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2017年6月28日 (水)

トップ・モデル=カレン・エルソンKaren Elsonのヴォーカル・アルバム「DOUBLE ROSES」

刺激の無いお行儀の良い(?)ポップ・アルバム

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<Rock, Pop>
KAREN ELSON 「DOUBLE ROSES」
1965Records , Hostess / UK / HSEY4040 / 2017

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   Vocals & Composed by Karen Elson
   Produced by Jonathan Wilson


 これは完全に「美女狩りシリーズ」です。
 とにかく英国のトップ・モデルであるカレン・エルソンのヴォーカル・アルバム。彼女は1stアルバム『The Ghost Who Walks』をリリースしたのが2010年(これは私は申し訳ないが聴いてない)、従ってこのアルバムは7年ぶりの2ndアルバムとなる。そしてプロデューサーに今回のロジャー・ウォーターズの北米ライブでギターとヴォーカルを担当しているジョナサン・ウィルソン。

 まあこんなにお行儀が良くてよいのかと思わせる曲群である。カレン・エルソンのシンガー・ソングライターとしての作品。テンポも早くなくゆったりしたポップ曲。バックにはストリングスも入った刺激度は低いどちらかというと美しさの演奏(こうゆうのも”Rock”として受け止めているようだが、いやはや一口に”Rock”と言ってもその占める範囲はまさに広いですね)。
 そんな中でもM8.”A Million Stars #”は、珍しくエレクトリック・ギターをバックに聴かせます(このほうが私の趣味ですけどね)。そしてM9.”Wolf”はサックスがバックで歌いあげてくれて、一番盛り上がった曲ですかね。
 まあとにかくやさしく語り聴かせる如くタイトル・トラックのM2.”Double Roses”などを代表に美しく聴かせてくれます。
 いずれにしても彼女の歌声は高中低音至るところ美しいのです。モデルとしての美貌と難点のないプロプォーション。そしてこの美しい声と、天は幾つのモノを彼女に与えたのでしょうかね(”天は二物を与えず”というのは嘘ですね)。

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01.Wonder Blind
02.Double Roses
03.Call Your Name
04.Come Hell And High Water
05.The End
06. Raven
07. Why Am I Waiting
08. A Million Stars #
09. Wolf
10. Distant Shore

 Karen Elson は、1979年生まれ、今年で38歳になる。2003年にロバート・プラントの「Last Time I Saw Her」にヴォーカルとして参加して以降、英国出身のこの美貌のシンガーは、ファッションの世界から更に多方面での活動を展開してきたのだという。
 どこかで見た彼女の紹介記事によると、彼女の音楽活動というのは、創設メンバーでもあるニューヨークのキャバレー・グループ「ザ・シチズン・バンド」というものなのだそうだ。ミュージシャン、パフォーマー、アーティスト、アクロバットなど、多種多様な才能が参加するパフォーマンス集団らしい。なかなか現代風の感覚での活動のようだ。このあたりは私の知らない世界であって、何かの機会に覗いてみようとも思っているところ。

 まあ、彼女のフォトと歌声をここで堪能してください。
  ( フレさん、この手は如何でしょうか^^) )

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(視聴) ”Call Your Name

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2017年6月24日 (土)

サラ・マッケンジーSarah McKenzie 「PARIS IN THE RAIN」

華々しくヨーロッパを歌いあげるアルバム

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<Jazz>
Sarah McKenzie 「PARIS IN THE RAIN」
impulse !, UNIVERSAL MUSIC / JPN / UCCI-1037 / 2017


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Sarah McKenzie (vocal on 1-12) (piano on 1-7,10-13)
Jamie Baum (flute on 1,5,7,11)
Dominick Farinacci (trumpet on 1,5,11,13)
Scott Robinson (alto saxophone on 1,5,13)
Ralph Moore (tenor saxophone on 1,3,5,12-13)
Mark Whitfield (guitar on 1-2,4-6,8,10-11,13)
Romero Lubambo (nylon string guitar on 7,9)
Warren Wolf (vibraphone on 1-2,5-6,10-11)
Reuben Rogers (double bass on 1-7,9-13)
Gregory Hutchinson (drums on 1-7,9-13)

13962907_10w こうした溌剌とした華々しい演奏とヴォーカルを聴くと、なんか良き時代の古典ジャズって感じがしてしまうのは私だけであろうか?、まさにそんなアルバムだ。
 オーストラリア・メルボルン出身のピアニストにしてシンガーのサラ・マッケンジーだが、ウエスト・オーストラリアン・アカデミー・オブ・パフォーミング・アーツにてジャズの学士課程を修了。2012年リリース『Don’t Tempt Me and Close Your Eyes』はオーストラリア・レコード協会のベスト・ジャズ・アルバムを受賞したという。そしてボストンのバークリー音楽大学への進学を志す。そこで奨学金を獲得すると共にフェスティバルでパフォーマンスする権利も得た。そして、2015年5月に同大学をジャズ・パフォーマンス専攻で卒業した後、有名ジャズ・フェスティバルに多く出演。更にニューヨークを始め、パリ、ロンドン、ウィーン、ミュンヘン、シドニーのトップ・ジャズ・クラブなどでもライブを行って来たようだ。
 このアルバムは、特にヨーロッパを旅した"旅の記録"をテーマに選曲し、その後パリに移住してヨーロッパを目下堪能している彼女の自作曲も含めてのジャズ名曲のアルバム。

