カナダからパスカル・ラボーレPascale Lavoie の復刻版 「moods」
”埋もれさせてしまうには惜しいカナダの美人ヴォーカリスト”
・・・・・というキャチ・フレーズで限定復刻
<Jazz>
Pascale Lavoie 「moods」
Guide Tone Productions / CAN / GTP 00300 / 2016
Pascale Lavoie(voc) / Samuel Seguin(p) / Yanik Cloutier(g) / Dave Watts(b) / Nicholas Calloia(b #9) / Dave Laing(ds) / Patrick Graham(perc) / Shawn Craig(sax) / Strings arrangements by Samuel Seguin
カナダからの2004年の復刻版。宣伝ではこのパスカル・ラボーレPascale Lavoieは、”埋もれさせてしまうには惜しいカナダの美人ヴォーカリスト”なんだそうだ。
さてその彼女に焦点を当てるのだが、しかしカナダはジャズ女性ヴォーカリストを多く排出してますね。キャロル・ウェルスマン、ホリー・コール、ダイアナ・クラール、エミリー・クレア・バルロウ、ダイアナ・パントン、バーバラ・リカ、ジル・ハーバー、エリザベス・シェパードなどとなどキリがない。ちょっとジャンルを変えればもジョニ・ミッチェル、サラ・マクラクラン、セリーヌ・ディオンなどもいて豪華です。
ここで取りあげるラボーレって、今日まで十数年のキャリア持ちで、その間、どうもこれを含めて3枚のアルバムがあるらしい。
そしてこのアルバムは、私は全く知らなかったのだが、日本でもその筋では結構な値が付いていたようで、ここに限定復刻版として登場したのだった。
(Tracklist)
1. Change Partners
2. You'd be so nice to come Home to
3. Speak Low
4. So in Love
5. The shadow of your smile
6. My funny Valentine
7. It's wonderful
8. Night & Day
9. Sway
10. In the still of the night
11. The best is yet to come
12. Watermelon Man [ bonus track ]
内容は、ポピュラーなスタンダード曲で埋め尽くされている。そして彼女のヴォーカルは、まず低音部にヴォリュームのある特徴があって、高音部は美しいという確かに非凡なところを感ずる。そして全体的にジャズといってもホップに近い歌いっぷりで聴きやすい。バックの演奏もヴォーカルを引き立てるべくストリングスも入ってオーソドックスに優しいジャズ仕上げ。
彼女の歌いっぷりは、一種独特な特徴もあって面白い。”It's wonderful ”などは軽快にこなしているが、”Sway”は、けだるさがあってこの曲としては異色。全体的には、ややムーディーなところがあると同時に物憂い感じも醸し出す。こんなところが支持されているのではないかと想像するところ。
過去に『You and the Night and the Music』というアルバムがあったが、目下は手に入りそうも無い。
そして近作は、2013年にアルバム『Please Belong to Me』(輸入盤 Dep / Canada / AUDD43402214 / 2013)がリリースされている。これはジャケもなかなか魅力的。そんなところで、ちょっと聴いてはみたくなるのだが・・・・・・。
あまり情報の無い彼女だが、取り敢えず注目しておく。
(試聴) 「moods」から”So in Love ”
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コメント
このテンポでのボッサ、「So in Love」、初めて聴きました。いやいい。
投稿: 爵士 | 2016年3月 5日 (土) 10時56分
爵士さんには気に入って頂いたようですね。
”So in Love” と言えば、私なんかは昔と言えば叱られるかも知れませんが、お気に入りだったあのパティ・ベージとかジュリー・ロンドンとか思い出してしまいます(笑)。それと比較すれば随分モダンになって・・・と、言うところでしょうか?(大笑)。
投稿: 風呂井戸 | 2016年3月 5日 (土) 19時08分
こんにちは
いやーびっくりしました。カナダには美形のヴォーカリストがいるものですね。ジャケットに相応しい歌声で、思わずタワーレコードに注文を出しました。届くのが楽しみです。
投稿: azumino | 2016年3月10日 (木) 06時40分
azuminoさん、お早うございます。
azuminoさんの女性ヴォーカル特集拝見しました。更にご健闘期待します(笑)。
ほんとにカナダは女性ヴォーカル花盛りで・・・結構なことです・・・。と、いうところでこれからPascale Lavoieは、どうなってゆきますかね?。日本で皆で支えましょうか(笑)。
投稿: 風呂井戸 | 2016年3月10日 (木) 10時04分