バーボラ・スウィンクスBarbora Swinx 「colors of love」
あれやこれやのごっちゃまぜジャズ・ヴォーカル版
<Jazz>
Barbora Swinx 「colors of love」
Arta / Europe / F10212 / 2015
Barbora Swinx – vocal
Ondřej Kabrna – piano, organ
Adam Tvrdý – guitar
David Fárek – soprano, alto, tenor sax, flute
Petr Kroutil – tenor sax (4, 6, 14)
Jan Valta – violin
David Havelík – cello
Vít Švec – double bass
Zdeněk Wimpy Tichota – bassguitar
Michal Hejna – drums
Imran Musa Zangi – percussion
チェコのジャズ・シンガー”バーボラ・スウィンクスBarbora Swinx”(前作「Close to You」はBarbora Mindrinuと言う名で紹介=本名はBarbora Swinx Řeháčková-Mindrinu と言うらしいので、どちらもありですね)の2ndアルバム。ジャズのスタンダードからシャンソン、ブラジル音楽(ボッサ)、バカラック、ポップスといやーなかなか幅広い選曲です。 (日本語では、”バルボラ・スウィンクス”と記しているものもある)
(参考)http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2014/04/barbora-mindrin.html
<Song-List>
1. The Nearness of You (Hoagy Carmichael, Ned Washington)
2. Mi Tierra (Fabio “Estefano” Salgado)
3. Fields of Gold (Sting)
4. Blues in the Night (Harold Arlen, Johnny Mercer)
5. Everytime (Annette Stamatelatos, Prince Rogers Nelson, Britney Spears, Annette Denise Stamatelatos)
6. Mas Que Nada (Jorge Ben)
7. If You Go Away (Ne Me Quitte Pas) (Jacques Brel, Rod Mc Kuen)
8. Don’t You Worry ‘Bout a Thing (Stevie Wonder)
9. When I Dream at Night (Dan Shea, Robin Thicke)
10. Ain’t No Sunshine (Bill Withers)
11. Honeysuckle Rose (Fats Waller, Andy Razaf)
12. The Windmills of Your Mind (Michel Legrand, Alan & Marilyn Bergman)
13. Travma (Nikos Karvelas)
14. Blues o tom, že život je chlap (Pavel Vitoch, Pavel Vrba)
M1はなかなかジャズのしっとりした味わいを持っていいムードです。バックの演奏もピアノ・トリオかと思われるが、その流れが良い。(ほんとは、このムードでずっと行って欲しかった)
M2は、ここまで変わるかと思うほど、がらっと変わってラテン・ムード。陽気にサンバが軽快に流れる。バック演奏はサックスも加わりラテン・バンドそのものだ。
StingのM3、これは多くに歌われているので、彼女の実力が比較されるところ。う~~ん、やっぱりEva Cassidyのアルバム「Live At Blue Alley」や「Songbird」で聴けるものと比較すると、あの境地にはまだまだといっところか。
M4はブルースですね、ちょっと力みすぎか?、とにもかくにも挑戦を評価。サックスも気合いが入っての演奏。
M8は、Stivie Wonderの曲、バックはピアノとパーカッション印象的な曲で、ラテン・ムードで歌い上げる。いやはや何でも熟すと言った彼女のレパートリーである。
M9、M10は、ギターをバックに説得力ある歌い込み。こんなところは実力もなかなかなんだろうと思わせる。
M12、Michel Legrandの”風のささやき”、映画「華麗なる賭け」の私の好きな曲です。これはバックにヴァイオリンの調べが流れ、彼女の唄も最高潮に歌い込み、それなりに良い出来だ。
彼女の歌声はかなりヴォリュームのある迫力派、可憐というタイプではない。このあたりから好みは別れるところだろう。しかし既にかなりのキャリアは積んだチェコのジャズ・ディーバなんでしょうね。とにかく何でも歌うぞと言うあれやこれやとごっちゃまぜ版。
彼女は日本ではこのアルバムで2枚お目見えしたことになるが、さて聴くものを如何にとらえるかといった未知数の段階だ。
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