(Tracklist)
1. Tea For Two (Vincent Youmans / Irving Caesar)
2. Paris In The Rain (Sarah McKenzie)
3. One Jealous Moon (Sarah McKenzie)
4. Little Girl Blue (Richard Rodgers / Lorenz Hart)
5. I'm Old Fashioned (Jerome Kern / Johnny Mercer)
6. When In Rome (Cy Coleman / Carolyn Leigh)
7. Triste (Antonio Carlos Jobim)
8. Embraceable You (George Gershwin / Ira Gershwin)
9. In The Name Of Love (Kenny Rankin / Levitt Estelle)
10. Don't Be A Fool (Sarah McKenzie)
11. Onwards And Upwards (Sarah McKenzie)
12. Day In Day Out (Rube Bloom / Johnny Mercer)
13. Road Chops (Sarah McKenzie)

 これは、2015年にアルバム『We Could Be Lovers』でimpulse!デビューを果たしたマッケンジーの2年ぶりimpulse!2作目となるもの。

 ピアニストらしくアレンジも全て彼女自身で手がけている。いずれにしても彼女のヴォーカル・アルバムではあるが、ピアノ・プレイもM11”Onwards And Upwards ”などで聴かせてくれる。
 又、バックも曲に合わせて豪華である。ジャズ好みの各種楽器陣が後押しする。
 とにかく曲も曲だが、冒頭M1.”Tea For Two”はまさに華々しいです。そしてつづく彼女の曲M2.”Paris In The Rain”と、まあ明るくて良いと言えば良い。 なにせパリは女性の憧れの街ですからね。そして更に続く彼女の曲M3.”One Jealous Moon”もジャズ典型のアイテムのテナー・サックスが歌いあげ、ピアノとの交わりもジャズの楽しさだ。
 M8. ”Embraceable You” は、このアルバムでは珍しく、ギターのみのバックで彼女はしっとりと唄ってみせる。そして続くM9.” In The Name Of Love ”のサンバへの転調もアルバムの流れとしては上出来。
  M10. ”Don't Be A Fool ” は彼女の曲だが、意外にジャズというよりポピュラー曲ですね。ゆったりとした美しい曲。ここではビブラフォンが美しい。
 いずれにしても、全体的には溌剌とした華々しさが前面に出ている嫌みの無い明るいアルバムで、まあ好感度は高いといったところ。

Donttemptmew 余談であるが、私はサラ・マッケンジーのアルバムへの初めての接点は、2011年ABCレコードからのリリースの『don't tempt me』 (ABC Records/Australia/2770600 →)であった。あのアルバムは、”You'd be so Nice to Come Home”で華々しくスタートする比較的明るさがあるところは同じだが、実は印象は大人っぽいと言うか、ジャズの深さをじっくり演じていたように思う。一方彼女の今作は華々しさとむしろ爽快な軽さが売り物で、これはこれで承けるところもあって、商業的にはよさそうだが、あとは好みの問題で別れるところでもあろうかと思われる。実は私自身は、もうその6年前のアルバムにむしろ軍配を挙げてしまうのであった。

(視聴)

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2017年6月20日 (火)

アナト・フォート・トリオAnat Fort Trio 「Birdwatching」

自然界から人間を知らしめるアルバム

<Jazz>
Anat Fort Trio   Gianluigi Trovesi  「Birdwatching」
ECM / JER. / 4732357 / 2016

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Anat Fort: piano
Gary Wang: double bass
Roland Schneider: drums
Gianluigi Trovesi: alto clarinet

Recorded November 5-7, 2013 at Auditorio Stelio Molo RSI, Lugano
Produced by Manfred Eicher.

Af3trw  これはイスラエル出身の女流ピアニスト、アナト・フォートAnat FortのECM3作目で、昨年にリリースされたアルバム。
 実はこのピアニストに関しては白紙であって、ここに来て2007年のカルテット作品『A Long Story』から、トリオもの『And If』(2010)、そしてこの近作『Birdwatching』と、一気に彼女のECMアルバム3作を聴いてみたということになった。

 さてこの近作アルバムだが、トリオ・メンバーのGary Wang(b)とRoland Schneider(ds)は、長年一緒の仲と言うことであり、スペシャル・ゲストにイタリアのリード奏者Gianluigi Trovesiをフィーチャーしたカルテット作品。

(Tracklist)
1 First Rays 2 Earth Talks 3 Not The Perfect Storm 4 It's Your Song 5 Jumpin' In 6 Milarepa Part 1 7 Song Of The Phoenix I 8 Song Of The Phoenix II 9 Murmuration 10 Meditation For A New Year 11 Inner Voices 12 Sun

