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2016年1月11日 (月)

フェイ・クラーセンFay Claasseni ニュー・ライブ・アルバム「LIVE AT THE AMSTERDAM CONCERTGEBOUW」

どちらかというとNY寄りの大人のクラシック・ジャズ・ヴォーカル

  <Jazz>
       FAY CLAASSEN    TRIO PETER BEETS
「LIVE AT THE AMSTERDAM CONCERTGEBOUW」
       Challenge / Euro / CR73411 / 2015

Live_at_amsterdam(Tracklist)
1. Just One Of Those Things(02:55)
2. I'm Old Fashioned (03:06)
3. When Sunny Gets Blue (06:29)
4. The Song Is You (04:04)
5. Poor Butterfly (04:16)
6. 's Wonderful (02:31)
7. Zon In Scheveningen (04:19)
8. I've Got The World On A String (04:05)
9. Meditation (05:32)
10. You'd Be So Nice To Come Home To (04:06)
11. Detour Ahead (03:39)
12. Summertime(05:16)

Fay Claassen(vocal)
Peter Beets(piano)
Martijn van Iterson(guitar)
Ruud Jacobs(bass)


F_c1 オランダの女性ジャズ・ヴォーカリストではもはや重鎮の雰囲気すらあるフェイ・クラーセンFay Claassen(1969年生まれ46歳)ですが、私は彼女のアルバムに至ったのは最近だった(アルバム「sings Two Portraits of Chet Baker」)。その彼女のニュー・アルバムである。これはライブ盤であり、曲の間にも拍手が入る。
 彼女のジャズの出来は、既に一つの境地に至っていて、オランダを始めヨーロッパでは知れ渡っている。もちろんニュー・ヨークでの活動もある。

 さて、このアルバムは、オランダのヴォーカリストとして人気のあったリタ・ライス(2013年生涯を閉じたばかり)のトリビュート・コンサートでの収録。従つてリタ・ライスゆかりの曲で占められている。
 ポイントはバックを固める演奏陣で、これ又ライスのバックも務めていたピーター・ビーツPeter Beetsに注目。彼はやはりオランダ出身のジャズ・ピアニストだが、ヨーロッパは勿論だが、ニュー・ヨークなどを活動の場としていて、世界的なミュージシャン。このアルバムではギターとベースとでトリオを組んで、やっぱりユーロ・ジャズというよりはアメリカンなスウィング感が満ちての、どっちかというと懐かしのジャズをここでは演じてくれている。
 相変わらず、フェイ・クラーセンのヴォーカルは充実していて、ムードも大人の世界、なんとなくクラシックな味付けも見事に歌い上げている。
 このアルバム若干録音に難がある。バックの演奏にホール感は適度にあるが、それぞれの楽器の音に臨場感の艶が無い。そんなところは残念なところである。
            
           *     *     *     *

 さてここで私の好きな過去のフェイ・クラーセンのアルバムを取り上げる(↓)
 
<Jazz>
   
Fay Claassen
 「sings Two Portraits of CHET BAKER Vol.1」
   55Records / JPN / FNCJ5515 / 2006

Fay_claassen_chet_baker_2
(Tracklist)
1. Fall in love too Easily
2. I remember you
3. My funny valentine
4. Let's get lost
5. He was too good to me
6. The touch of your lips
7. The Thrill is gone
8. Look for the silver lining
9. Retro em branco e preto/Portrait in black and white
10. almost blue
11. Conception/Deception
12. Blame it on my youth

Fay Claassen : vo
Jan Wessels : tp
Karel Boehlee : p
hein van de Geyn : b, arr
John Engels : ds
Recorded on 2005 at Amsterdam

Chet_b チェット・ベイカーChet Baker(1929-1988)のトリビュート・アルバムとしてフェイ・クラーセンが歌い上げる2006年リリースの名盤。これはチェット・ベイカー生誕75年記念企画としてのもの。
 あのウェスト・コースト・ジャズのトランペット奏者チェット・ベイカーは人気が格段高かったが、ドラッグとの関係が濃厚で実生活は不安定。そして晩年オランダを愛していたが、1988年にアムステルダムのホテルの窓から謎の転落死した。オランダは彼によってのジャズ界の発展は大きく、現在も非常に充実している国で、非常に彼を愛しているのだ。
 このアルバムでのフェイ・クラーセンの歌は、そのややハスキーがかった声で、しっかりとそして情感たっぷりに、そしてものうい世界を描いてお見事。素晴らしい。ジャズの私好みのむしろ陰の部分をゆったりと、そして夜を描いたトラペットの響き、更にピアノの流れなど、どこをみても一流。
 又hein van de Geyn、John Engels などはチェット・ベイカーと一緒にプレイしていたので、このアルバムでもその演ずるところ彼への思い入れが響いてくる。そして更に嬉しいことに録音も非常に良好。
 私はフェイ・クラーセンといえば、まずこのアルバムが筆頭である。この世界なしではフェイ・クラーセンを語れないと思うくらいである。

(参考視聴)

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