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2017年12月16日 (土)

ニッキ・パロットNicki Parrott 「Close To You」

Venus盤ですから・・・Jazzy not Jazzの世界

<Jazz>
Nicki Parrott 「Close To You~Burt Bacharach Song Book
Venus Records / JPN / VHCD-1222 / 2017

Closetoyouw

ニッキ・パロット NICKI PARROTT (vocals & bass)
ジョン・ディ・マルティーノ JOHN DI MARTINO (piano)
ポール・メイヤーズ PAUL MEYERS (guitar)
ハリー・アレン HARRY ALLEN (tenor sax)
アルヴィン・アトキンソン ALVIN ATKINSON (drums)


Produced by Tetsuo Hara
Engineered by Chris Sulit
Mixed and Mastered by Tetsuo Hara


Recording at Trading 8's Studio,New York on July 4,5&6,2017

 ニッキ・パロットの最新作。いやはや彼女のアルバムは、Arbos盤に加えてこのVenus Records盤があるため、後から後から登場して、ここではそれらを殆ど取りあげているので忙しいくらいである(前作『Dear Blossom』紹介は半年前)。
 実際のところ昨年2016年のアルバム『Yeaterday Once More~The Carpenters Song Book』(Venus)は、カーペンターズThe Carpentersのトリビュート・アルバムであったが、このアルバムのタイトル曲"Close To You"が登場しているといったところだ。
  とにかく女性ベーシストとしてそれなりの実績があるのだが、ヴォーカルも支持を得たため、Venusでは今や看板シンガーといったムードである。
 そして一連のVenus盤は、ジャズといっても一般受けを狙ってのポピュラーに近い体裁を施したモノで、彼女の演奏よりはやっぱりヴォーカルものに特化している。

20638259_1832527607062393_809255672(Tracklist)
1. ウォーク・オン・バイ
2. アルフィー
3. 遥かなる影 Close To You
4. 雨にぬれても Raindrops Keep Fallin'On My Head
5. ウイッシン・アンド・ホーピン
6. ハウス・イズ・ノット・ア・ホーム
7. 遠い天国 You'll Never Get To Heaven
8. 素晴らしき恋人たち Wives and Lovers
9. 幸せはパリで The April Fools
10. 僕はこんなに恋する心
11. 涙でさよなら Make It Easy On Yourself
12. サンホセへの道
13. 貴方に恋して This Girls In Love With You
14. 小さな願い I Say A Little Prayer
15. 世界は愛を求めている

  さて、今回のアルバムは、なんと1960年代の作曲家バート・バカラックの名曲をカヴァーしている。バカラックの曲は今や広くジャズ界でも多々カヴァーされていて、我々に極めて人間的なところを刺激してくれるのだが、このアルバムは全15曲バカラックのオンパレード。
 そしてジャジーなムードで、パロットはあの癖のない刺激のないそして極めて悪の少ないマイルドにしてソフトなヴォーカルを聴かせてくれるのである。と言うことは、逆にジャズ・アルバムとしては若干寂しいというか、ちょっと面白みに欠けると言うか・・・・そんな事にもなりかねい(それでも今回のアルバムは、”Jazzy not jazz”と言っても、決して”not jazz”ではなくて、やっぱり”Jazz”ではありますね)。
 しかしまああまり難しい事を言わずに、えらい多くを求めずにごく適当に聴くには快感の世界で、その意味でベストというところで納得する私なのである。

 余計な話かも知れないが・・・今年約半年前には、ニューアルバムのArbos盤の『Dear Blossom』(ARBO194532)を取りあげたが、あの方は、往年の米国ジャズ・シンガーBlossom Dearieのトリビュート盤で、結構本格的ジャズ・ヴォーカルの世界に踏み込もうという意志を感じながら聴かせてもらっている。しかしこちらのVenus盤はどちらかというとポピュラー系にも近い作曲家Burt Bacharach を取り上げているわけで、その両者の違いがArbos盤とVenus盤の違いみたいなものである。そしてその好みはこれ又それぞれであろうから、それを知って聴くと極めて楽しくなれるのである。多分まだまだこれからもニッキ・パロットはこの両者を使い分けてのアルバム造りに挑戦して行くのだろうと思うのだ。

(視聴) Nicki ParrottのJazz Live

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