ダイアナ・クラールDiana Krall 「FLY ME TO THE MOON」
15年前の三年間のカルテット・メンバーでの演奏
(CD+DVD映像版)
<Jazz>
Diana Krall 「FLY ME TO THE MOON」 (deluxe Edition)
Live at Marciac Jazz, Marciac, France July 29, 2002
Diana Krall (p, Voc), Dan Faehnle (g), Ben Wolfe (b), Rodney Green (dr)
ダイアナ・クラールのこのところのJazzy not Jazzに近い路線から原点回帰して、かってのジャズ・ピアノ及びヴォーカルを楽しもうと、2002年のフランスのマルシアック・ジャズ出演の演奏もの(CD +DVD版 = non-official)を仕入れた。
これはライブ映像版がカップリングされているのだが、今や正規版やブート版などでかなり映像モノも多くなって、我が棚には結構並んでいる現状。この盤はメンバーがDiana Krall (p, Voc), Dan Faehnle (g), Ben Wolfe (b), Rodney Green (dr) というカルテット・スタイルで、この組み合わせの映像版は手持ちに無かったので興味があった。当時、ダイアナ・クラールはこのカルテット・スタイルを3年ほど続けたと思う。
彼女のCDアルバムの初期のものでも1993年の1st『Stepping out』(この時既にJohn Clayton, Jeff Hamilton と組んでいる)から2001年の6th『The Look of Love』までをみても、このメンバーものはなかったと思う。この後の7th『The Girl in The Other Room』(2004)は勿論Anthony Wilson, John Clayton, Jeff Hamiltonだ。
そんなことで、このカルテットスタイルはかって何かで聴いたことがあるのか無いのか、ふとそんなことを思いつつ視聴した次第。
Tracklistは右のようだが・・・・
M1.”Under my skin”が、静かなギターをバックにスタートしてヴォーカルと共にしっとりしていて良いですね。M2. ”Love being here”はいつも通りの快テンポ・ジャズで、彼女のピアノ・プレイも快調。
私の好みからはM4. ”Cry me a river”がやっぱりお目当てで納得(正規アルバムのものはストリングス・オーケストラがバックに入るため、こちらの方がジャズっぽい)。M5.”A case of you”はなかなか説得力あるヴォーカル。M9.”Fly me to the moon”は中間部のジャズ演奏がスウィンクして楽しいです。
この頃のダイアナ・クラールはジャズ・ピアノ演奏家+ヴォーカルで売り出していて(今もライブはそうですが・・・)、そんな姿が楽しいです。
当時のオフィシャル映像モノは『LIVE IN PARIS 』(Verve, Eagle Vision /YMBZ-20028 /2002=2001年録画)で、John Clayton, Anthony Wilson, Jeff Hamilton等との演奏で人気があるが、この映像のカルテットもなかなかダイアナ・クラール節をうまくリードしていて納得モノ。
Delux Version として、結構録音のサウンドにも自信があってのことか、CD盤をカップリンクしていていろいろと楽しませてくれる。まあホール感があって良いですが、所謂”CD的”と言われる表現の音ですがね。
(視聴)
| 固定リンク
« アンナ・マリア・ヨペクとスティングの共演 STING with ANNA MARIA JOPEK 「SPECIAL IN TORUN 2016」 | トップページ | 女優フローラ・マルティネスFlora Martinezの1stアルバム 「FLORA」 »
「音楽」カテゴリの記事
- ダニエル・ガルシア Daniel Garcia Trio 「Wanderland」(2024.09.12)
- ヘンリック・グンデ Henrik Gunde 「Moods」,「Moods Vol.2」(2024.09.07)
- サンディ・パットン Sandy Patton 「Round Midnight」(2024.09.03)
- ブリア・スコンバーグ Bria Skonberg 「What Is Means」(2024.08.27)
- クララ・ハーバーカンプ Clara Haberkamp trio 「Plateaux」(2024.08.22)
「JAZZ」カテゴリの記事
- ダニエル・ガルシア Daniel Garcia Trio 「Wanderland」(2024.09.12)
- ヘンリック・グンデ Henrik Gunde 「Moods」,「Moods Vol.2」(2024.09.07)
- サンディ・パットン Sandy Patton 「Round Midnight」(2024.09.03)
- ブリア・スコンバーグ Bria Skonberg 「What Is Means」(2024.08.27)
- クララ・ハーバーカンプ Clara Haberkamp trio 「Plateaux」(2024.08.22)
「ダイアナ・クラール」カテゴリの記事
- ダイアナ・クラール Diana Krall 「Famous Blue Raincoat - 2024 TOKYO 3RD NIGHT」(2024.07.28)
- ダイアナ・クラールのニュー・アルバム Diana Krall 「THIS DREAM OF YOU」(2020.10.10)
- ダイアナ・クラール2019年東京ライブ Diana Krall 「3 DAYS IN TOKYO 2019」(2020.01.14)
- ダイアナ・クラールとトニー・ベネットのデュエットTony Bennett & Diana Krall 「LOVE IS HERE TO STAY」(2018.09.26)
- なんとなく好きな曲(1) 「Cry Me A River」~歌姫の競演(2018.06.18)
「女性ヴォーカル」カテゴリの記事
- サンディ・パットン Sandy Patton 「Round Midnight」(2024.09.03)
- ブリア・スコンバーグ Bria Skonberg 「What Is Means」(2024.08.27)
- クララ・ハーバーカンプ Clara Haberkamp trio 「Plateaux」(2024.08.22)
- クラウディア・ザンノーニ Claudia Zannoni 「STURDUST ~ Love Nancy」(2024.08.12)
- マデリン・ペルー Madeleine Peyroux 「Let's Walk」(2024.08.07)
コメント
こんばんは
近年のダイアナ・クラールには、すっかり関心を失っていますが、風呂井戸さんが挙げられている当時のCDは持っていて、聴くこともありますが、やはり魅力があります。
弾き語りの歌手も増えてきて、キャロル・ウェルスマン、チャンピアン・フルトン、ディナ・ディローズ、サラ・マッケンジーなども聴いていますが、ダイアナ・クラールは実力的には抜けていると思います。
投稿: azumino | 2017年7月 7日 (金) 23時47分
azuminoさん、こんにちわ。何時もお元気な活躍拝見しています。
女性ピアノ弾き語り歌手は、ジャズ界では一つの魅力の世界ですね。
ダイアナ・クラールに関してはその実力からもジャズらしいジャズ・アルバムを期待しているファンも多いと思います。そんなアルバムのリリースも期待している昨今ですね。
投稿: 風呂井戸(photofloyd) | 2017年7月 8日 (土) 08時20分