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2016年9月 2日 (金)

キング・クリムゾンKing Crimon 「RADICAL ACTION (To Unseat The Hold of Monkey Mind)」

フリップの逆襲=ライブ総集編「ラディカル・アクション~ライブ・イン・ジャパン+モア」 ~ ライブはやっぱり映像版だ!
(CD3枚+BLu-ray1枚)

<Progressive Rock>

King Crimon「RADICAL ACTION (To Unseat The Hold of Monkey Mind)
WOWOW / JPN / IEZP108 / 2016

Radicalaction1_4



Robert Fripp : Guitar & Keyboard
Jakko Jakszyk : Guitar, Voice & Flute
Tony Levin : Basses & Stick
Mel Collins : Saxes & Flute
Gavin Harrison : Drums
Bill Rieflin : Drums & Keyboards
Pat Mastelotte : Drums

Radicalaction2_2 しかしロバート・フリップも元気といえば元気ですね。もうミュージシャンとしての活動は止めたと言いながらも、ちゃっかりと「ア・キング・クリムゾン・プロジェクトA King Crimson ProjeKct」から発生した現行の「King Crimson 7人バンド」をもとに、世界にあしかけ3年(2014-2016)のライブを展開し又こんなアルバムをリリースして頑張っている。今回はオフィシャル・ジャパン・ライブものだ。

 (参照) 新キング・クリムゾンKing Crimson -その4-「2015ジャパン・ツアー」
             新キング・クリムゾンKing Crimson -その3-「Orpheumライブ・アルバム」
             新キング・クリムゾンKing?Crimsonの復活の謎

  やっぱりキング・クリムゾンというのは、ロックの歴史から無くなることのないピンク・フロイド同様ロックの一角として君臨し、商業ベースとしてはこの上ない美味しいところにあるんですね。それはフリップ自身の考えとは別に(フリップ自身もなかなかの策師だが)それ以上に独り歩きしているといっても良いのだろう。

Stage
 また、人間というものは、諸々に於いて”ここで手打ち”と思っても最終的にやっぱり止めれるものでないというのも習性というか?実状というか?、演ずるキング・クリムゾン、それを聴くファン、そこには”歴史的産物”とただ決めつけられないところの”現行の世界”を実感したいのであろう。

 まあそんな中で、何回か反省してもやっぱりクリムゾンとなると無視できない。また今回はライブ・アルバムであり、既に良質のブートで多く聴いてきたもの。しかしオフィシャルものとなれば・・・・、更にその上、映像物もあるとなると、その病気は再発してこうして手に入れてしまうのである。

3cd 2015年ツアーのシンボル・キャラクターのサイクロプス(一つ目の人物キャラ)をジャケに4枚組アルバムという迫力もの。

  さて、その中身は2015年ワールド・ツアーからの日本公演、特に高松公演(2015年12月15日)をベースに一部各地の公演録音から成り立っている。なんとCD3枚組で、それぞれテーマごとに纏められた全27曲(←)。私のようなオールド・リアルタイム・ファンにとっては、やっぱりDisc-2、3が楽しめます。

 まあこのツアーものは、オフィシャルに『Live at the Orpheum』(これは今となると意味の無いアルバムだ)、 『Live in Toronto』が既にリリースされているが、ようやく演奏も脂がのってきての、このジャパン・ツアーが究極のライブ・アルバムとなりそうだ。
 しかも音楽以外の全てのノイズを取り除いてのライブ演奏版。雑音なしで演奏を楽しめるところがミソ。それも2HD HQCD の高音質盤。

【Blu-ray映像版】
 いずれにせよ更にこれらの映像がBlu-ray版に納められている。それも嬉しいことにサウンドにも力が入っていて24bit/48kHzLPCM&DTS HD-MAサラウンド・サウンドで楽しめる。(このアルバムの注目点は映像にあると思うので、内容は末尾に記載、参照)

Fripp  映像はステージ全景をベースに、それぞれの曲の中心演奏者をアップしてダブらせるというタイプ。従ってライブ会場のように、見たいところを観るということが出来てなかなか良い。ところで久々ですね、ここまでフリップのギター演奏姿をアップでじっくり見れるというのも。しかし残念であるが、映像の質はBlu-rayとは言っても良くない。つまりDVD2枚分を収納したと言うだけの映像で、残念ながら一昔前のDVD映像だ。
 この「7人新クリムゾン」の楽しみは3人ドラムスというところにあったが、でも久々のMel Collinsも注目するところ。 彼の昔の暴れものぶりを知っている者とすれば、随分紳士になったなぁ~と思うのだが、サックス、フルートで昔のクリムゾンの音を思い出させる。特に”レターズ”、”船乗りの話”、”イージー・マネー”のあたりは少々涙ものである。
 そうそうJakko Jakszyk を忘れてはいけない、このバンドの第2の中心人物だ。ヴォーカルを全てこなしているのだが、若干線の細いところはまあ許すとするところ。それでもこの新クリムゾンでは貢献大。

