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2016年6月 2日 (木)

キャメルCamel日本ライブ成功~A.Latimer健在

 幾多の難問題を乗り越えて・・・・・

 アンディ・ラティマーが骨髄線維症により骨髄移植という大変な治療を経て、難病より回復し、元気にライブ活動は嬉しいことです。そしてこの5月の日本ライブも成功と言って良いでしょう。
 しかし又悲しい事に、復活CamelのキーボーディストのGuy LeBlancが、昨年癌に犯され50代で無くなってしまったことがあって、相当のダメージがあったのではと思っていた。にもかかわらず、このところPeter Jonesが加わってバンドとしての活動も見事に成し遂げている。今回のライブは、私は参加していないが、胸を熱くして成功を祈っていたところだ。
 
Camelweb_800<日本ライブの模様>
(Set List)
1 Never Let Go
2 The White Rider
3 Song Within A Song
4 Unevensong
5 Rhayader
6 Rhayader Goes To Town
7 Preparation
8 Dunkirk
9 Spirit Of The Water

10 Air Born
11 Lunar Sea

12 Drafted
13 Ice
14 Mother Road
15 Hopeless Anger
16 Long Goodbyes
Encore
17 Lady Fantasy
(Members)  Andrew Latimer (Guitars, Flute, Vocals),  Colin Bass (Bass, Vocals),   Denis Clement (Drums),  Peter Jones (Keyboards, Vocals)

 Andrew Latmer回復後には、新演奏録音アルバム「Snow Goose」がリリース(参照http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2014/05/camel-the-snow-.html)されたわけだが、ここでその後のライブ活動に焦点を当てる。(↓)ライブ映像版(オフィシャルDVD)の紹介。

   <Progressive Rock>
      CAMEL 「IN FROM THE COLD」
      Camel Production / UK / CP812DVD / 2015

Infromthecold
Recorded Live at The Barbican,London,England, 2014
Andrew Latimer (Guitars, Flute, Vocals)
Colin Bass (Bass, Vocals)
Denis Clement (Drums)
Guy LeBlanc (Keyboards, Vocals)

 このライブ映像は、当然ラティマーAndrew Latimer の健在ぶりを観ることが目的ではあったが、それがギー・ルブランGuy LeBlanc の最後の姿を観ることにもなってしまった映像版。

Camel2014_2(Set1) 「Snow Goose」全曲
(Set2)
1. Never Let Go
2. Song Within A Song
3. Echoes
4. The Hour Candle
5. Tell Me
6. Watching the Bobbins
7. Fox Hill
8. For Today
9. Lady Fantasy

 しかしAndrew Latimer も歳を取りましたが、この演奏ぶりは決して後退していない。相変わらずの抒情派で、ストラトとレスポールの泣きのギターを堪能させてくれる。又Colin Bass も相変わらず元気でヴォーカルも衰えず老人バンドという感じはみじんも無い。このあたりは立派。考えて見るとこの二人でこのバンドを支えてきたようなもので、それには喝采を浴びせたい。
 Guy LeBlanc は2000年以降Camelに参加(アルバム「a nod and a wink」2002年)、又カナダで自己のバンドのネイサン・マールNathan Mahlでも頑張っていたが、再び近年Camelにキーボーディストとして復帰、結構良い味を出していたんだが・・・・。この映像版ではヴォーカルも披露して健闘している。・・・・・改めてこの姿を観つつ冥福を祈るのである。

Al1
 この再起の2014年以来、「Snow Goose」の再録をこなしたAndrew Latimer は、もともと叙情的哀愁あるギターを披露してきただけあって、彼のステージは病後や年齢を超えて、むしろ若きときよりは中身の訴える力が大きくなり、近年の1970年代ロック・グループが哀しいかなもはや昔の面影無くお茶を濁しているのとは裏腹に、その味の濃さをみせてくれている事に感動である。

(視聴) Camel Live

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コメント

 突然、失礼します。キャメルが来日していたとは知りませんでした。ラティマー氏はもうお幾つになるのでしょうか。

 もう15年以上も前になりますが、友人の家で見たキャメルのレイザーディスクのライヴが忘れられません。汗びっしょりで弾きまくっていて、こんなに上手なギタリストだったのかと、あらためて感動したものでした。

 確かにおっしゃるように、往年のプログレバンドが“昔の名前で出ています”バンドで営業している中、キャメルとキング・クリムゾンは別格のようですね。

投稿: プロフェッサー・ケイ | 2016年6月11日 (土) 20時09分

プロフェッサー・ケイさん、こんばんわ。
 とにかく難病から復活してのラティマーに感動ですね。彼は今年で67歳ぐらいだと思います、
 LDと言えば私も持っている「PRESSURE POINTS」だと思います。あれで一端解散となったものです。その後ラティマー主導で「Dust and Dreams」で復活しました。
 彼のライブは、あの叙情のギターで、その充実度は増していると思ってます。さて期待はニュー・ソングによるニュー・アルバムですね。

投稿: 風呂井戸(photofloyd) | 2016年6月11日 (土) 22時31分

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