  収録12曲の11曲がFortのオリジナル、他の1曲(M11)はメンバー4人の共作。録音は、2013年11月、スイスにて行われている。

 静かにして、穏やかなピアノ・ソロM1.”First Rays ”からスタート、”最初の光、輝き”ということで、朝の光景だろうか?既に真摯な気持ちにさせる。
 そして続くM2.”Earth Talks ”から Gianluigi Trovesiのalto clarinetが登場。クラリネットの音色から優しさの満ちた世界に。
 しかし、M3.”Not The Perfect Storm ”は意外に荒々しさを感じさせる曲に変わる。
 M4.”It's Your Song ”はクラリネットなしのピアノ・トリオで描く希望に満ちた世界に。
 M5.”Jumpin' In ”は又々印象は変わって不安感が・・・・これは自然界の一つの厳しさを表現か。演奏も極めて現代音楽的で、彼らの内包しているアグレッシブな部分を見る思いだ。
 M6.”Milarepa Part 1”は、再び一荒らし去っての安堵が漲る。
 M7.M8.”Song Of The Phoenix”不死鳥の如く自然の静かにして力強い姿を感ずる
 M9.”Murmuration ”クラリネットが響き、彼女のピアノが追従して不思議な広がりが。
  M10.”Meditation For A New Year ”自然界の姿か、ピアノは躍動と美しさを演じている。
 M11.”Inner Voices ”かなりフリーな演奏で有りながら、4者の思が結ばれる自然への不思議感。
 M12.”Sun”明るい未来感のある静かなピアノ・ソロの響きで終わる。

 予想外のフリーでダイナミックな曲にも驚くのだが、その感情に自然に対応しつつ、やはり静謐にして抒情的、自然の持つ深遠さなどを見事に描ききった作品に思う。今回のアルバム・タイトルを『野鳥観察』にしての”自然の厳しさと美しさとの対話”にしたのは、過去の作品からもごく自然な流れと感じた。

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R1632410w_2 アナト・フォートは、テルアビブ近郊にて1970年3月8日生まれ。ニュージャージー州のウィリアムパターソン大学で音楽を学び、ジャズの即興の探究や彼女のスキルを開発するために1996年にはニューヨークに移動もしている。こうした経過で最初のアルバム『Peel』(Orchard, 1999)を製作した。その後2007年、37歳の時に、Poul Motianのドラムスでアルバム『A Long Story』(→)にてECMデビューをした。
 今回三アルバムを聴くことになって、その結果、これからの彼女の次作も私にとっては気になる存在となった。

(視聴)

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2017年6月16日 (金)

アーロン・パークスAaron Parksピアノ・トリオ作品「Find The Way」

メリハリある抒情派美旋律が聴けるトリオ・アルバム

<Jazz>
Aaron Parks 「Find The Way」
ECM / GER / ECM2489 / 2017

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Aaron Parks (piano)
Ben Street (double bass)
Billy Hart (drums)

Recorded Oct. 10-12, 2015 at Studios La Buissonne, Pernes-les-Fontaines

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51d09vewdvlw アーロン・パークスは、なんと10歳代の1999年からアルバム・デビューしているが、30歳になって(2013年)ピアノ・ソロ・アルバム『Aborescence』ECM/GER/3744401/2013 →)でECMデビューを果した。そして既にここで取りあげたことのあるピアニストだ。あの作品は静かな森、樹木の情景の中の一つの空想、瞑想といった世界を描いたのであろうかと思わせた神秘的情景の作品で注目したのだった。そして今回はピアノ・トリオ作品、ECM2作目である。

 彼は今やアメリカの人気ピアニストで、1983年ワシントン州シアトル生まれで、まだ30歳代の新進気鋭である。
81qjz1hm4hl__sl1400_w_2 私は出逢ったアルバムの古いものと言っても、2008年のBlueNoteレーベルのアルバム『INVISIBLE CINEMA』(with  Mike Moreno, Matt Penman, Eric Harland  Universal.M.C./JPN/UCCQ9018/2014→)であり、近年の話である。。しかしそれ以前から、女性ヴォーカル・アルバム(Monika Borzym , Rebecka Larsdotterなど)のバックでのピアノを演ずることも多く、そんな活躍して来ている。
 今回は、ECMという流れの中でのトリオ作品であって、十分堪能出来るアルバムを仕上げてくれた。

(Tracklist)
1. Adrift
2. Song For Sashou
3. Unravel
4. Hold Music
5. The Storyteller
6. Alice
7. First Glance
8. Melquiades
9. Find The Way

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(Billy Hart,    Aaron Parks,   Ben Street )

