(衝撃)驚きのサンタナ「SANTANA Ⅳ」 登場 ~サンタナ万々歳!!
とにかくビックリのサンタナ・オリジナル・メンバーの再結成
サンタナの最新アルバム(通算24作目)『サンタナⅣ』が発売された。これがなんとサンタナの最初期メンバーである1969年のGREGG ROLIE (Key/Vo/元ジャーニー)、MICHAEL CARABELLO(Per)、MICHAEL SHRIEVE (Dr)、そして1971年の『サンタナⅢ』から参加した現ジャーニーのギタリスト、NEAL SCHON が45年ぶりにCARLOS SANTANAの下に集まってレコーディング。 (これは既にラス・ベガスで”Original Santana Reunion”でお目見えしたセッション・メンバー。現サンタナ・バンドは別に存在している)
<Latin Rock>
「SANTANA Ⅳ」
Santana Ⅳ Records / US / 69685996949 / 2016
(収録 全16曲)
1.ヤンビュ 2.シェイク・イット 3.エニウェア・ユー・ウォント・トゥ・ゴー 4.フィルモア・イースト 5.ラヴ・メイクス・ザ・ワールド・ゴー・ラウンド(feat.ロナルド・アイズレー) 6.フリーダム・イン・ユア・マインド(feat.ロナルド・アイズレー) 7.チュー・チュー 8.オール・アボード 9.スエニョス 10.カミナンド 11.ブルーズ・マジック 12.エチゾ 13.リーヴ・ミー・アローン 14.ユー・アンド・アイ 15.カム・アズ・ユー・アー 16.フォギヴネス
収録曲は上の16曲。現サンタナ・バンドのカール・ペラッツォ(パーカッション)、ベニー・リートヴェルト(ベース)も協力参加している。
とにかく私の愛する4thアルバム『CARAVANSERAI』からは、音楽的変更が見えているため、その前の『Ⅲ』の続きと言うことで『Ⅳ』としたことが洒落ている。(実のところ、良く聴いてみると「CARAVANSERAI」をちょっと思い起こす全員合作の”Fillmore East”というインスト曲などもある)
ヴォーカルはグレック・ローリーが担当、さらにアイズレー・ブラザーズのRONALD ISLEYがゲスト参加し「ラヴ・メイクス・ザ・ワールド・ゴー・ラウンド」「フリーダム・イン・ユア・マインド」の2曲でリード・ヴォーカルを担当している。そしてインスト曲5曲。とにかく懐かしのメンバー全員でソングライティングした。つまり懐かしの曲のオンパレードでなく、新曲をぶち上げたところが立派。サンタナ・ファンにとっては盆と正月が一緒に来たような衝撃である。
当にサンタナ原点回帰のサウンドが圧倒してくる。とにかく聴いてのお楽しみ。
我々にとっては、ロックの歴史でもある'69年の「ウッドストック・フェスティヴァル」でのデビューは衝撃的であったサンタナ。そして1stアルバム『SANTANA(サンタナ)』(69年)、2ndアルバム『ABRAXAS(天の守護神)』(70年)と3rdアルバム『SANTANA III(サンタナIII)』(71年)の初期3作品のメンバーが今となって集結、これは信じられない衝撃。誰が聴いても新しいラテン・ミュージックの加味したロック・サウンドで当時は圧巻であった。それがここに来て同メンバーで再現されたわけで、とにかく凄いの一言。今年の一大エポック。
(視聴) 「SANTANA Ⅳ」
* * * * * * * * * *
■
(ついでに・・・・こちらはブート)
現サンタナSANTANAバンドの2015ライブBlu-ray盤「Montreux Jazz Fsstival 2015」も登場
汗びっしょり熱演のサンタナに喝采
<Latin Rock>
SANTANA 「MONTREUX JAZZ FESTIVAL 2015」
Live at Auditorium Stravinski, Montreux, Switzerland 2015
VIDEOSMASH / VS-267BDR (Blu-ray Version) / 2016
SANTANA Bands & John McLaughlin
こちらは現サンタナ・バンドもの。これもブートと言えばブートなんだが、プロショット映像であり、その出来の良さを見せつけるところのBlu-ray盤でのリリースもの。
スイス・モントルーで毎年恒例となっている”モントルー・ジャズ・フェスティバル”に昨年2015年の夏に出演した現サンタナ・バンドのライブ映像で、高画質HDクオリティでで登場!。収録Listsは左のごとくである。
2015年7月14日この日は”魂の兄弟John McLaughlin”もゲスト参加。「至上の愛」等3曲で共演。
サンタナは近年このフェスティバルには何回か出演しているので、多くの映像盤がオフィシャル、ブート含めてリリースされてきた。今回はJohn McLaughlin との3曲以外は、特別新しい試みは無いが、それでもブートとしては映像はオフィシャルものに負けて居らず文句ない。演奏内容も例の如く熱気があって楽しめる。
真夏であって、会場も多分ムンムンしていたんでしょうね、サンタナは白いシャツであったが汗でびっしょり濡れてしまっている。でもこの歳になって手を抜かない演奏はやはりプロですね。
M12.”Cill Out”でのトランペッターBill Ortizとサンタナのギターとの掛け合いがJazzyでみどころ。
私は昔からの習慣で、サンタナ映像版となると、取り敢えずは手に入れるというところ。これは驚きの良質ブートである。
そんな中で、サンタナの”Montreux Jazz Festivalもの”として過去にここで取りあげたのはこれらであり、参照して欲しい(↓)。
(参照1)「平和の賛歌Hymns For Peace」、「Plays BLUES」 2004年
http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2010/02/santana-4-2004-.html
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コメント
風呂井戸さんこんにちは.
