バイノーラル3D録音=アレキシス・コールAlexis Cole 「A KISS IN THE DARK」
ヘッド・フォンで聴くと効果倍増のこの臨場感
バイノーラル録音
<Jazz>
ALEXIS COLE 「 A KISS IN THE DARK」
CHESKY RECORDS / U.S.A. / JD366 / 2014
Alexis Cole(vocal)
Sail Rubin(guitar)
Dan Block(sax,cla)
Pat O'Leary(bass)
Phil Stewart(drums)
このアルバム、なんと言っても興味は録音にあります。もちろんアレキシス・コールAlexis Cole のこれぞ、ジャズ・ボーカルといったところも聴きどころですが・・・・。
彼女のアルバムは、何度か取り上げているが、アルバム『Close Your Eyes』なんかはなかなかのモノでした。一つにはソフィスティケイトされたムードを醸し出すところが良いですね。(彼女の紹介はこちらに譲ります)
↓
(参考)http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2013/10/alexis-coleclos.html
このアルバムは上の如くの全十四曲(クリック拡大)。なんと1920年代のポピュラー・ソングを取り上げてのアレクシス節。とにかくゆったりと、熱くなく、そうはいってもクールとはちょっと違ったさらっとした唄味。ときとしてダークな味付けもあると言うところも魅力。これぞジャズ・ヴォーカルの一つのパターンであると言って良いのでは?。
まあそんな訳ですが、私の興味むしろこのアルバムの録音にあります。つまり3D感覚で我々が自己の再生機で簡単に楽しめるというところです。
その「バイノーラル録音Binaural Recording」とは・・・・ネット(ニコニコ大百科)で解りやすいものとして拝見した解説をここに記させて頂きます。
↓
人間の頭部(あるいは上半身)の模型の外耳口部分にマイクを埋め込み、ステレオ記録による左右の耳に届く音の音量差、位相差に加え、肩で反射する音や頭部を回り込む音、耳たぶで回折する音、体を通り抜けて減衰した音などを含めて記録するため、人間の聴特性と非常に近いステレオ音声を得ることができる。このため脳が経験的に収録時の音場を構築し、実際の臨場感をありのまま伝える事ができるのである。
当然ながらバイノーラルは「ヘッドホン」、「イヤホン」で聴かないと効果が無い。スピーカーでは逆に定位が定まらなくなってしまう。また、収録時に使用したダミーヘッドと、聴取者の上半身、頭部、耳たぶの形状差によっては効果に差が出ると言われている。
このアルバムがこんな手法で録音されていて、所謂ステレオ・スピーカーからの再生では不十分という代物。とにかくヘッドホンで聴くと、演奏者の定位は見事に解る。左ギター、後ろにドラムス、右より後ろにサックス、右にベースと・・・そして中央にアレクシスのヴォーカルが位置取る。
このアルバムは選曲が古く、演奏もそう面白いと言うものでないが、この臨場感はお見事で、そんな意味で出来たら一度は聴く価値ありと言ったところ。
(試聴) バイノーラル録音紹介(是非ヘッドフォン又はイヤフォンで)
(試聴) バイノーラル録音 「A KISS IN THE DARK」より
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