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2015年8月15日 (土)

ベッキー・キルゴアBecky Kilgore&ニッキ・パロット Nicki Parrott 「TWO SONGBIRDS of a FEATHER」

リラックスした中のスウィング・ジャズ・ヴォーカル・デュオ

<Jazz>
                    Becky Kilgore& Nicki Parrott 
                「TWO SONGBIRDS of a FEATHER」

                 Arbors Records / US / ARB19447 / 2015

Two_songbirds
                      Rebecca "Becky" Kilgore(vocal,guitar)
                      Nicki Parrott(vocal,bass)
                      Harry Allen(tenor saxophone)
                      Mike Renzi(piano)
                      Chuck Redd(drums)

 ヴィーナス・レコードからの何枚かのアルバムで、日本ではもう売れっ子の女性ベーシストでありシンガーであるニッキ・パロット。そして彼女より20歳以上年上のベテラン・ジャズ・シンガーのレベッカ(ベッキー)・キルゴアとの女性同士のジャズ・ヴォーカル・デュオ作品。

  ニッキ・バロットに関しては、このブロクで過去に何回か取り上げているので、紹介はそちらを参考にしてもらう事として、彼女のベースの演奏もオーソドックスで磨きがかかってきたし、嫌みの無いやや甘いそしてキュートな歌声は相変わらず魅力がある。
(参照:当ブログ~カテゴリー「ニッキ・パロット」)
  http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/cat40025561/index.html

Rebeccakilgore3_2 さて、お相手のベッキー・キルゴア(右→)だが、1948年マサチューセッツ州Waltham生まれと言うからもうベテラン。高校生頃からギターを始めて、ジョン・バエズなどのフォーク・ソングに傾倒していたが、次第にジャズ方向となり。ジャズ・ギターも習ったようだ。1990年頃はコンピュータープログラマーの傍らジャズを演じていたという。米国、英国ではこの”ベッキー”は愛称で(”レベッカ”が正しい)人気の高いジャズ・シンガー。それなのに私は今ま特に彼女のアルバムに接触無く来ていた。今回のこのアルバムでしっかりと聴かせて頂いたというところ。

<Tracklist>

1. Two Little Girls From Little Rock
2. Two Songbirds Of A Feather 
3. Ray Noble Medley (The Very Thought Of You / Why Stars Come Out At Night)
4. Life Is So Peculiar
5. When Love Goes Wrong
6. 'S Wonderful
7.Theme From Valley Of The Dolls
8. They Say It's Spring
9.. Bluemoon / Moonglow
10. Them There Eyes
11. A Woman's Perogative
12. El Cajon
13. When I Grow Too Old To Dream


  とにかく力みの無い両者のスウィングするお洒落にして華麗、言葉を換えれば粋な歌声からのスタート。これもジャズの醍醐味ですね。そしてHarry Allenのtenor saxが又旨くリードするんですね。
  又3曲目の”Ray Noble Melody”のようバラード調もサックスが前面に出ず二人のヴォーカルが優しく生きてなかなかムードがあって聴き応え十分。私はこのタイプの方が好きなんです。
 もともと二人はベースとギター奏者であり、そして歌声はニッキ・パロットはキュートな感じを醸し出すのですが、このベッキー・キルゴアは歳を全く感じさせないどちらかというとまろやかにして清楚なクセの無いところが良いですね。そしてその両者のハモりも無難にこなして好感度が高い。そしてお互いにソロパートを交互に繰り返したり、とにかく不思議に息はぴったりと合っていて嫌みが無い。

Np2 ベッキーはギターを演ずるのですが、このアルバムではあまりその音は聴こえてこない。しかしニッキ(←左)のベースは結構バック演奏の役割も大きく、技巧に走らずオーソドックスに展開する。

 女性ヴォーカル・デュオも久しぶりに聴いたのですが、あまりハッとするというものではないが、なんと言っても両者の自然体のお洒落なところが最大の持ち味で、13曲目の”When I Grow Too Old To Dream”ではバックなしのハモリを聴かせたり、むしろ二人が楽しんでいるように我々が聴けるアルバムである。まあこれも良いではないか。

(参考視聴)

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