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2017年1月27日 (金)

イヴァン・パドゥアIvan Paduart Trio 「Enivrance」

洗練されたジャズ・ピアノの美しさと安定感の世界

<Jazz>
Ivan Paduart 「Enivrance」
Mons / GER / MR874578 / 2015

Ennivrance_2

Recorded on Decem.20 & 21, 2014
Ivan Paduart(p)
Phillippe Aerts(b)
Hans van Oosterhout(ds)

Ivanpaduart300x300 日本でもなかなか惚れ込んだファンも結構多いと聞くベルギーが誇る名ピアニスト、イヴァン・パドゥアIvan Paduart(1966年ブリュッセル生まれ。→)の近作。
 これは常連のベースとのトリオ作品で2015年リリース。昨年取りあげる予定が諸々後回しになって年を越して今回登場。それも結論的に非常に癖の無いアルバムで、そんなところから後回しになってしまっていた。

 このトリオのリーダーのパドゥアは、ビル・エヴァンス、ハービー・ハンコック、フレッド・ハーシュを尊敬しているというところで、80年代から本格的な活動を開始している。既に何枚かのアルバムがリリースされているが、尊敬者の流れを感ずるアメリカン・ジャズのエッセンスを持って、ユーロ系の味付けジャズという感じである。現在では流麗なピアノ・プレイでフレッド・ハーシュに近い感じを受けるのだが。

 非常に美しい即興演奏をかなり得意としているようなパターンで、ムード、技法的にクラシックとの関わり合いも感じさせる音楽性である。

 スタートのM1."Eruption"で、如何にも嫌みとか、特異な刺激性というもののない洗練された世界を感じ取れる品のある流麗なトリオの流れに好感を持って対峙できる。
 M3."Paresse Infinie"も何か人生を説得されたところに置かれたような不思議な感覚になるという演奏。
 アルバム・タイトル曲のM7."Enivrance"は、ゆったりと物語調の旋律をピアノで流しつつ、これぞ心に安定感・安堵感を持たせる世界を構築してみせる。

 全体には、それほどのめり込んで聴き込むというので無く、部屋に流れていると何となく落ち着いたところに抵抗なく居られる。・・・・というそのあたりの洗練された味わいが何とも言えないところだ。これもジャズの一つの道と言いたい。

(Tracklist) 
1.Eruption
2.Boyhood
3.Paresse Infinie
4.Molo Molo
5.Dreams Ago
6.Archipels
7.Enivrance
8.Sabayon
9.Lambertinade

(視聴)

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