先日の Diana Krall の記事に続き、またまた貴重な情報ありがとうございます.
Santana はボクも大好きなグループの一つで、多くの演奏の中で一番好きと言ってもいいのが Woodstock での "Soul Sacrifice" なのです.
その時のドラマー MICHAEL SHRIEVE の演奏にゾッコンでしたので、このアルバムも買わなくちゃいけないのかなぁ・・・・・・・・
それにしても同じ年代を生きてるって感じですね(笑)
投稿: la_belle_epoque | 2016年4月20日 (水) 18時32分
マイクシュリーヴ、見たのはHSAS以来だから、30年ぶりくらいですね。えらい太りましたね。
Anywhere You Want To Goって、ジャーニーのナンバーの続編かなんかですか。
投稿: nr | 2016年4月20日 (水) 21時43分
la_belle_epoque さん、こんばんわ。
Woodstockでは、無名で突如出てきて会場を興奮の渦にしたサンタナ、そして観る者にはMICHAEL SHRIEVE のドラムスに圧倒され・・・・と言うところでした。しかしここに来てサンタナとしてのシュリーヴを聴けるとは、私にとっては衝撃でした。新キングクリムゾンも良いけれど、その上をゆくところです。私にとっては目下今年No1の出来事です。
投稿: 風呂井戸 | 2016年4月20日 (水) 22時30分
nrさん。こんばんわ。
いつぞやマイケル・シュリーヴはどうしているのかしらって話をしましたっけね。
いっや~~出てきましたよ。ほんとに。これは当に夢かしらって思います。HSASだってもう懐かしになってしまいます。あのバンドのハードも快感でしたが、「青い影」にも驚きました。ニール・ショーンも「キャラバンサライ」の時のようにサンタナと渡り合ってのギターが展開するところですね。彼がこのユニオンの言い出しっぺのようですから。
投稿: 風呂井戸 | 2016年4月20日 (水) 22時37分
私は香川県高松市に住んでいるのですが、現在、オフィシャルで制作中のクリムゾン2015日本公演のCD&Blu-rayは、高松公演の音源を採用しているとの事です。
プリンスの「ブラック・アルバム」のブート(DJ用に配布した45回転12inch2枚組が流出したらしい)を買ったのはいつだったでしょうか。その不気味なプリンス流ファンクにビックリしたものです。
投稿: Log | 2016年4月22日 (金) 05時28分
Logさん、こんにちわ。
「新クリムゾン」と「サンタナⅣ」のアルバム・リリースは全く対照的で、サンタナはオリジナル・メンバーで新曲、クリムゾンはメル・コリンズなど例外として新メンバーで旧曲と言うことで面白い。
クリムゾンはツアーの後のほうほど懐かしの名曲が多くなっていて、我々にしては感度が良いのですが、その日本版もオフィシャルに企画されているのですね。もう先日のTorontoなど、既にこの各地のモノが出そろってきていますので、そろそろ映像版を期待しているのですが・・・。
この期待は、サンタナも同じで、ステージでは”ブラック・マジック・ウーマン”始め、懐かしの名曲をオリジナル・メンバーで披露していますので、その映像版リリースを期待しているのです。そろそろブートは出ると思いますが・・・。
投稿: 風呂井戸 | 2016年4月22日 (金) 10時16分
こんばんは、お邪魔いたします。
これはまた、楽しみであり、なんだか怖いような懐かしのメンバーですね。
同窓会のような、馴れ合いのサウンドではなさそうですね。
ぜひ聞いてみたいと思いました。
私のフェバリットはなんといってもキャラバンサライですけどね。
またあのサンタナ節ギターが聞けそうですね。
しばらくは癖になるあのサンタナ節が!
投稿: jamken | 2016年4月23日 (土) 20時09分
jamkenさん、こんばんわ。
やっぱり「キャラバンサライ」には、2つの太陽で圧倒されてますね(笑い)。私はあのアルバムからは次の2アルバムまでプログレと思ってます。
つまりその後の「Welcome」「不死蝶」までお気に入りです(この間にある「Lotus」も涙もの)。サンタナはまだまだこの「Ⅳ」後に、ジャズ、フュージョン系のニュー・セッションが続きますよ。これも注目。
投稿: 風呂井戸 | 2016年4月23日 (土) 21時09分
風呂井戸さん,こんにちは。TBありがとうございました。
やっぱり買っちゃいますよねぇ,このメンツ。私も"Caravanserai"一押し派なので,どうしても比較してしまう部分はありますが,これはこれでそれなりによかったと思います。
これを聞いて,改めて"Santana III"を聞いてみようと考えています。
ということで,こちらからもTBさせて頂きます。
投稿: 中年音楽狂 | 2016年4月29日 (金) 14時30分
中年音楽狂さん、コメント、TB有り難うございます。
そうです、とにかくもう彼らはそれなりに人生を歩んできた連中ですから、ここに来て大きな変化はあり得ないでしょう。ですから、今回はこれはこれそれなりに良かったというところです。とにかくニュー・オリジナル曲仕上げと言うだけでも大したものです。ジャーニーとの二人三脚をやってのけたということも彼らは円熟したって事ですね。
投稿: 風呂井戸 | 2016年4月29日 (金) 16時45分