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2016年9月15日 (木)

ピンク・フロイドPink Floydを動かした女達(3~番外編)

(ほぼ雑談です)
バンド・メンバーが共に何かを求めている時の姿は美しい

 さて、この秋、途轍もないピンク・フロイドもの(「The Early Years 1965-1972」=CD&Blu-ray 27枚組)がリリースされると言うことで、私のピンク・フロイド関係に関心を刺激してくれているのであるが・・・・

Rogerwaterslauriedurning201 そんな時に、ロジャー・ウォーターズはここ十数年のお付き合いのロリー・ダーリングと今年離婚したらしい話もあり、フロイド・メンバーと女性軍達の話もまだまだ続きそうである。

 もう7-8年前だから、いやはやあっという間に昔の話になってしまったが・・・・・ 
 「ピンク・フロイドを動かした女達」
として2回に分けて、最もピンク・フロイドのその活動性の高かった頃のウーマン・パワーの迫力(?)に考察を向けたのだった。
 それは
 リビー・チスマン、リンゼイ・コーナー、メアリー・ウォーターズ、ジュリエット・ゲイル、リンディー・ルーター、ジュディ・トリム、ジンジャー・ギルモア、キャロライン・クリスティー、アネッテ・リントンと・・・・9人の女性達であった。

 (参照)
「ピンク・フロイドPink Floydを動かした女達(1)」
  http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2008/10/pink-floyd-2103.html

「ピンク・フロイドPink Floydを動かした女達(2)」
  http://osnogfloyd.cocolog-nifty.com/blog/2008/10/pink-floyd-0457.html

 さてそんな女性達とピンク・フロイドのメンバーの雰囲気が十分感じ取れる写真がある。それはピンク・フロイドのアルバムで言えば「原子心母Atom Heart Mother」が完成し「おせっかいMeddle」に向かわんとしている頃、つまり彼らの共同作業の確信を得た頃である1970年、そんな時の写真であるが、私の最も好きな彼らの集合写真であるのでここに紹介したい(↓)。

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    (On the beach at St Tropez , summer 1970)

 前列に、ギルモア、メイスン、ウォーターズ、ライト(娘Jamie Wrightを抱いて)と座っていて、家族が集合している。
 後列左より四人目が(メイスンの後ろに)メイスンの妻のLindy Mason 、その右ひとりおいて(ウォーターズの後ろに)ライトの子Gaia Wrightを抱いてウォーターズの妻Judy Waters、更に一人於いて ライトの妻Juliette Wrightが立っている(この頃はギルモアは独身)。
 とにかくピンク・フロイドのメンバーが家族ぐるみで仲良く休日を楽しんでいる様が撮れている。特に子供に恵まれなかったウォーターズの妻Judyが、ライトの女の子を抱いている姿が何とも言えないほほえましいところである。
(この写真には、Naomi Watts が、母親に抱かれているところも見どころで(後ろ左)、その横に父親のPeter Wattsがいる。彼はサウンド・エンジニア兼ツアー・マネージャーだった。又マネージャーのSteve O'Rourke夫妻も最後部中央にいる。又最後列右にAlan Styles、彼はあの「原子心母」の”Alan's Psychedelic Breakfast”の立役者)

 上へ上へと共に目指している頃の彼らの姿が実にほほえましく撮れている。これぞ和気藹々としていて良い写真なので紹介するのだ。こんな頃が一番よい時なんでしょうね。

Insideout ここに見る姿から、後のウォーターズとライト、ギルモアの確執に至るところはみじんもかんじられない。”上を目指しているとき”と”頂点に立ってしまったとき”の人間関係の変化というものは実に複雑であることを知るのである。

 近年の彼らの女房は、メイスンはアネッテ・リントン、ギルモアはポリー・サムソン、ウォーターズはロリー・ダーリングと変わってしまっているが・・・・ウォーターズの離婚話などで、結構話はこれからも続くのである。

(写真は、Nick Mason著「INSIDE OUT A PERSONAL HISTORY OF PINK FLOYD」から~この自叙伝は、発刊に理由はよく解らないがギルモアが反対したもの。しかしメイスンは出版した)

(視聴) "Atom Heart Mother"~私はこの当時のオーケストラなしの演奏の方が好きなんです

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コメント

 風呂井戸氏がこういう方向からピンク・フロイドを論じるとは思ってみませんでした。斬新です。もちろん過去の(1)(2)も拝読させていただきました。ゴシップ的になりそうでならないところが素晴らしいですね。

 これは私の個人的な意見ですが、アメリカ人ミュージシャンよりイギリス人の方が家庭を大事にして、結婚回数も少ないと思うのですが、どうでしょうか。

 いずれにしても、このシリーズ期待しています。

投稿: プロフェッサー・ケイ | 2016年9月19日 (月) 17時09分

 プロフェッサー・ケイさん、こんばんわ。
 実はシド・バレットがどんな女性とどんな関係であったが興味あったんですが・・・そんなところからピンク・フロイドがらみでは、やっぱりそれなりに多くの女性に登場願うことになりました。
 こうして見て行くと、フロイドの4人に纏わる女性は、やっぱり4人の特徴が見えてくるところが面白いと言うか、うなづくところがあります。
 例えば、ギルモアって結構実業的なやり手の女性が合うんですね。現在の女房ポリー・サムソンなどは典型です。・・・・と、いった具合なんです。
 しかし、女性の影響は大きいようです・・・ね、いずこの世界も。

投稿: 風呂井戸(photofloyd) | 2016年9月19日 (月) 22時28分

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