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2017年4月29日 (土)

サン・ビービー・トリオSøren Bebe Trio ニュー・アルバム「HOME」

究極の北欧ピアノ・トリオ美学!!

Søren Bebe Trio「HOME」
FROM OUT HERE MUSIC / Denmark / FOHMCD008 / EU

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All compositions by Søren Bebe

Søren Bebe - Piano
Kasper Tagel - Bass
Anders Mogensen - Drums

Recorded Nov. 2015 by Boe Larsen at MillFactory, Copenhagen
Mixed & Mastered by J.E.Kongshaug at Rainbow Studio, Oslo

  ピアノ・トリオ・アルバム『From Out Here』『A Song For You』(参照:この2アルバム、既にここに5年前2012年に取りあげた)で、北欧の美しさを焼き付けられた私にとっては、非常に印象のあるサン・ビービー・トリオSøren Bebe Trioが、ここに来てニュー・アルバムをリリースして来た(おそらく第5弾だ)。

 サン・ビービー(実は彼のこの名前の発音はこれで良いか、"ソレン・ベベ"?いまだに自信がありません)はデンマークを拠点に活躍している新鋭ピアニスト。2004年にデンマークの"Royal Academy Of Music"を卒業、2006年から旧友であるAnders Mogensen、同年のデンマーク「Summer Session」で知り合ったNiels Ryde(electric Bass)とトリオを結成。2008年にはMusic Meccaからこのメンバーでアルバム『Searching』を発表し、ピアノ・トリオ・ファンから注目を集めた。新鋭とはいえ既に10年以上のキャリアを築いてきており、第3作『A Song For You』からベースはKasper Tagel(double Bass) に変わっている。

Sb8c

List1_2  収録曲は右のような全11曲、全てリーダー・ピアニストのサン・ビービーによるもの。
 とにかく北欧の自然たっぷりの静まりかえった美しい世界が頭に浮かんでくるフレーズに満ちあふれているアルバム。
 ピアノはあくまでも透明感の高い美しい調べを演じ、ベース、ドラムスもそれに呼応して心安まる自然風景を刻み込む。

 既に前作までに彼らのトリオ作品は・・・・・”ピアノはリリカルなピアニストとしてビル・エヴァンスからキース・ジャレットの延長線上にある。そしてビートは何を加えてかというと、夜にひっそりと咲く花のように悲しいメロディーを持った、民謡にも似たシンプルな感性である”・・・と評されている。このアルバムもその流れで、まさにその世界を描き、私にとっては何にも変えられない美世界である。それもクラシック調の味に北欧ジャズのインプロヴィゼーションの醍醐味も加味された世界をしっかり構築している。

 とにかくスタートのM1.”The Path to Somewhere”の曲名どおり、硬質にして繊細なピアノの美音が響き、この世界はどこに連れて行ってくれるのか、全身任せたくなる深遠にして安定感の美学に浸れる。
 中盤のM5.”A Simple Song”、M6.”Haarlem Landscape”などは、彼らの余裕の世界であるが、やっぱり美しい。
  M10.”Home”はその通りの安堵の世界。
 そしてその流れは破綻すること無く、終曲M11.”Tak”まで、しっかりとTotal Playing time 45分間流れ、時の経過も忘れる北欧の空想の世界である。
 北欧の静謐な美学を求めるなら絶対お勧めアルバムだ。

                *           *          *

Eva_2 実はこのアルバムの前には、2013年にサン・ビービーは名ベーシストのマーク・ジョンソンMarc Johnsonをフィーチュアーして、ピアノ・トリオを組んで、
 アルバム『EVA』(Spice of Life / SOL SV-0029 / 2013 →)
・・・・・をリリースしている。
 このアルバムも美しさは群を抜いている。今回このアルバム『HOME』と同時に私の名盤仲間に入れたので、又後ほど取りあげたいと思っているところだ。

(視聴)”The Path to Somewhere” from 「HOME」

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コメント

 好みの新盤が紹介されていないか、いつも拝見させていただいております。私もユーロジャズが好きなので、このブログを見ておりましたが、このアーティストは知りませんでした。早速、発注します。
 名前の読み方ですが、ソレン・ベーベぐらいの感じです。発音の確認の仕方ですが、画面上で名前をクリックしてアクティブにします。そして、右クリックすると「Beingで翻訳」が出てきますので、そこの画面でヴォイスマークを押すと、読み方が発音されます。そこでは、前に書いたように「ベーベ」ではなく「ベーベ」ぐらいに発音されていました。
 外国人の名前の表記は難しいのですが、パスカル・ラヴォアも、新譜案内にラボーレと表記されていました。彼女は、フランス系カナダ人ですので、フランス語読みが正しいのではないでしょうか。
 また、いろいろご教示ください。

投稿: issy | 2017年4月29日 (土) 10時05分

issyさん、お久しぶりです。
 このような北欧ピアノ・トリオ・ジャズは、私の好みからは是非ともお勧めです。出来ればご感想も聞かせて頂ければと思います。
 そして名前の読み方のネットでの知識の得方有り難うございました。正しくはその国の言語として発音しなければならないでしょうね。そんな意味ではなかなか難しいところと思いますが、日本での取扱業者も配慮されていることと思いますので、そんなところも参考にしつつ、出来れば正しく迫りたいものです。

投稿: 風呂井戸(photofloyd) | 2017年4月29日 (土) 17時25分

そのみずみずしい感性、透き通ったピアノの音に脱帽。いいアーティストを教えていただきました。

投稿: 爵士 | 2017年4月29日 (土) 23時30分

 爵士さんこんにちわ。
 そうなんです、このサン・ビービー・トリオは2012年にここで取りあげたんですが、北欧のため、どうも日本では情報不足のためその後忘れていて、つい先日思い出す良い機会があってさっそくこの第5作を聴いたんですが・・・・相変わらず北欧の透明感は健在でその美しさは素晴らしいです。多分、爵士さんにも納得して頂けると思います。

投稿: 風呂井戸(photofloyd) | 2017年4月30日 (日) 10時50分

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