Photo_2 フリップRobert Frippは「過去の再現バンド」でなく、これは「新しいクリムゾンを展開するバンド」だと強調していたが、それでもやっぱり懐かしの再現版である。ただ。”ラディカル・アクションⅠ”~”メルトダウン”~”ラディカル・アクションⅡ”とメドレー形式で演奏された新曲は、21世紀のクリムゾンが提唱する“ヌオヴォ・メタル”のイメージとして受け入れよう。
 とにかく重低音空間を生み出していた今回のバンドは、私とすれば、”The Hell Hounds of Krim /ザ・ヘルハウンド・オブ・クリム”、”Devil Dogs of Tessellation Row /デヴィル・ドッグス・オブ・テセレーション・ロウ”のような3人ドラムスの展開が結構面白かった。まあPat Mastelottoのドスン・バタン・ドラムスなんですけどね。
 Bill Rieflinがどういう位置なのかと思いきや、ドラムス・プレイもいいけど、キー・ボードで昔のメロトロンの音を再現して健闘している姿がよく見れる(今年2016年脱退)。

 映像版は、やっぱりそれぞれの演奏者の介入がどのように行われているかが解って、クリムゾンの場合は特に意味ありますね。

<Blu-ray-Tracklist>
Threshold Soundscape /スレッショルド・サウンドスケープ
Larks' Tongues in Aspic Part One /太陽と戦慄 パート1
Pictures of a City /冷たい街の情景
Peace /平和
Radical Action (to Unseat The Hold of Monkey Mind) I /ラディカル・アクション(トゥ・アンシート・ザ・ホールド・オブ・モンキー・マインド)I
Meltdown / メルトダウン
Radical Action II /ラディカル・アクションII
Level Five /レヴェル・ファイヴ
Epitaph /エピタフ~墓碑銘
The Hell Hounds of Krim /ザ・ヘルハウンド・オブ・クリム
The ConstruKction of Light /コンストラクション・オブ・ライト
Scarcity of Miracles /スケアシティ・オブ・ミラクルズ
Red /レッド
Backstage Adventures Of The Crimson Kind /バックステージ・アドヴェンチャー・オブ・ザ・クリムゾン・カインド
VROOOM /ヴルーム
Banshee Legs Bell Hassle /バンシー・レッグス・ベル・ハッスル
Easy Money /イージー・マネー
Interlude /間奏曲
The Letters /ザ・レターズ
Sailor's Tale /船乗りの話
The Light of Day /ザ・ライト・オブ・デイ
The Talking Drum /ザ・トーキング・ドラム
Larks' Tongues in Aspic Part Two /太陽と戦慄 パート2
Starless /スターレス
Devil Dogs of Tessellation Row /デヴィル・ドッグス・オブ・テセレーション・ロウ
The Court of the Crimson King /クリムゾン・キングの宮殿
21st Century Schizoid Man /21世紀のスキッツォイド・マン

Extras:
Suitable Grounds for the Blues /ブルースに適した環境
One More Red Nightmare /再び赤い悪夢

(視聴) (目下、Jakko Jakszykのヴォーカルもの以外ライブ映像なし)

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コメント

 やっぱり出ましたね、「ライヴ・イン・ジャパン」。余分なノイズや拍手等をカットして、音楽に専念させるような構成ということで、私も期待しています。

 実は自分もアマゾンで購入しまして、きっちり9月1日に届きました。しかもなぜか当初の価格よりわずかですが安くなっていて、二重の喜びになりました。

 そんなことはどうでもいいのですが、仕事が忙しくて、まだ未聴でジャケットしか見ていません。

 いずれにしても唯一の”今を生きる往年のプログレ・バンド”ですね。単なる過去の曲の焼き直しで終わっていないところが素晴らしいです。「ライヴ・イン・トロント」も聞いてみたいです。

投稿: プロフェッサー・ケイ | 2016年9月 5日 (月) 23時26分

プロフェッサー・ケイさんこんにちわ。
 なかなか御多忙のご様子、この暑い時期お体には十分なご注意を。
 私は、フロイド、クリムゾンは、どうしても放っておくことが出来ない哀しき習性になってしまってます。そんなことから今回の世界ツアーものも既に結構いろいろと溜まってきてしまってます。そんな中で、今回のこのライブものは評価出来ますね。特に会場の雑音をカットしたのは、曲を聴いて欲しいという現れだとおもいます。そのあたりはフリップらしい。
 又日本の会場を選んだのもその為には正解でしょう。録音技術に関しても良いですしね。
 さて、このバンドは更なる新展開があるのでしょうか?>彼らの共同作業による新曲集のニュー・アルバムとくれば本物ですが・・・・。

投稿: 風呂井戸(photofloyd) | 2016年9月 6日 (火) 18時16分

こんばんは。私も年代的にDisc2,Disc3、いや本音ではDisc3がベストですね。
1回ですがやっと映像版を見ました(笑)

投稿: 奇天烈音楽士 | 2016年10月19日 (水) 22時12分

奇天裂音楽士さん、わざわざこちらまで出向いて頂いて有り難うございます。
 クリムゾンはねぇ~~、やっぱり無視できないんですよね。考えて見ると45年のお付き合いですから・・・。そしてやっぱり今度のトリプル・ドラムス・バンドも歓迎してしまうんですね。
 しかしプログレ・バンドがここにきて頑張っていることは嬉しい限りです。
 TBも有り難うございました。

投稿: 風呂井戸(photofloyd) | 2016年10月20日 (木) 10時49分

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受信: 2016年10月19日 (水) 22時03分

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