この10月は、ちょっと「城巡り」
やはり「日本の城」に向かうと気持ちが落ち着きます
この10月は所要であちこちと行くことが多かったので・・・・・・ついでに立ち寄れた「城」を取りあげるが、「城」を前にすると気持ちが騒ぐので無く、落ち着くところが不思議である。
(ついでに勉強)日本の城の天守閣は5つタイプに分類されている
■ そのまま現存している天守
①現存天守 : 江戸時代からのそのまま現在に残った天守
■ 復元した天守
②木造復元天守 : 図面をもとに忠実に復元
③外観復元天守 : 図面の外観のみ復元
■ 忠実な再現なし
④復興天守 : 天守はあったが忠実な再現はせず
⑤模擬天守 : 本来は天守なしの場合に作られたもの
■ [犬山城] (現存天守) 2017.10.10
この犬山城を訪れるのは今回で二度目。「現存天守」は日本には12のみですね。そのうちの一つがこの愛知県犬山市・木曽川のほとりの小高い山の上の犬山城だ。これは室町時代の天文6年(1537)に建てられたもので、国宝(通称:白帝城)だ。
天守は現存する日本最古の様式とか(望楼型・三層四階地下二階・複合式天守)。築城者は、織田信康(織田信長の叔父)。信長・秀吉・家康が奪い合い、歴史の荒波を生き残った城。中の急な階段を上ると本物という実感があります。
(天守最上階よりの眺め)
(参考)
「現存天守」
全国見渡してわずか12城しかない。それは弘前城、松本城、丸岡城、犬山城、彦根城、姫路城、松江城、備中松山城、丸亀城、松山城、宇和島城、高知城、の12城。
第二次世界大戦までは名古屋城、岡山城、広島城、大垣城、福山城、水戸城、和歌山城、松前城といった城郭が現存していたんですね。戦災のため焼失してしまい、現在はこの12城を残すのとなってしまった。
■ [大垣城] (外観復元天守) 2017.10.7
これは全国的にも珍しい4層の天守を持ち、”城下町・大垣”のシンボルの大垣城(岐阜県大垣市の街中にある)。「外観復元天守」である。
慶長5年(1600年)の関ケ原の戦いでは西軍・石田三成の本拠地にもなっもの。
江戸時代、寛永12年(1635年)以降には戸田家11代が十万石の城として存在。
1873年(明治6年)に発布された廃城令により、例の如く廃城となったが、天守など建物は無事残って、1936年(昭和11年)には、天守等が国宝に指定された。しかし1945年(昭和20年)7月29日の大垣空襲により天守や艮櫓などが焼失した。
天守は1959年(昭和34年)に、乾櫓は1967年(昭和42年)に鉄筋コンクリート構造で外観復元された。
2011年には、焼失前の外観に近くなるように改修された。
今年(2017年)春に、続日本100名城(144番)に選定された。
今回は二度目の訪れだが、非常に美しい城で、内部は資料館。
■ [新発田城] (木造復元天守) 2017.10.22
新潟県新発田市の新発田城は、「あやめ城」とも呼ばれ、初代新発田藩主の溝口秀勝が慶長3年(1598年)に築城し、3代宣直のときに完成したもの。
石垣がすき間なくかみ合うようにきちんと積まれる「切込はぎ」と呼ばれる美観を重視した技法でつくられ、北国の城特有の海鼠壁は全国的にも珍しいものという説明がある。
この新発田城は、もともと本丸、二の丸、三の丸からなり、がっちりとした石垣と堀に囲まれ、新発田川の水を巡らせた平城で、11棟の櫓と5棟の門で構成されていて壮観そのものであったと言う。中でも、天守閣の代わりを果たしていたのが三階櫓(↑)だ。写真の如く3匹の鯱を配するという独特の櫓で、全国にも例がない珍しいものとか。この三階櫓、辰巳櫓が図面に沿って忠実に平成16年に復元されたもの(「木造復元天守」で貴重)。
雨の日に訪れたせいもあるのか、非常にしっとりと落ち着いた城址である。ここは私は今回初めて訪れた。そのまま残っている表門も立派。
現在陸上自衛隊の駐屯地でもある。
■ [大阪城] (復興天守) 2017.10.8
天下統一をほぼ手中にした豊臣秀吉によって、天正11年(1583年)に石山本願寺跡に築造が開始され、1年半かけて建てられた”大坂城”。秀吉が実力共にナンバー1となった時のもので、所謂”太閤さんのお城”と言われるものだ。屋根には三角屋根を乗っけた千鳥派風、金箔の虎の飾りを付けた黒漆喰の壁、更に金箔瓦など、まさに当時の秀吉の栄華の象徴である絢爛豪華な造りが特徴。大坂冬の陣・夏の陣とで落城したのち、江戸時代に再建されたが、残念ながら落雷によって焼失。
現在の天守閣は、昭和6年(1931年)に市民からの寄付によって、大阪市により初代の秀吉時代の天守を描き建てられたもの。しかし戦争によって一部は焼失したが、その後修復されて現在の姿となっている。「復興天守」の範疇に入り、かってのものの忠実な再現性は低いもので、その意味に於いては価値は低い。明治以降、”大坂城”でなく、”大阪城”と言われるようになった。
年間100万人以上が訪れているらしい。 多くの城の中では、スケールの大きさ、派手さはナンバー1だ。大阪っぽいです。
今年私は久しぶりに好天の日に訪れたが、観光客でごった返していて、中国を筆頭に多くの外国人が圧倒的に多く、とても歴史に心を馳せるという気分にはなれない。写真を撮って早々に退散した(写真はこの日の大阪城)。
(犬山城)
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(大垣城)
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(新発田城)
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(大阪城)
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コメント
ご無沙汰しております。こちらの城(水戸城)は、ご指摘のとおり建造物は弘道館しかありませんが、現在、大手門の復元が進められています。小生、現在「会津士魂(早乙女貢)」を読んでおりまして、それに感化されて先日は鶴ヶ城に行ってきました。お酒「会津中将」は美味しかったです。
投稿: 水戸老公 | 2017年11月 4日 (土) 13時58分
水戸老公 様 ご無沙汰いたしております。お元気なご様子なによりです。歴史建造物はやっぱり大切にしてゆきたいものです。なんと言っても対面すると不思議に気持ちが安まります。
サックスの方は如何でしょうか?、グループ活動などありますでしょうか?。
投稿: 風呂井戸(photofloyd) | 2017年11月 4日 (土) 16時37分
こんにちは、お邪魔いたします。
私はお城はそんなに詳しくないですが、嫌いではない。
最近では松山城です。
これはちょっとすごかったですよ。
投稿: jamken | 2017年11月12日 (日) 08時56分
jamkenさん、おはようございます。
最近私はなんとなく国内で所用で地方に行きますとお城に行くようになりました。特別な意味は無いのですが・・・。ところが四国は意外に行く機会に恵まれず、松山城には行ってないのです。
松山城は、城山全体の広大な規模のようですね。天守閣は「現存天守」で価値がありますし、一度は行きたいところです、道後温泉も(笑い)。私はお城に詳しいと言うことは全くありません。ただなんとなくその地の代表のような気がして・・・そして歴史に想いを馳せるというか・・・そんなところです。
投稿: 風呂井戸(photofloyd) | 2017年11月12日 (日) 09時46分