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2016年12月22日 (木)

アレックス・リール・トリオAlex Riel Trio 「what happened ?」

洒落て優美で・・・とにかく爽快仕上げのピアノ・トリオ・ジャズだ!

<Jazz>
Alex Riel Trio  「what happened ?」
Crowbell / Europe / No:14 / 2005

Whathappened

Recorded at Loft Studio, Copenhagen Feb. 2003 & April 2004

Alex Riel : drums
Heine Hansen : piano
Jesper Lundgaard : bass

 ジャケのムードが何とも言えず良いですね。こうゆうのに何となく引きつけられる。大御所ドラマーのアレックス・リールAlex Riel のリーダーによるピアノ・トリオ・ジャズ。
 これは、2005年リリースと、もう10年も前のアルバムだが、何故か今年の寺島靖国の「for Jazz Audio Fans Only Vol.9」に登場したもの。過去にその筋では結構評判なもので、つい聴きたくなって購入に至ったアルバム。
514ydjifhl 参考までに、今年のこの寺島靖国が選んだものは下のようなところだった。このトリオは、6曲目に登場する。(M1.” Hungaria” [Alessandro Galati Trio]及びM3.”Pastor” [Joachim Kühn]は既に紹介)

「for Jazz Audio Fans Only Vol.9」
1.
Hungaria [Alessandro Galati Trio]
2.Arcs [Rosset Meyer Geiger]
3.
Pastor [Joachim Kühn]
4.Poinciana [Mike Longo]
5."Leggerezza Pensosa" Calvino [Michele Franzini]
6.
Without [Alex Riel Trio]
7.Blau Grün Grau [Julia Hülsmann, Marc Muellbauer & Rainer Winch]
8.City Lights [Michal Wroblewski Trio]
9.Captain Back Fire [The Neil Cowley Trio]
10.Settembre [Roberto Bonati Trio]
11.Ancel [Havard Wiik Trio]
12.Corryvreckan [Igor Prochazka Trio]
13.Alone Together [Kate Paradise]

Alexriel2015 アレックス・リールは改めて言うこともないが、デンマークのベテラン・ドラマー(1940年生まれ)。なんと、過去にアメリカからヨーロッパに渡ったジャズ・メンとの共演による傑作が多い。
 とにかくヨーロッパ的叙情性とアメリカン・スウィング・ジャズの結合での爽快にして快感の演奏を披露してきた。

 このアルバムはスウィンギー・ジャズってヨーロッパ感覚を加味するとこんなに爽快なのかと思わせると同時に、とにかく洒落ていて優美で快感そのもの。これがやっぱり名人芸なんでしょうね。
 そんなジャズの基本的な一つの面の典型を感じ取れる名盤と言っても良いと思うところ。

Hh ピアノのハイネ・ハンセンHeine Hansen が又良いんですね。決して重くなく軽快、楽しいジャズってこれなんだと弾きまくる。このアルバムでも、彼はコンポーザーとしての能力も発揮して、彼の曲は3曲演じられ(下の*印)、寺島靖国に選ばれた曲もその内の一つ。彼はデンマーク1978年生まれで新進気鋭、このアルバムで注目され、その後に2枚の彼をリーダーとしたピアノ・トリオ・アルバムをリリースしている(「When The Sun Comes Out」(MMEX140. 2010)、「Signayure」(XATW-00141030, 2016))が、このアルバムで日本ではデビューしたようなもので記念品。

 (Tracklist)
1. Yesterdays
2. Nature Boy
3. 100 m Spurt *
4. Without *
5. I'm getting Sentimental over You
6. Ac-cent-tchu-ate the Positive
7. Aiant Steps
8. Dreaming Streaming
9. 3rd Dimension *
10. Idaho

(試聴)

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コメント

いや軽快ですね。楽しさいっぱい、理屈無用。

投稿: 爵士 | 2016年12月23日 (金) 23時13分

 爵士さん、こんばんわ。
 あっという間に、年の瀬を迎えましてその一年の短さに歳を感じております。
 おっしゃるように、このトリオの爽快さは理屈抜きに楽しめます。このアルバムは発売以来、ずーとコンスタントに売れているとのこと。なんとなく解ると言ったところですね。

投稿: 風呂井戸(photofloyd) | 2016年12月24日 (土) 21時22分

KINGSTON WALLの検索からまさかヨーロピアン・ジャズの情報豊かなブログにたどり着くとは思いませんでした。ヨーロピアン・ジャズはまだ殆んどCDを掘っていない分野なので参考になります。かなり前に買ったアンナ・マリア・ヨペク(secret)を探し出して、聞いてしまいました。今後度々ここをのぞきに来ます!コメントも残して行くと思うのでよろしくお願いいたします!

投稿: aoaua | 2016年12月25日 (日) 18時26分

 aoauaさん、初めまして(でしたよね)・・・
 ようこそ、このブログへ・・歓迎です。なんとKingston Wallがお導きだったとか、懐かしいバンドですね。私はジャズでもロックでも一向に境目はありません。
 感動モノが聴きたいという者ですから、クラシックもOKです。ただ私の難点は好みが偏っているというところでしょうか?、ユーロ・ジャズの叙情性が好きですが、かってロックでも、イタリアン・プログレの世界にも叙情性を感じ夢中の時もありまた。これからも多方面に感動ものを求めてゆきたいと思いますので、よろしくお願いします。

投稿: 風呂井戸(photofloyd) | 2016年12月25日 (日) 21時50分

はじめましての挨拶も無しにすみませんでした!はじめましてです!ここのブログは個人の好みはあれど、嫌な偏りが無く読んでいて心地よいです。ここを読んでいて気になったピアニスト、ヨアヒム・キューンの『the diminished augmented system』を昨日買ってきて聞いてます。独特の躍動があるピアニストかなと感じてます。素晴らしいです!また色々参考にして買ってみます!

投稿: aoaua | 2016年12月27日 (火) 02時05分

 aoauaさん、こんばんわ。
 今夜も忘年会で、こんな時間に帰宅の私です。
 最近私が取りあげたアルバムでも、ロベルト・オルサーでなく、ヨアヒム・キューンを選ばれるとは、なかなかのその道奥深いところにおられるのではと推察しております。
 そうですね、Kingston Wallと言う人もなかなか今は居りませんから、推して知るべしというところでした。これからもよろしくお願いします。

投稿: 風呂井戸(photofloyd) | 2016年12月27日 (火) 22時48分

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