謹賀新年 2016 / アレッサンドロ・ガラティAlessadro Galati Trio 「On a Sunny Day」
明けましてお目出度う御座います 2016元旦
Hasselblad 503CX Planar 2.8/80 PL FUJI-Velvia100
今年でこの拙いブログも10年となりました。もともとそんなに続くとも思っていませんでしたが、「自分の多趣味の中の忘れごとを防ぐ意味の記録」としての役割をも兼ねて書いて来たところがありましたが・・・・一つの区切りの年を迎えた感があります。今年は発展できるか、それとも?・・・・・といったところでしょうか。取り敢えずよろしくお願いします。
* * * *
新年早々のミュージック・・・・・・・
<Jazz>
Alessandro Galati Trio 「On a Sunny Day」
VLA VENETO JAZZ / Italy / VVJ105 / 2015
Alessandro Galati (p)
Gabriele Evangelista (b)
Stefano Tamborrino (ds)
Recorded at artesuono, cavalicco(UD) 2015
(Tracklist)
1. Baloons
2. Insensatez
3. In Beijing
4. Crazy Winter in Town
5. L'Incontro
6. On A Sunny Day
7. Drop Down Tango Shore
8. Hungaria
9. MMMM
10. Smell of The Air
11. Yellow Brain
新年早々に、素晴らしいアルバムを取り上げる事が出来て嬉しいですね。
2014年リリースの前作アルバム『SEALS』が非常に良かったため喜んでいたんですが、その私の好きなイタリア人ピアニスト、アレッサンドロ・ガラティAlessandro Galatiの同VVJからの第二弾です。このアルバムも同メンバーによるトリオ作品。
そして収録曲は1曲(Antonio Carlos JobimのM2” Insensatez”)以外はオリジナル曲を十二分に詰め込んでいる。
とにかくメロディが豊富で堪能させてくれるが、このトリオそれぞれの演奏は、一つ一つの音を大事にするハーモニーが心に響いてくる。非常にゆったりとしていてしみじみと聴かせてくれて、複雑なトリオの交わりがあるにも関わらず、気持ちよく素直に聴き取れる。
又、録音が秀悦で、ピアノの澄んだ美しさ、ドラムスの響きが良く、シンバルやブラッシも手に取るよう。ベースも適度な響きを持って収録されていて快感。
かっての1990年代の名盤『TRACTION AVANT』を彷彿とさせる説得力のあるアルバムである。いっや~このところ原点回帰して、そしてそれを発展させたような詩情と叙情が溢れており、全編統一性があって気持ちが良い。これぞユーロ・ジャズの良さを感じ取れる。
まさに新年向けの快感アルバムだ。
(試聴) ”In Beijing”
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コメント
10年やってると何だろな〜感出てきますが(笑)、ライフワーク、気長にできると良いですね。
本年もよろしくお願いします。
美女もお待ちしてます♪
投稿: フレ | 2016年1月 1日 (金) 12時28分
あけましておめでとうございます。本年も独創的かつアーティスティックなブログをお願いいたします。相変わらず美しい写真に、新年早々感動しています。
投稿: プロフェッサー・ケイ | 2016年1月 1日 (金) 16時11分
フレさん、明けましてお目出度う御座います。今年もよろしくお願いします。
フレさんのようにエネルギッシュにはゆきませんが、そうですね気長に・・・進めたいです。
美女シリーズも納得出来るモノが、今年も出現してくれる事を期待しています。
投稿: 風呂井戸 | 2016年1月 1日 (金) 19時14分
プロフェッサー・ケイさん、明けましてお目出度う御座います。今年も共に頑張りましょう。
今年は私はほんとの老人に近づきつつありますが(精神だけは若くありたい)、「プログレ」がプログレッシブに一歩前進の年であって欲しいと思っています。
投稿: 風呂井戸 | 2016年1月 1日 (金) 19時20分
明けましておめでとうございます。
いきなりのユーロjazz。参りました。
今年もよろしくお願いいたします。
投稿: jamken | 2016年1月 2日 (土) 07時22分
Jamkenさん、今年もよろしくお願いします。
今年はクラシックからスタートようですが、良いですね・・・・頑張りましょう。
しかしユーロ・ジャズは多分今年も私にとっては期待してしまうでしょうね。
ロックはどうでしょうかね・・・おそらく私は相変わらずプログレ系というところでしょうが。
投稿: 風呂井戸 | 2016年1月 2日 (土) 11時13分
風呂井戸さん、明けましておめでとうございます.
