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2016年3月29日 (火)

デビー・ポーリスDebbie Poryes 25年ぶりの2ndピアノ・トリオ・アルバム「A SONG IN JAZZ」

洗練された説得力のある爽快なるピアノ・プレイ
~2007年リリースの25年ぶりの復活盤を聴く

 先頃、デビー・ポーリスDebbie Poryesという女性ピアニストの”幻のピアノ・トリオ・アルバム『TRIO』”の復刻盤を取りあげた。
(参照)http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2016/03/debbie-poryes.html
 それは私にとっては全くの初聴きであったが、その内容にちょっと興味も湧いて、25年ぶりの復活だったという2007年のアルバムをも聴いてみた次第。

      <Jazz>
       DEBBIE PORYES TRIO 「A SONG IN JAZZ」
       JAZZSCHOOL RECORDS / US / JZ071120-05 / 2007

Asonginjazz
Recorded Decem.27, 2006 and June 4, 2007 at Deva Productions, Lafayette, CA USA

Debbie Poryes(p)
Bill Douglass(b)
David Rokeach(ds)

(Tracklist)
1 A Wonderful Guy
2 I Hadn't Anyone Till You
3 The Very Thought of You
4 Alone Together
5 Sweet and Lovely
6 So It Seemed
7 Pannonica
8 People

Pagephotol  ベテラン女性ピアニストデビー・ポーリスによるスタンダードを中心としたピアノ・トリオ作品。”幻の名盤”といわれたこのアルバムリリースより25年前の1982年のTimeless盤1stアルバム『TRIO』と同様に洗練された爽快なるピアノ・トリオ・プレイが聴ける。
 もともとアメリカ人であるが、オランダにて活躍し、その後、1990年代にアメリカに移住して、2000年以降バークリー音楽院のジャズピアノ教師をしていての作品。

 とにかく演奏のバランス感覚は見事です。ビル・エバンス流の叙情性を持ちながらも、ジャズの楽しさを感じさせるテンポの軽快さを展開するところは嫌みが無く、そして流麗なピアノの流れに引き込まれていく。
  叙情性と言っても、ヨーロッパ的な世界と言うよりはやはりアメリカン・ジャズの雰囲気の流れを感ずるところを持っている。それはこのアルバムに取りあげた曲にもよるところなのかも知れないが。
 M6.”So It Seemed”のみが彼女自身の手による曲だが、ベース、ドラムス(特にシンバル)の味も尊重しての曲作りは格調もある。
 M7.”Pannonica”は、多分彼女は尊敬しているであろうThelonius Monkの曲で、少々意外性のアレンジもみせる。
 M8.”People”は、M3.”The Very Thought of You”と同様に、落ち着いた安堵感の世界で、やっぱりこのアルバムの締めに適しているし、これは彼女の描く世界なんだろうなぁ~と思うのである。
 全体的に、スリリンクとか意外性とかを売るアルバムではなく、やっぱりジャズの先生の古典的優良作品といった雰囲気なのである。
 
 いずれにしても安心して聴いていられ、そうしていると、いつの間にかアルバム一枚が終わってしまうという感じなのだ。

<Debbie Poryes~ Dyscography>
2011  TWO & FRO
2010  CATCH YOUR BREATH
2007  A SONG IN JAZZ
1982  TRIO
 

(参考視聴)  Debbie Poryes Trio

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