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2015年9月22日 (火)

リヴァーサイドRIVERSIDEのニュー・アルバム「LOVE, FEAR AND THE TIME MACHINE」

  良きにつけ悪しきにつけ一皮むけたリヴァーサイド
    ~久々のプログレ・バンドの試みは?~

  <Progressive Rock>

        Riverside 「LOVE, FEAR AND THE TIME MACHINE」
        INSIDEOUT / Germany / 0507260 / 2015

Love
           All Tracks recorded at Serakis Studio , Warszawa, Poland
            between Nov 2014 and Jun 2015

 2003年からの不動のメンバーのリヴァーサイドのニュー・アルバム登場。
 今や英国Steven Wilsonを代表に数少ない本格派プログレとして、最も私の期待株のポーランドのプログレッシブ・ロック・バンドの最新作6作目。前作から2年半ぶりの登場。
 もともとダークな持ち味と、社会的問題意識の持ったバンドとしてヘヴィなサウンドは彼らのパターンであるが、さて今作は・・・・・。

(Tracklist)
1.  Lost (Why Should I Be Frightened By a Hat?)
2.  Under the Pillow
3.  #Addicted
4.  Caterpillar and the Barbed Wire
5.  Saturate Me
6.  Afloat
7.  Discard Your Fear
8.  Towards the Blue Horizon
9.  Time Travellers
10.  Found (The Unexpected Flaw of Searching)

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 まず数曲聴いて思うことは、う~~ん、ちょっと変わったぞ。まずはヴォーカルの占める位置が多くなったこと、リーダーでベーシストであり作曲者のMariusz Dudaのヴォーカルが非常に美しくなった。簡単に言えば一皮むけた、つまり垢抜けた。あの陰の世界から若干明るさを少し加味した世界に変化している。更に時にヘヴィな音も聴こえてくるが、明らかにそのヘヴィさの後退。
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 この変化は?、そうだなぁ~やっぱり私の期待とは若干異なった世界への歩みだ。決して問題意識を忘れた世界では無いのだが、ポーランドという国の不幸から現代の新世界への陰影を描くバンドとしての感覚。その世界観から彼らの存在が認められてきた近年のロック界。そんな状況からの、現代における守備範囲を構築してしまった結果であろうか?。
 Mariusz Dudaは、1970年から1980年代の彼らの歩みを回顧し、今回は一つの曲風の転機を試みたのだ。彼らのホーム・ページでも、その「変更」は一つの精神的解放ではあるが、又襲ってくる恐れでもあると言っている。人生の未知への歩みへの恐れとこのバンドの未知への不安とオーバーラップさせて、このアルバムの作成となったようだ。そして内面的な因子が大きくなった。
 彼らの曲におけるインストゥルメンタルの重要性のパターンがかなり後退。これは私的にはちょっと賛成できないと言うか、寂しいですね。特に8曲目”Towards the Blue Horizon”に於いて、ヘビーなメタリックな音と、アコースティックな音と、美しいヴォーカルの三者の交錯が、彼らの心の交錯の結果を表しているのかも知れない。

 ・・・と、このアルバムを評価していたが、実は今作にはもう一枚の「DAY SESSION」という5曲が”DISC 2”として付いている。これがなんと全曲インストゥルメンタルなんですね。

1. Heavenland
2. Return
3. Aether
4. Machine
5. Promise


 こちらは、以上の5曲で構成されている。そしてあの過去に構築した薄暗い叙情と陰影、時にヘヴィに・・・・、そして浮遊感たっぷりのどこか深遠な美を聴かせるインストゥルメンタルによる作風が充満している。
 これを聴いてみて、なるほど彼らは過去の5枚で貫いてきた作風の基礎はこれだが、今作では一歩脱皮を試みたことが解る。しかしこの”DISC 2”の組み合わせを試みたのは、過去のものを完全に放棄はしていない。むしろその放棄する自信は無かったのかも知れない。従ってこのニュー・アルバムは、対比するスタイルを組にしてリリースしたのであろうと・・・・・推測するのだ。
 しかしこの5曲も、納めの曲”Promise”においては、アコースティックな音で何処か光明の見える納め方をしているところに、転機を迎えた今の彼らが見えてくるのであった。

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コメント

そうなんですよねぇ、もっとヘヴィに陰鬱にってのが良いんでしょうけど、これもチャレンジなんでしょう。Disc 2については聴いてなかったんでなるほど、聴かなきゃって思いました(笑)。
ポーランドを背負うべくバンドですからねぇ、いろいろなアルバムを出してチャレンジしてくれれば良いとは思いますが、あの暗さはキープしてほしい…。

投稿: フレ | 2015年9月23日 (水) 06時09分

フレさん、おはようございます。
おっしゃるとおり、これは一つのチャレンジなんだと思います。
私も、ヘヴィなサウンドとギターの泣き、そして社会の暗部を鋭く抉るバンドとしてRiversideには期待してしまいます。まさに「灰とダイアモンド」の世界と精神を継承するバンドであって欲しいのです。

投稿: 風呂井戸 | 2015年9月23日 (水) 09時20分

Im grateful for the blog article.Much thanks again. Cool. fdebdedfddgg

投稿: Johng416 | 2015年9月24日 (木) 20時06分

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