 さてこのアルバムは、冒頭の曲M1.”Adrift ”のピアノの流れは、私のあまり好きはでないミニマル・ミュージックに通ずるような奏法から始まって、オヤッと思ったがそれがそのまま続くわけでなく、期待通り美しい戦慄が流れる。この曲ドラムスの叩き込みのアクセントはかなり攻めてくるが、ピアノの美旋律とのバランスが面白い。全編ピアノの音は澄んで美しく、旋律もヨーロッパ的なニュアンスも感じられ、抒情派のムードも悪くない。
 面白いのは、トリオ・メンバーのベーシストはBen Streetと、そしてドラマーBilly Hartの力強さを感ずるダイナミックなリズム隊で、曲によっては快調でメリハリがあってなんとも言えないスリリングな流れを作り上げ、美旋律ピアノとのインター・プレイがなかなか味なもの。特にM4.” Hold Music” は、アルバムの中間部に登場する曲だが、Billy Hart のドラムス主導で異色な仕上げ。そしてそれがM5.”The Storyteller ”、M6.”Alice”に流れて、単なる抒情派ではないトリオによるやや前衛的な響きもあって、現代的なセンスのインター・プレイを聴き取れる。そこにはパークスのピアノも単なる甘いロマンティックというところに止まっていないところが見事である。

 アーロン・パークスのピアノは、全体に不思議に力みというところは感じない。それは感じられる情景を、意外に冷静な中での対応をしていて、それをハイレベルな技法によって生み出される流麗なピアノの響きでもってして表現している事のためか。
 アルバム全体に起伏もあり、抒情的な美しいメロディーも流れて来るので、私にとっては納得のアルバムだ。以前聴いたBlue Note盤の『INVISIBLE CINEMA』と比べると、むしろ取っつきやすいアルバムである。これはECM効果の結果だろうか。

(参考)  Aaron Parks  :  Discography
         The Promse  1999
         First Romance  2000
         The Wizard  2001
         Shadows  2002
         Invisible Cinema  2008  Blue Note
         Alive in Japan   2013
         Arborescence   2013  ECM
    Find The Way  2017   ECM

(試聴)

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2017年6月12日 (月)

ニッキ・パロットNicki Parrottニュー・アルバム 「Dear Blossom」

Arborsレーベルからブロッサム・ディアリー・トリビュート集

<Jazz>
NICKI PARROTT 「Dear Blossom」
Arbors / U.S.A / ARBO194532 / 2017

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Nicki Parrott (vocal, bass)
Chris Grasso (piano except 4)
Chuck Redd (vibraphone on 1,2,5,6,10,11,12,14)
Lenny Robinson (drums except 4,13)

special guests:
Engelbert Wrobel (clarinet, tenor saxophone on 3,6,9,12)
Warren Vache (cornet on 4)
Vince Cherico (percussion on 1,5,14)

4862aa526dba47e3bc6250783ba2dabb  とにかく多作なニッキ・パロット、ArborsやVenusから年に数枚のニュー・アルバムが登場している。”お洒落なウッド・ベースを弾きながらのコケティッシュにしてウィスパー・ヴォイス”という代名詞も板に付いている彼女のこと、人気は当然で商業ベースからも評価が高い。
 今作はArborsレーベルの新作だが、ウィスパー・ヴォイスと言えば”その妖精”と言われた故ブロッサム・ディアリーBlossom Dearie(N.Y.生まれ、1924-2009)のトリビュート集だ。ふと思うに、ややコケティッシュというところでは、パロットはブロッサム・ディアリーと共通点もあるため、このトリビュートは成功確率は高いと踏む。

 近年Venusレーベルからのアルバムはどちらかというとジャズからポピュラーよりの仕上げが主流で来たため、このArborsの方はジャズ本流の作品として期待してしまうところである。(前作は昨年春のピアノ・トリオ作品「STRICTOLY CONFIDENTIAL」(Arbors ARCD19449))

 さて中身は勿論パロットのまろやかでコケティッシュ、ジャジーなお洒落なヴォーカルに、ビブラフォンの加わったカルテットのバックが主流で、それにトランペット名手ウォーレン・ヴァシェ(cornet)らをゲストに招き、更にクラリネット、パーカッションも時に加わっての軽妙なる小コンボ編成。

Np1(Tracklist)
1. I Wish You Love
2. Everything I've Got Belongs To You
3. I Walk A Little Easier
4. Peel Me A Grape
5. Inside A Silent Tear
6. Devil And The Deep Blue Sea
7. Dear Blossom
8. I'm Hip
9. Tout Doucement
10. Try Your Wings
11. Surrey With The Fringe On Top
12. Rhode Island Is Famous For You
13. It Amazes Me
14. It Might As Well Be Spring

 いつも思うのですが、ニッキ・パロットって力みが無くて良いですね。もともとベーシストが本職でしたから、こんなヴォーカル・スタイルになるんでしょうね。彼女は1970年オーストラリアのニューキャッスル生まれ、1994年よりニューヨーク在住ということで、今年で40歳も後半に入るところで最も充実している時ですかね。それにしても今作、相変わらず何となくキュートと言うか、乙女チックと言うか、その辺りは意外にしつこくなくてソフトでさらっとしている。そんな彼女のヴォーカル・ムードは拒否派もあまり居ないのではと思っている。
 今回のこのArbors盤は、バックも充実していて、その割には出しゃばってこないため、彼女のヴォーカルも浮き出てきてやはりなかなか仕上げも上手い。そしてソフトなジャズのムードもしっかり醸し出していて洒落た爽やかな良盤ですね。