今年も貴ブログを通じて、いろいろ知らない世界を巡っていきたいと思います.
本年もよろしくお願いいたします.
投稿: la_belle_epoque | 2016年1月 2日 (土) 16時30分
今年もよろしくお願いいたします。いや、ガラティの新譜知りませんでした。時々チェックはしていたのですが ・・・。視聴する限りやはりガラティの世界ですね。
投稿: 爵士 | 2016年1月 2日 (土) 17時16分
la_belle_epoque さん
明けましておめでとうございます。
馬力が十分のla_belle_epoqueさんですから、今年は一歩前進の年になりそうですね。ご健闘を。
投稿: 風呂井戸 | 2016年1月 2日 (土) 20時29分
爵士さん、こちらこそよろしくお願いいたします。
あの「SEALS」が好評でしたので、VVJから同メンバー・トリオで意外に早く新譜が出ましたね。原点回帰の感あって、私には非常に取っつきやすく、快感でした。もう早春の日だまりの感ありです。
投稿: 風呂井戸 | 2016年1月 2日 (土) 20時47分
風呂井戸さま、今年もよろしくお願いいたします。m(_ _)m
私の新年のお初は『The Thompson Fields / Maria Schneider Orchestra』でした。大きな編成は時代の波でもありますよねぇ。
ガラティの新譜は、どこまでも穏やかで美しい世界ですよね。
でも、とっても難解なことをやってるんですよね。その微塵もみせないところが素晴らしい!
新年の冒頭にこのアルバムを持ってくる風呂井戸さまのセンスも素晴らしい♪
投稿: Suzuck | 2016年1月 7日 (木) 13時23分
Suzuckさん、今年もよろしくお願いします。
Alessandro Galati は根っからのファンで・・・今年はなんとしてもこれを初聴きにしたかったんです(笑)。Suzuckさんもお気に入りのピアニストのようで、嬉しく思いました。
投稿: 風呂井戸 | 2016年1月 7日 (木) 17時57分
風呂井戸さん、こんにちはmonakaです。
私もガラティ記事にしました。とても素晴らしいアルバムですね。
TBさせていただきます。
投稿: monaka | 2016年1月11日 (月) 13時34分
Monakaさん、こんばんわ。
今年はAlessandro Galatiのこのイエローで良いスタートが出来ました。Monakaさんのお勧めのMichel Biscegliaのブルーはこれから到着になりますが、この両者のアルバムが新年さい先の良いスタートを飾ってくれます。
今年もよろしくお願いします。私の方からもTBさせて頂きます。
投稿: 風呂井戸 | 2016年1月11日 (月) 22時44分
風呂井戸さん,こんばんは。TBありがとうございました。
私はAlessadro Galatiのアルバムはこれで3枚目(Dave LiebmanとやったQuarteのアルバムを入れると4枚目)ですが,常にレベルは高い演奏をしてくれますね。そして,このアルバムの持つ美的要素には誰しもがまいってしまうのではないかと思いました。「こいつは春から演技がいいわい」と風呂井戸さんが思うのも納得でした。
ということで,こちらからもTBさせて頂きます。
投稿: 中年音楽狂 | 2016年2月16日 (火) 22時32分
中年音楽狂さんこんにちわ。
私は数年前に「TRCTION AVANT」で虜になって、最も注目のピアニストとしてガラティがいます。BLUE GLEAMの日本盤3枚も痺れました。特に”Cubicq”は聴く度に痺れてしまいます(笑い)。
これからもガラティには健闘を期待しています。
まさに”イタリア恐ろし”です。
投稿: 風呂井戸 | 2016年2月17日 (水) 17時39分