのルース・キャメロンRuth Cameronのアルバムです。
彼女のヴォーカルを支えるmembersは、左のとおり。まあBassのチャーリー・ヘイデンは亭主ですから当然として、彼女はチャーリーのカルテット・ウェストを支えて来たわけですから、PianoのAlan Broadbent、 Brad Mehldauなどを始めとして、それなりに豪勢なミュージシャンが登場します。
<Tracklist↓> (クリック拡大)
これは完全に大人のヴォーカルです。しっとりとしかも丁寧にしっかりと歌い上げる。その声はやや太めのマイルドなところが心の安まる世界である。バックの演奏陣もこれ又夜の静かな落ち着いた世界を演出する。
ルース・キャメロンは元々は北アメリカやヨーロッパにおける劇場俳優であったが、ジャズ・ベーシストのチャーリー・ヘイデンと結婚して、彼のマネージャー役となり、バンドのカルテット・ウェストを支えた。そして彼のレコーディングをプロデュースする役割をこなしていたようだ。その後、ヘイデンは彼女にシンガーとなることを勧め、1999年にこのアルバムの録音を行ったのだった(2000年リリース)。
どうもその後は最近のアルバム「Sophisticated Ladies」(参照 :http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2011/07/charllie-haden-.html)に登場はしたが、彼女自身のアルバムはない。
ヘイデンが亡くなってしまった現在、年齢的にも彼女のシンガーとしての活動も多分無いだろうと思うと、このアルバムは貴重盤である。
(試聴)
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コメント
いやいいですね。本当に大人 ・・・。しかし、ヘイデンの奥さんのことなど全く知りませんでした。
投稿: 爵士 | 2015年3月20日 (金) 22時58分
爵士さん、おはようございます。
彼女は、もう一~二枚アルバムがあってもよい人だと思うのですが・・・・。
投稿: 風呂井戸 | 2015年3月21日 (土) 09時30分