(視聴)

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2017年6月 8日 (木)

ロジャー・ウォーターズRoger Waters”怒り”のニュー・アルバム「Is This The Life We Really Want?」

『If I had been God 』 (もし私が神ならば) 
            から
『Is This The Life We Really Want?』
これが我々が本当に望んでいる人生なのか?への怒りの展開

  「不安」そして「訴え」「抵抗」の問題作

<Progressive Rock,  Art Rock>
Roger Waters 「Is This The Life We Really Want?」
SONY MUSIC ENT. / JPN / SICP5425 / 2017

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 (Members)
Roger Waters – vocals, acoustic guitar, bass guitar
Nigel Godrich – keyboards, guitar, sound collages, arrangements
Gus Seyffert – guitar, keyboards, bass guitar
Jonathon Wilson – guitar, keyboards
Roger Manning – keyboards
Lee Padroni – keyboards
Joey Waronker – drums

Lucius (Jess Wolfe, Holly Laessig)–  vocals
David Campbell – string arrangements

 ピンク・フロイドの“Creative Genius創造的鬼才”=ロジャー・ウォーターズの25年振り「怒り」のニュー・アルバムだ。そもそも宗教問題も含めて社会にアプローチした『If I had been God (もし私が神ならば)』のタイトルで作り上げてきたアルバムだが、ここに来ての世界では米国トランプ大統領誕生などを始めとしての如何にも理解とか納得の範疇から逸脱した政治情勢、増え続ける紛争、差別問題、環境問題への意識低下などと不安情勢によって、彼の元々のテーマであった「不安」がエスカレート、”訴え”と”抵抗”のスタートとして『Is This The Life We Really Want?(これが我々が本当に望んでいる人生なのか?)』と題してのアルバムと化して到着した。

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Nigelgodrich011trw プロデュサーはナイジェル・ゴッドリッチNigel Godrich(英国, 1971-)だ(→)。彼は英国、米国系のポピュラー・ミュージック界では40歳代にして既にプロデュサーとして実績ある重鎮で、オルタナティブ・ロック系アーティストを多く担当してきている。サウンドはメタル・ロック系とは一線を画していて、どちらかというとクリアと言われる音が構成要素。又かってのピンク・フロイド風とはちょっと異なり、近年のロジャー・ウォーターズの趣かと思われるところ。あの2015年の『Roger Waters: The Wall』でもプロデュースを担当している。そしてこのアルバムの出来をみると、今作への気合いは相当であったと推察する。実際、演奏面でのKeyboads、Guitar での介入もしている。

 このアルバム、全編を通してアコースティック・ギター、ピアノ、ドラムスがクリアに重く響き、バックのKeyboad系や、String系の音場の広がりによる立体感も素晴らしく、それによる単なる乾いたサウンドでなくウォーターズ流の重厚なところで展開する。録音の出来も最高クラス。

Jwilson2tr 近年のウォーターズ自身のサウンドの指向の色合いも変化しているが、今回そんな意味でも、バンド・メンバーを見ても、現在の彼の北米ツアー「The US+THEM Tour」に同行しているギターのJonathon Wilson (近作アルバム『Fanfare』(Downtown/USA/70373/2013) →)にも注目だ。彼はおそらくゴッドリッチとの関係で、今回のアルバムやツアーにウォーターズとの関係が出来たのでは?と思うところ。その他、Joey Waronker (drums)、Gus Seyffert (guitar,  bass )もツアー・メンバーとなっている。こんなところからも、今回のアルバムはサウンド的にもピンク・フロイド時代の流れからはかなり変化を示しており、ギルモア流のエレキによるギター・ソロ的因子は殆ど影を消していて、アコースティックでハードな因子が強い。そのあたりが、ウォーターズの意志の感ずるところで新鮮と言えば新鮮。

(Tracklist)
1. “When We Were Young” 1:38
2. “Déjà Vu” 4:27
3. “The Last Refugee” 4:12
4. “Picture That” 6:47
5. “Broken Bones” 4:57
6. “Is This The Life We Really Want?” 5:55
7. “Bird In A Gale” 5:31
8. “The Most Beautiful Girl” 6:09
9. “Smell The Roses” 5:15
10. “Wait For Her” 4:56
11. “Oceans Apart” 1:07
12. “Part Of Me Died” 3:12

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(Roger Waters, Gus Seyffert & Jonathon Wilson  )

