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2015年4月25日 (土)

ダイアナ・クラールDiana Krallの原点アルバム「stepping out」

  久しぶりに聴いてみると・・・・・これぞジャズの花

    <Jazz>

                  diana Krall 「stepping out」
               
Justin time Records / JUST 50-2 / 1993

Steppingout

         Recorded at Kingsound in North Hollywood, Oct.18-19,1992
                               Diana Krall : Vocals and Piano
                               John Clayton : Bass
                               Jeff Hamilton : Drums

 今年リリースされたダイアナ・クラールのアルバム「Wallflower」は、ジャズというよりは彼女のヴォーカル・アルバムということで、ストリングス・オーケストラも入ってのもので、いろいろと巷では賛否両論。そうはいっても彼女の独特のヴォーカルで楽しんでいる人も多かったというところだが・・・・・。
 (参照)http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2015/02/post-aec5.html

 さてそんな時に話題も多いので、ふと原点回帰で、もう20年以上前の彼女のスタジオ・1st・アルバムを引っ張り出して久々に聴いてみると、”おおそうだったか”と、懐かしく彼女のジャズを手に取るように感じられて、結構納得しているのであります(笑)。

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 当初あまり気にしていなかったんですが、彼女の人気を最高潮に押し上げた John Clayton のBass、 Jeff Hamilton の Drumsが、もう既にこの時からフィーチャーされていたんでしたね。そして彼女のピアノよるトリオ演奏が、オーソドックスな展開で、非常に聴きやすいものであった事を今ここで再認識しているのです。

 このアルバムは1993年にリアルタイムに私は聴いたのではなく、彼女の存在は3rdアルバム「All for you」のグラミー賞のエントリーで知ったわけで、その後5thアルバム「When i look in your eyes」で彼女のスタイルが確立して、そのあたりからファンとなったということで、アルバムは軒並み当時手に入れた。・・・・と言うことは1990年代の後半になる頃に多分初めてこれを聴いたと言うことですね。その後ヒット・アルバムが立て続けに出ているので、むしろこのアルバムは意外にあまり聴かずに棚に収まったままでいたと言っても良い状況であった。
 参考までに、彼女のスタジオ・アルバムを並べてみると、こんなところで(↓)12枚になる・・・・「Wallflower」は12作目ということになりますね。

①-Stepping Out 1993
2-Only Trust Your Heart 1995
3-All for you : A dedication to the Nat King Cole Trio 1996

4- Love Scenes  1997
5- When I look in your Eyes  1999
6- The Look of love  2001
7- The Girl in the other room  2004
8- Chrismas songs  2005
9- From this Moment on  2006
10- Quiet night   2009
11- Glad rag doll  2012
12- Wallflower  2015

(参照)①http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2010/10/diana-krall-54f.html
 
http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2010/04/diana-krall-6df.html

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さて収録の12曲は左のようなところだが、曲の合間に演奏部分をたっぷり取ったり、又4曲はインストメンタルもので、結構トリオ演奏を重要視しているアルバムだ。そんなところに今となっては初々しいダイアナのヴォーカルが乗ってくる。彼女は1964年生まれであるので、当時28歳と言うことになるが、それにしては堂々たるものであるし、9曲は彼女のアレンジによる演奏であった。

”This can't be love” Claytonのベースに乗って彼女のピアノも快調にリズム・カルでちょっと一時代前の感はあるが楽しいジャズを展開。こうして聴いてみると当時の方がやっぱり現在の親父声よりは女性らしい声ですね(笑)。

”Between the devil and the deep blue sea”はヴォーカルなしのトリオ演奏で楽しい。
 
”Body and soul”は、スロー・バラードで、ピアノの響きもなかなか叙情的。
 
”Jimmie”は彼女のオリジナル曲。これがなかなかベースはアルコ奏法で聴かせてくれるしっとりとした曲。もちろん彼女のピアノも哀愁があって良い。

とにかくこのアルバムは、曲の配列もヴォーカルものインストものと織り交ぜながら、テンポの配慮も旨くなかなか配列が上手な出来が良いものである。

ダイアナ・クラールのかっての本来のジャズものも、最近作アルバム「Wallflower」の反動で、聴きたくなることもあって、ふと思い出してこうして取り出して聴いてみると、今にしてこれらのアルバムの価値観を感じますね。

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  更に2ndアルバム「Only trust your heart」(←)のジャズ路線も思こすことになるのだが、このアルバムでは、アルバム・タイトル曲”Only trust your heart”(Benny Carter,Sammy Cahnの曲)のピアノ・プレイはムードたっぷりで、私の好み。

 こうして原点回帰してみると、やっぱり彼女の本格的ジャズ・アルバムを次回は期待したいと思うところに至るのですね。

(試聴)

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コメント

わたしも「Stepping Out」から「The Girl in the other room」までのダイアナ・クラールが好きですね。ダイアナ節という光る個性がありました。最新作は器用に上手く歌っているという印象しかありません。

投稿: | 2015年4月26日 (日) 21時19分

コメントに名前を書くのを忘れました。

投稿: 爵士 | 2015年4月26日 (日) 21時22分

 爵士さん、コメントどうも有り難うございます。
 Diana Krallもアルバム・デビューして二十数年のキャリアになりますので、それなりにやりたいことはやって来ているんでしょうね。しかし自己の意志と商業的なところの違いを多分感じているのと思います。最近はライブものの方が彼女のジャズを感ずることが出来て興味が湧きます。しかしオフィシャル・ライブものは「Rio」以降無いですね。ブートものあたりでちょっとお茶を濁すと言ったところですかね。

投稿: 風呂井戸 | 2015年4月27日 (月) 15時32分

風呂井戸さんこんにちは.

ボクは彼女を聴き始めてまだ6年目くらいです.
でもアルバムはみんな持っています、おまけに "Live in Paris" と "A Night in Paris" まで (笑)

この頃のアルバムを改めて聴いてみると、朗々と歌っている感じがします.
それがだんだんしたたかな女になっていっちゃってる感じ (いい意味で) に思えます.
まぁボクはそういう女性にいつも痛い目にあっているので "Quiet night" くらいまでは全然OKです.

彼女にもこういう時代もあったんだんなぁ・・・・・(笑)

投稿: la_belle_epoque | 2015年4月27日 (月) 21時03分

la_belle_epoqueさん今晩わ。
しかしDiana Krallのジャズって聴きやすいですね。何の抵抗もなく入れるところが・・・・人気の一つでしょうか?。
 ところで、そうゆう女性にいつも痛い目にあわれているとか?・・・私もそんな経験がしたかったです(笑)。

投稿: 風呂井戸 | 2015年4月27日 (月) 22時20分

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