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2016年1月 7日 (木)

「月の裏側の世界」の話 :・・・・・・・・映画「オズの魔法使」とピンク・フロイド「狂気」の共時性

映画「オズの魔法使」とピンク・フロイド「狂気」のシンクロニシティ

 今年もロックも忘れていません(笑)と言うところで・・・・今日の話は、前回のヒラリー・コールのアルバム 「虹の彼方に~ジュディ・ガーランドに捧ぐthe JUDY GARLAND project」から思い出した話である・・・・・・・・・それはジュディ・ガーランドの歌った曲”虹の彼方に”が主題歌であったミュージカル映画「オズの魔法使」とピンク・フロイドのアルバム「狂気」のシンクロニシティ(Synchronicity共時性)だ。

Thewizardofoz  とにかくヒラリー・コールがトリビートした歌手であり銀幕スターであったジュディ・ガーランドJudy Garland(アメリカ・ミネソタ州出身 1922-1969 47歳と短命)という女性は、映画俳優・歌手としての波乱の人生を送った人で、これほどのものはそうは無いと言われるぐらい濃密にして危険な人生だったと、・・・その内容には驚かされるところである。
 しかし、そのことはさておき・・・・、その愛らしい少女時代のジュディ・ガーランドの主演作品↓

<ミュージカル映画>
「オズの魔法使 The WIZARD of OZ」
 (1939年 MGM映画  監督:ヴィクター・フレミング、原作:ライマン・フランク・ボーム、脚本:ノエル・ラングレー他、出演:ジュディ・ガーランド、バート・ラー、ジャック・ヘイリー他)

Judy_2 この映画で、ジュディが歌った主題曲がこの”虹の彼方に(Somewhere)Over the Rainbow”であった。そしてこの曲は彼女の最初の大ヒット曲であったわけだが、その後の今日のでの約70年間には、ポピュラー、ロック、ジャズとあらゆる分野でカヴァーされて歌われ演奏されて来た名曲中の名曲(作詞:E.Y.Haburg、作曲:Harold Arlen =1339年アカデミー歌曲賞)である。
 殆どのヴォーカリストはこの曲を歌っているのだが、Eva Cassidyの歌は良かったですね。近年はJeff Beckもヴォーカルなしで、彼の得意のギターで歌い上げてみせた。

 そんなことで、私は一度は観ておきたいとこの映画を観たのだが、それはもう何年も前のことであった。実はそれはもう一つ別の意味があった為だ。

 それはこの映画「オズの魔法使」と、なんと似ても似つかぬあのプログレッシブ・ロックの雄ピンク・フロイドのアルバムとの関係が話題になっていたことだ。

1<Progressive Rock>
「狂気The Dark Side of The Moon」 (1973 東芝EMI TOCCP-65559) 

  このアルバムの曲が映画「オズの魔法使」とシンクロするという話からであった。その為DVDでこの映画を仕入れて、ピンク・フロイドの「狂気」をCDで流しながら観たのである。
 とにかく30年以上も前の映画と、ロック・アルバムを同時に流すと、ロック・アルバムの曲やSEと全く別物である映画の映像がシンクロするという奇っ怪な現象をまことしやかに囁かれていた為だ。
 これは偶然の産物か?、はた又ピンク・フロイドの特にロジャー・ウォーターズ得意のマジックか?と、もともと謎の多いピンク・フロイドであった為にこんな事が評判になったのであった。更にピンク・フロイドの曲にはSEが多く使われる為、映画との関係が色々と語られたのであったのかも知れない。

 しかし両者の共通点は・・・”月の裏側の世界”である!!

 映画「オズの魔法使」も”月の裏側”が一つのテーマであり、それとピンク・フロイド・アルバム「狂気」の共通点の発見は、ここにある。
 
 従ってマニアは色々と研究した中で、発見された現象がこのシンクロ話なのだ(もともとアメリカから始まったという)。

 又既に紹介しているが、ピンク・フロイド・アルバム「おせっかい MEDDLE」の中の曲”エコーズEchoes”が映画「2001年宇宙の旅」とシンクロしている話。これはかなり見事であった。(参考:http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2015/08/amused-to-death.html

Pinkfloyd具体的には、映画「オズの魔法使」のタイトルがスタートとすると同時に、「狂気」のCDをスタートさせる。
すると・・・・・・・(ここに、ネットに諸氏が結構まじめに書いているモノを参考にして記す)

① ドロシー(Judy Garland)が柵の上をバランスを取りながら歩く(”Breathe In The Air”の歌詞"and baranced on the biggest wave"が歌われる)
② 曲”TIME”のスタートのベルがなったところで自転車が走ってくる。
③ ”The Great Gig in The Sky”で竜巻が発生するシーン
④ いよいよ夢の世界が展開する画面が”驚きのカラー”になったところで曲”MONEY”のレジの音が劇的にスタート(世界初のカラー映画と言われるが、このシーンは美しさに感動です。当時、特殊フィルターを使って赤・緑・青の3色をモノクロで撮って、それを色に再現したのだと言う)
⑤ ”Us and Them”のコーラスと三人組のダンスが重なる。歌詞の”Black and blue ・・・”のところでは、黒マントの魔女が登場する。
⑥ ”Brain Damage”が、かかしが”脳みそがあれば・・・”と歌っていると始まる。
⑦ ブリキ男の登場と”Eclipse”スタート。そして胸を叩くところで、例の心臓の鼓動音。

などなど・・・・結構シンクロするんですね。

 まあこの辺りは遊びですから・・・そんなつもりでアプローチしてみてください。しかし人には見えず謎であった”月の裏側の世界”というのは、何時でも何に付けても人間にとってのテーマなんですね。

(参考視聴) 映画「オズの魔法使」から”Over the Rainbow”

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コメント

こんにちは、お邪魔いたします。
ほぅー、この話は初めて聞きました。
ピンクフロイドのダークサイドは私をロックの世界に導いたバイブルのような作品です。
O'sの魔法使いは、見ていないので解りませんが
偶然にしても❗よくきずいたとおもう。
今度、オズの方は見てみたいですね。

投稿: jamken | 2016年1月10日 (日) 06時36分

Jamkenさん、お早うございます。
このシンクロニシティの話は、一つの夢物語のようなところがありますが、やっぱり色々の状況を考えても、”エコーズ”と「2001年宇宙の旅」場合は、かなりの一致率があって、ロジャー・ウォーターズも相当にこの映画は評価していますから、何かありそうに感じますが・・・・?。そんなところも楽しみ方の一つではないかと(笑い)言ったところです。オズの方はあまり期待しない方が・・・・。

投稿: 風呂井戸 | 2016年1月10日 (日) 10時10分

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