 このアルバムは、もともとタイトルが『If I had been God 』であった様に、”もし私が神だったら、何が変わるだろうか、何が変わっていただろうか”と、宗教的因子のもたらす社会現象に警告を発しつつ、M2.“Déjà Vu”から問題提起が始まる(この曲は”Lay Dawn Jerusalem (If had Been God)”で 2014年発表)。この”デジャブ”というのはフランス語で、”既視感”と訳されるが、実際には一度も体感したことが無いのに、以前どこかで体感したことがあるように感ずることを言うらしい。そんなところからウォーターズの神だったらの仮定から発展して、かなり抽象的に社会異常を皮肉たっぷりに歌いあげている。M3.“The Last Refugee”では今に生きる難民に追いやられた子供の姿から悲観的側面を描き、そしてM4“Picture That”でこの異常社会の告発を爆発させる。

 そしてハイライトはM6.“Is This The Life We Really Want?” だ。静かに始まるこの曲で、社会に渦巻く不安感、絶望感、それを生み出す世界の紛争、危機、差別を訴え、その今の社会環境、政治などへの怒りがぶちまけられる。"若い娘が人生を無為に過ごす そのたびに 大馬鹿者が大統領に就任する そのたびに"などなど・・・延々とかず数え切れない異常事態を歌いあげる。そして、『これは我々が本当に望んだ人生なのか?』と問いかけるのだ。この曲の悲劇的暗さは凄い。続くM7.“Bird In A Gale”の悲劇的不安感へのやるせない訴えは、ウォーターズの心そのものだ。

 ネガティブ因子の強いメッセージが詰め込まれたこのアルバムではあるが、ウォーターズは過去のアルバムでは、何時もその最後の曲には、必ず少しの光明を覗かせてきた。しかしこのアルバムの最後の曲M12.“Part Of Me Died”に何かの光明は感じ取れるのだろうか、悲観的因子の中でも自分の救いの居場所を感じ取れたのであろうか?、今回は、私は悲劇にしか終わらない世界の疑問の中で終わってしまった。

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 さて、現在進行中のウォーターズの北米ツアーが、オーバー・ラップするのだが、彼はツアーとこの新作を通して、一つにはトランプと同類の勢力へのレジスタンスを起こしたいとも公に語っている。その布石がこの突如タイトルが変えられたこのアルバムであり、後はツアーを通して理解出来る仲間を通じて、力ある勢力となり得るかどうか、それが今彼の出来る運動でもある訳だ。「連中のようなナルシズム、欲望、悪意、そして他人の気持ちをなんとも思わない態度、ほかの誰とも共感しない態度」に対抗していきたいと言い、そして「ドナルド・トランプのような反社会的な社会病質者は共感の欠如が生み出したものなんだ」と説明している。もはやウォーターズが最も信じてきた「人類が第2次世界大戦の反省に立った新しい人間的世界への構築の約束」が破壊されていくことの落胆と怒りとが収まらない不満がこのアルバムに込められている。

 1960年代に産声を上げたロックの歴史は何らかの「抵抗」から始まったとも言って良い。それが多様な発展を遂げながら、社会構造に存在するエネルギーを何時も生み出してきたとも言える。しかし50年以上の歴史を経ての今日こうしたロックの力はどのように存在するのか?疑問の多い中で有りながら、何かこのウォーターズのニュー・アルバムに、一つのロックの究極の姿を見たよう気がするのは私だけであろうか?。

<追記>
  BBC : UK Top 40 Rock Album (Friday 9th June  2017)
       1. Roger Waters / is this the life we really wants? *
       2. KISS / KISSWORLD *
       3. SikTh / The Future In Whose Eyes *   
              ↓    
      
5.Pink Floyd / The Dark Side of The Moon
     15.Pink Floyd / The WAll
     21.Pink Floyd / Wish You Where Here
     38.Pink Floyd / Animals

          *印: 新登場,   Top40に恐ろしいですね、Roger Waters と Pink Floyd で
           5アルバムがチャート・インしています。

(視聴)

1  “Picture That”

2   “The Last Refugee”

“Smell The Roses”

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2017年6月 5日 (月)

アンナ・マリア・ヨペックAnna Maria Jopek のニュー・アルバム 「Minione」

描くはポーランドとキューバとの人間的哀感の融合
~ 憂愁の歌姫ヨペックとゴンザロ・ルバルカバの競演 ~

<Jazz>
Anna Maria Jopek, Gonzalo Rubalcaba 「Minione」
Universal Music Poland / Import / 573 980 8 / 2017

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Anna Maria Jopek - voice
Gonzalo Rubalcaba - piano
Armando Gola - bass
Ernesto Simpson - drums


Recorded at The Hit Factory Criteria Miami, 22nd-24th August and 20th-22nd December 2016

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 いや~~出ましたね、お久しぶりのニュー・アルバム。ポーランドのアンナ・マリヤ・ヨペック(1970~)となると、私にとっては好みの世界で3本の指に入るジャズ・ヴォーカリスト、それは憂愁の歌姫である(彼女は1997年よりアルバム・リリースしている。20年のキャリアだ。詳しくは末尾参照)。
 最終アルバムが3部作の一枚小曽根真との『HAIKU』となると思うので6年ぶりの登場です。この間、ボックス・セット『Dwa Serduszka Cztery Oczy』日本ライブも楽しませてもらったりとしてきましたが、今回はなんとこれも私好みのゴンサロ・ルバルカバのピアノ・トリオとの共演。期待に十分です。彼とは2011年のポーランドを歌い込んだアルバム『POLANNA』で共演していたので、今度はルバルカバの故郷キューバに近いMiamiでのお返し共演録音といったところか。

