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2017年12月 5日 (火)

シーネ・エイSinne Eegのニュー・アルバム「DREAMS」

北欧美人がしっとりと描くジャズ世界

<Jazz>
Sinne Eeg 「DREAMS」
Victor Entertainment / JPN / VICJ-61764 / 2017

Dreams

Sinne Eeg シーネ・エイ(vocal)
Jacob Christoffersen ヤコブ・クリストファーセン(piano)
Larry Koones ラリー・クーンズ(guitar)
Scott Colley スコット・コリー(bass)
Joey Baron ジョーイ・バロン(drums)
Add.Vocals:Sinne Eeg,Warny Mandrup,Lasse Nlsson,Jenny Nilsson

  デンマークの人気美人歌手シーネ・エイのニュー・アルバムの登場だ。彼女は10年前に2007年の『Waiting For Dawn』と2010年の『Don't Be So Blue』でデニッシュ・ミュージック・アワード「最優秀ジャズ・ヴォーカル・アルバム」を受賞して、自国のデンマークでは既に押しも押されぬ人気歌手。そして世界で注目されることとなるのだが、そして今やベテランの雰囲気すらある(体格もネ)。日本でも人気ジャズ歌手だ。
 私の印象では、意外に北欧にしては不思議にアメリカ風のジャズを展開する彼女だが、このアルバムも私にはそんな印象の部分が多く聴かれる。彼女を支える演奏人は、お決まりのピアニストはデンマークのヤコブ・クリストファーセンで、残るクインテットのメンバーは、ラリー・クーンズ(g)、スコット・コリー(b)、ジョーイ・バロン(ds)などアメリカのミュージシャンである。

Sinneeegw

 そして収録曲は、シーネ作詞作曲のオリジナルが6曲登場するというなかなかの才女ぶりを発揮している。その他はジャズ・スタンダード5曲が演じられる。

(Tracklist)
1 ビター・エンド *
2 ヘッド・オーヴァー・ハイ・ヒールズ*
3 ラヴ・ソング *
4 恋とは何でしょう
5 フォーリング・イン・ラヴ
6 ドリームス *
7  アレッポ *
8  タイム・トゥ・ゴー *
9 四月の思い出
10 エニシング・ゴーズ
11 オン・ア・クリア・デイ(日本盤ボーナス・トラック) 
           (*印:Sinne Eagのオリジナル曲)

Sinneeegprisw3 オープニングから米国ムードが漂うのだが、刺激的と言うよりは優しくじわっと感じさせるタイプは相変わらずだ。年齢も多分中年になっていてその声質も重みが増してきた。中盤のアルバム・タイトル曲のM6."Dreams"、そして続くM7."Aleppo"、M8"Time To Go"の一連の彼女のオリジナル曲を聴くと、そうはいってもやっぱり何となく物思いの世界に導く北欧ならではの雰囲気が溢れている。このあたりが彼女の一つの聴かせどころなんだろうか。
 とにかく全編を通して、しっとりとした女性独特の世界が感じられる。そんなアルバムであってやっぱり日本人にはこれからもかなり支持を得て行く事は間違いない。しかしファンには叱られそうだが、私には意外に迫るモノを感じないのですね。セクシーという面が弱いのかなぁ~~、しかし北欧美人であるし更にその辺りが相乗効果を発揮して今後も多分手堅くファンを獲得して行くだろう事は間違いないと思う。

(視聴)

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