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2017年11月27日 (月)

寺島靖国選曲シリーズ「For Jazz Vocal Fans Only Vol.2」

(今年聴いて印象に残ったアルバムを-4)

これもシリーズ化でこれからも楽しめそう

<Jazz>
Yasukuni Terashima Presents
「For Jazz Vocal Fans Only Vol.2」

Terashima Records / JPN / TYR-1059 / 2017

Forjazzvocalfans

 いつの間にか、なんとなく気になって、そして楽しみに待っているシリーズと化した寺島靖国の選曲シリーズ『Jazz Bar』『For Jazz Audio Fans Only』に続いてこの『For Jazz Vocal Fans Only 』は、昨年登場して今年遂に[Vol.2]がリリースされて、いよいよ本格的シリーズ化なんでしょうね。
 とにかく近年、ジャズ畑に於けるアルバム・リリースは殆どがヴォーカリストは女性となってしまっている。まぁそれはそれで悪いことではないが・・・・従ってこのシリーズも「Female Vocal」と言ったパターンなんですね。そして一度聴いて二度三度と聴きたくなるかが・・・そこが問題で、確かに一度目でボツになったらそれはもうダメでしょうね。そんなところを指摘している寺島靖国だが、「女性ヴォーカルの魅力とは?」と自問しながら(無駄なことですね)聴いている次第である。

(Tracklist)
01.Wild is The Wind[Polly Gibbons]
02.Savanna Woman [Woong San]
03.The Party's Over [Carla Helmbrecht]
04.Fragile [Sonia Spinello Quartet]
05.Walkin After Midnight [Madeleine Peyroux]
06.What Is This Thing Called Love [Joan Viskant]
07.Devil May Care [Karen Lane]
08.Little Girl Blue [Madeleine & Salomon]
09.I Hear Music [Rebecca Kilgore]
10.My Favorite Things [Thisbe Vos]
11.Moon And Sand [Anne Ducros]
12.Do Nothin Till You Hear From Me [Nancy Harms]
13.Wouldnt It Lovely - Living Room [Kelley Johnson]
14.It Never Entered My Mind [Kristen Lee Sergeant]
15.Trouble Is A Man [Abigail Rockwell]


Polly_gibbonsM1."Wild is The Wind"はUK出身のなかなかソウフルな唄い回しのポリー・ギボンズPolly Gibbons(→)、好きか嫌いかは別にしてこのところの注目株。スタートからジャズ・ヴォーカルはこれだと言わんばかしの歌で、なかなか迫力ありますね。アルバム『Is It Me ....』(Resoname/KKJ-129)から。
M2."Savanna Woman" ウン・サンWoong Sanの登場。こうして聴くと相変わらずSexyな発声と唄い回しですね。少々前のアルバム『I LOVE YOU』(PCCY-30220)から。昨年デビュー20周年記念ミニ・アルバムVol.1『Jazz Is My Life』をリリースしている。もうベテランというところなんですね。
1919664_1460751347538985_7516762044M4."Fragile" はSonia Spinello Quartet。 ソニアSonia Spinello(→)のヴォーカルをRoberto Olzer Trioが支えるアルバム『Wonderland』(ABEAT FOR JAZZ /ABJZ162)からで、 これは聴き慣れたStingの曲。このカルテットの特徴ある味付けをしっかり作っていてお見事。先日ここで紹介したとおりで、このアルバムでも出色の曲。
M5."Walkin After Midnight" マデリンMadeleine Peyroux も登場ですね。彼女は言うことなしの彼女独特の世界、お見事。これは1996年の彼女のデビュー・アルバム『dreamland』(ATLANTIC/US)からで、もう20年前のモノ。いやは既に貫禄を感じますね。
M7."Devil May Care" カレン・レインKaren Laneの優しくそしてSexyにといったジャズ心たっぷりの曲。
Anne_ducrosM11."Moon And Sand"やっぱり アンヌAnne Ducros(→)は良いですね。実力派そのもので声も美しいし曲のムードもしっとりと聴かせてくれる。アルバム『Piano,Piano』(Dreytus/No.36674)から。
M13."Wouldnt It Lovely - Living Room"これは知らなかったKelley Johnsonの2008年のアルバム『HOME』(SAPPHIRE/US)から。結構キャリア十分の実力の歌い込み派のようだ。寺島氏は今回結構掘り下げてますね、

 まあ、ジャズ・ヴォーカルとして歌姫シリーズをこうしてメジャーに捕らわれず作り上げる寺島靖国の選曲に万歳をして、又来年の「Vol.3」に期待するのである。

(視聴)

1  Polly Gibbons

2  Madeleine Peyroux

3    Kelley Johnson

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コメント

Woong San、Carla Helmbrecht、Madeleine Peyroux、Anne Ducros ・・・。ご贔屓オンパレードの豪華アルバムですね。

投稿: 爵士 | 2017年11月28日 (火) 00時41分

爵士さん、こんばんわ。
 そうなんです・・・・「美女狩りシリーズ」と言っても良いかも知れません。もう来年の「No3」が楽しみになっています。

投稿: 風呂井戸(photofloyd) | 2017年11月28日 (火) 21時20分

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