Amj5(Tracklist)
1. Twe Usta Klamia/Your lips lie : 5:58
2. Kogo Nasza Milosc Obchodzi/ Who cares for our love  4:14
3. Co Nam Zostalo Z Tych Lat/ What remains of those years?   5:11
4. Nie Wierze Ci / I don't believe you  5:02
5. Besame Mucho  4:23
6. Co Nam Zostalo... Wybrzmienie  1:29
7. Pokoik Na Hozej 6:42
8. To Ostatnia Niedziela / It's the last sunday 4:15
9. Miasteczko Belz 4:36
10. Nie Wierze... Detal 0:28
11. Rebeka 6:01

 これは何とも素晴らしい世界を構築してくれました。とにもかくにも私の印象では、キューバ人の多いあの華々しい巨大都市マイアミではあるが、その静かな路地裏の夜に描かれた哀感ある人間模様の世界という感じだ。
 この都市の人種的な構成は白人が多いのだが、ここの人口の65.76%はヒスパニックまたはラテン系である。この都市の民族的な構成はキューバ系が1/3と最も多く、アフリカン・アメリカンが2割強と言うところのようだ。
Gonsarow  そんな都市の人間模様には、キューバ人であるルバルカバ(ハバナ出身、1963年~)に描かせると現実味が帯びる。このアルバムの曲のアレンジメントはルバルカバによるもので、それだけ彼はヨペクの世界に思い入れを演じたと思う。それを又完全にヨペックの歌い込みによってヨーロッパ的な哀愁を加味して倍増して描ききっている。いやはや恐ろしいコンビの傑作だ。多分これはあの『PORANA』からイメージは作り上げられていたのであろう。
 
  スタートのM1.”Twe Usta Klamia”で完全に哀愁と大人の人間世界のヨペク節に突入。これから逃れられない感覚になる。
 M2.” Kogo Nasza Milosc Obchodzi”は軽快で有りながらどこかもの哀しさを感ずる曲仕上げ。  
 ボサノヴァ調、ときに現れるタンゴ調、これらもここまで彼らの哀感の世界に変容してしまうところが見事だ。
 そしてなんともここまで変調したM5.”Besame Mucho ”は希有の一言。ヨペクはハミングで哀愁を漂わせて唄いきる。
 そして又、M4.”Nie Wierze Ci”の哀しき暗さは特筆もの。又M11.”Rebeka”の優しさも見逃せない。
 アルバム全編を通して揺るぎないヨペクの世界感がひしひしと伝わってくる。

 とにかくヨペツクのポーランド・ドラッド探究は勿論、日本やポルトガル、そして他のアンゴラやブラジル、カーボ・ヴェルデなど民族的世界観の追求の一幕であろうか?。今回は、キューバ系世界にその焦点を絞った今作で、彼女のホーランド・ミュージックと世界ミュージツクの融合は一層深みを成している。そして彼女の暦年の磨かれた哀感ある歌唱力に喝采を浴びせるのである。まさに憂愁の歌姫だ。

 アンナ・マリヤ・ヨペクの過去のアルバムを参考までに↓・・・

(Anna Maria jopek Discography)
Ale jestem (1997年)
Szeptem (1998年)
Jasnosłyszenie (1999年)
Dzisiaj z Betleyem (1999年)
Bosa (2000年)
Barefoot (2002年)
Nienasycenie (2002年)
Upojenie (with Pat Metheny) (2002年;2008年)
Farat (live) (2003年)
Secret (2005年)
Niebo (2005年)
ID (2007年;2009年)
BMW Jazz Club Volume 1: Jo & Co (live) (2008年)
Polanna (2011年)
Sobremesa (2011年)
Haiku (2011年;2014年)
Minione (2017年)


(視聴)

 

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2017年6月 2日 (金)

やりますね!輸入企画盤 「JAZZ SEXIEST LADIES」

いやはや驚きの女性ヴォーカル・オンパレード
~ CD3枚組の企画物 ~ ピンク・フロイドの3曲も

<Jazz, Lounge, Rock>
V.A  「JAZZ  SEXIEST LADIES」
Music Brokers / Argentina / MBB7238 / 2017

Sexiestl1

 まずこの不思議な企画盤、"Music Brokers"というレーベルはアルゼンチンのポピュラー盤の再発メーカーのようだが、とにかくカレン・ソウザが看板シンガーみたいなところ。ロック系のリリースが多い。
 それはそれとしてえらいもんですね、こうゆう企画は。私は全く知らないのですが、なんと世界の美女狩りを得意とする我が友人がどこからか仕入れて紹介してくれた。

