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2017年7月22日 (土)

キアラ・シヴェロChiara Civello「ECLIPSE」

ボサノヴァ系ラテンムード・ヴォーカルでのイタリア世界

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<Jazz>
Chiara Civello「ECLIPSE」
Sony / EU / 889853595327 / 2017

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Chiara Civello : Vocals
Produced by Marc Collin


 ふと思うのだが、ジャズとロック、ポップも多様化して、どうもその境もかなりオーバーラップしてきたように思う。
 このアルバムも、ジャズ分野で取り扱われているが、サンバ、ボサノヴァの流れは実感できるが、M1.M3.M4.M8.M11.など誰もが聴けるポップといってもかまわない曲作りである。
  イタリア出身のキアラ・シヴェロChiara Civello(1975年ローマ生まれ)、イタリアの曲をも取り上げてはいるが、何故か所謂イタリア的では無いという仕上げである。成る程経歴をみると、バークリー音楽院卒業以来ニューヨークをベースとしていて、やはりジャズの世界にいるのだが、ヨーロッパというよりは世界へ羽ばたいている彼女の通算6作目となるアルバムだ。そんな彼女だが、なんと2005年にデビューしていて既に10年選手、しかし私は今回が初めてのお付き合い。
 しかし世界を意識しているとは言っても、全曲イタリア語ですね、そこに何か意味があるのか無いのか?。英語も取り入れて欲しかったような気がするのだが。

C_4_foto_w(Tracklist)
1. Come vanno le cose
2. Eclisse twist
3. Cuore in tasca
4. Qualcuno come te
5. Sambarilove
6. Parole parole
7. Amore amore amore
8. La giusta distanza
9. Um dia
10. New York City Boy
11. To Be Wild
12. Quello che conta

 プロデュースがフランスのボサノヴァ・プロジェクトの”ヌーベル・ヴァーグNouvelle Vague”のマーク・コリンということによるのか、彼女の目指しているところによるのか、M5.”Sambarilove”のサンバとか、その他ボッサの流れが根底にあって従ってラテン風味が感じられるアルバムなのだ。その中でもM10.”New York City Boy”がイタリア語ではあるが、なかなかジャズっぽくこのアルバムでは私にとっての聴きどころ。M2.”Eclisse twist”は聴いたことがあるなと思ったら、イタリアのミーナの”太陽はひとりぼっち”ですね。M7.”Amore amore amore”これもイタリアの有名曲”あまい囁き”だ。オリジナル曲もあるようだが、全体のムードと反して、こんな風に、なんとなくイタリアを意識したアルバムのようにも感じられる。

  こんなところで、ラテン・ムードで仕上げたイタリア世界というところで、考えて見ると不思議なアルバムであった。とにかく夏の夜にはそれなりにゆったりと開放的に聴くには抵抗がなくてよい。

(参考)-Chiara Civello Discography-
①Last Quarter Moon (Verve, 2005)
②The Space Between (Universal, 2007)
③7752 (EmArcy, 2010)
④Al Posto del Mondo (Sony, 2012)
⑤Canzoni (Sony, 2014)
⑥Eclipse (2017)

(視聴)

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コメント

こんばんは

キアラ・シヴェロについては、デビュー作の「Last Quarter Moon」などをもっていて、関心のあるヴォーカリストです。ただ、本来シンガー・ソングライターでジャズ・ヴォーカルファン向けではないだろうということで、自分のブログでは取り上げたことがありません。

しかし、作曲の才能があって、歌も上手いし、いい歌手には違いないです。個人的希望でいえば、もう少しジャジーなものもやってもらいたい。最近の傾向として、ステイシー・ケントのライブもそうだったのですが、ボサノヴァを多く取り上げる人が多いような気がします。

投稿: azumino | 2017年7月23日 (日) 19時49分

azuminoさん、こんばんわ。今夜は珍しく涼しいですね。夜にジャズを聴くには最適です。
 そうですか、彼女を1stからマークされていたんですね。それは英語ヴォーカルですか?、このアルバムはイタリア語でして、意識してのことか興味があります。又私は初めてのお付き合い(笑い)で、ちょっとそんなところが気になるのですが・・・。
 おっしゃるようにポップぽいところも気になりますが、セールスを考えてのことでしょうか?>もっとJazzyに攻めて欲しいですね。

投稿: 風呂井戸(photofloyd) | 2017年7月23日 (日) 22時16分

追記です。

第1作は、英語とイタリア語で歌っています。マークしていたわけではありませんが、「Last Quarter Moon」は、佳曲ですね。ロバータ・ガンバリーニはイタリア出身ですが、彼女に続く人がでないかと前から思っています。キアラ・シヴェロもジャジーさがもっとあればよいのにと、ちょっと残念です。

投稿: azumino | 2017年7月23日 (日) 23時30分

azuminoさん、どうも・・・です。
 そうですか、1stは、英語とイタリア語ですか、なるほど・・・。かってイタリア語ヴォーカルは、イタリア・プログレの多くのバンドで聴きましたが、それなりのムードもあって面白い。言語によって歌のムードも変わるところも一興ですね。

投稿: 風呂井戸(photofloyd) | 2017年7月24日 (月) 09時39分

いやなつかしい名前にお目にかかりました。1stアルバム「Last Quarter Moon」を取り上げたのは、11年も前のこと。美人で歌がうまくくて、新しきミューズになるのではと評価しつつも、カテゴリーが違うので、それっきりになっていました。自分の世界を作り上げたようですね。

投稿: 爵士 | 2017年7月25日 (火) 21時21分

爵士さん、コメント有り難うございます。
 1stアルバム、押さえておられたのですね。私は今回が初めて聴いての感想ですが、やっぱりジャズ派からはちょっと物足りないかも・・・と思いますね。いずれにしてもJazzy not Jazzの時代ですから、これもありなんでしょうね。
 ところで、1stもボサノヴァ調の流れがあったのでしょうか?

投稿: 風呂井戸(photofloyd) | 2017年7月26日 (水) 20時05分

カバー曲の数曲にそのテイストがあります。ライナーにも書いてあったのですが、アメリカ東海岸でジャズの勉強をするうちにボッサに魅せられてしまったそうです。

投稿: 爵士 | 2017年7月26日 (水) 21時24分

爵士さん、やっぱりそうでしたか。
 今や、ベースにボッサ調があるジャズは一つの流れと思いますが・・・そんな範疇に納まりそうですね。

投稿: 風呂井戸(photofloyd) | 2017年7月27日 (木) 11時07分

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