Xatl00000656w  中身はジャズ系のバック演奏で意外にオーソドックス。小編成でのコンボから、ビッグバンド、ストリングスなるオーケストラも時に入る。
 なにせ女性ヴォーカル陣があれやこれやと登場する。それぞれ何となくセクシーなムードを醸し出すは出すんだが、意外にあっさりしている。まあ、私にとってはカレン・ソウザ(→)がなんと言っても注目。全体で5曲登場する。

 しかし不思議なのはロック系からの選曲が多いことだ。どうも聴いていくと曲のジャジーな編曲がなされているが、ヴァン・ヘイレン、U2、メタリカ、ストーンズなども登場している。

Shirleyadamsonw 更に驚きはピンク・フロイド「狂気」からなんと3曲も登場。CD-1には、驚きの”Us and Them”とくるからビックリだ。そしてそれも知らないShirley Adamson という女性(→)のヴォーカル(V.A.の「Jazz and Floyd」(BSMF Records/ JPN/ BSMF-5033/2015)と言うアルバムに納められているもの)。これが何となくため息交じりだが、結構軽快に唄って魅力的で降参だ。ついでにピンク・フロイドの曲を紹介するとCD-2には、”Time”( Michelle Simonal)とくるからこれも恐れ入った。ロジャー・ウォータースが聴けばビックリの編曲。更にCD-3には、なんと”Breathe(in the air)”(Lyle Hunter Feat The Cooltrane Quartet )です。それがなんとも洗練されてセクシー。こうゆうのはピンク・フロイド派の私でも初お目見えに与った。

Sarahmenescalw_2 そうそう忘れてはいけないオープニングは、New Bossaの歌い手と言われている Sarah Menescal (←)という女性の登場。なかなか曲の唄い回しもセンスを感じさせる。・・・と、言った調子に多彩な女性軍のオンパレードだ。まあいろいろと語る前にとにかく聴いてみるが一番。それぞれ個性を生かしてのヴォーカルで飽きない。又過去にあまり縁の無かったシンガーであるだけ新鮮で興味も湧きます。そんなところだが、まあ聴き慣れたカレン・ソウザが貫禄の主役ですがね。

 その他、スーパー・トランプとか、ワム、ファレル、フリートヴッド・マーク、マドンナなどなどの曲群も登場して多彩。

 とにかく、絶賛するというので無いのだが、こうゆうものを企画するという発想に私は降参したといういやはや恐れ入った女性ヴォーカル集である。ここに登場するは、それぞれ多分過去といっても近年のリリースされたアルバムから選び込んだものと思われる。
 いずれにせよ、バック演奏共々意外に嫌みが無く、もっとセクシーかと思ったがそうではなく、ソフトに歌いあげてくれるので、BGMとしても成り立つ代物として面白かったというところであった。

(Tracklist)

 CD-1 GLAMOUR DIVAS
01. The Game Of Love - Sarah Menescal

02. Jump - Cassandra Beck
03. New Year´s Day - Karen Souza
04. Wonderwall - The Cooltrane Quartet
05. Skin Trade - Anakelly
06. Live Forever - Ivette Moraes
07. Us And Them - Shirley Adamson
08. Sgt.pepper´s Lonely Hearts Club Band - Astrid Bergman
09. Happy - Flora Martinez
10. Time After Time - Sarah Menescal
11. Amazing - Stella Starlight Trio
12. Breakfast In America - 48st Collective
13. My Foolish Heart - Karen Souza
14. Hungry Like The Wolf - Dinah Eastwood


CD-2 QUIET NIGHT
01. Moves Like Jagger - The Cooltrane Quartet
02. Gypsy Woman (She´s Homeless) - George White Group
03. Missing - 48th Street Collective
04. I Heard It Through The Grapevine - Karen Souza
05. Something - Sarah Menescal
06. Wake Me Up Before You Go-go - Urselle
07. Blame It On The Boogie - Eve St.jones
08. Firework - The Cooltrane Quartet
09. Time - Michelle Simonal
10. Let´s Stay Together - Flora Martinez
11. The Unforgettable Fire - The Noir Horns Feat Eva Wilson
12. Every Breath You Take - Karen Souza

13. Unfinished Sympathy - Anakelly
14. Porcelain - 48st Collective


CD-3 COCKTAIL CLASSICS
01. Don't stop - Jazzystics feat. Cassandra Beck

02. Breathe (In The Air) - Lyle Hunter Feat The Cooltrane Quartet
03. Never Tear Us Apart - Karen Souza
04. Can´t Buy Me Love - Stella Starlight Trio Feat Lizette
05. Lovefool - Urselle
06. A Sky Full Of Stars - The Cooltrane Quartet
07. Enter Sandman - Jazzystics
08. Material Girl - Cassandra Beck
09. Vertigo - Dinah York & The Swing Ensemble
10. Nothing Compares 2 U - George White Group
11. Revolution - Celso Mendez Feat Lua
12. Peperback Writer - Mandy Jones
13. …baby One More Time - The Cooltrane Quartet
14. Purple Rain - Urselle

(試聴)

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