アンナ・コルチナAnna Kolchina「野生の息吹 Wild Is The Wind」
( 2017年リリース 印象に残ったアルバムを-13 )
(美女狩りシリーズ) やや物憂いミステリアスな歌声が魅力
<Jazz>
Anna Kolchina「 Wild Is The Wind」
Venus Record / JPN / VHD01228 / 2017
Anna Kolchina (vocal)
John Di Martino (piano)
Peter Washington (bass)
Willie Jones (drums)
Recorded atTedesco Studio, New York on Sept.12,13and14,2017
Produced by Tetsuo Hara
Engineer by Tom Tedesco
ジャズ界におけるヴォーカル部門では、まさに女性ヴォーカリストの独壇場で、いやはや尽きることを知りません。これもロシア出身の女性ヴォーカリストのアンナ・コルチナAnna KolchinaのVenus Recordsからの3rdアルバム。彼女はニューヨークでの活動のようで、それに至った経過は興味があるが、よく解らない。
Venus Recordsですから、バック演奏はニッキ・パロットでもお馴染みのジョン・ディ・マルティーノ・ピアノ・トリオだ。彼らの演奏はどちらかというと聴きやすいタイプであり、従ってこのアルバムも非常に親近感ある仕上げだ。
彼女のやや物憂いミステリアスな歌声が魅力で、日本では若干話題になっているようである。
(Tracklist)
01.Wild Is The Wind野生の息吹
02. So In Love
03.You Do Something To Me
04.Don't Worry 'bout Me
05.You Won't Forget Me
06.Don't Look Back
07.Exactly Like you
08. I Never Told You
09.With A Song In My Heart
10. It Never Was You
11.A Fine Romance 素敵なロマンス
12.You Can Have Him
13.Day By Day
14. A Sinner Kissed An Angel
バックのジョン・マルティーノ・ピアノ・トリオも、アンナの地に着いた落ち着きのあるヴォーカルを生かすべくなかなか頑張って、これはお手の物と言う感じでの演奏だ。彼女の物憂い歌声を支えてうまく纏め上げている。M04".Don't Worry 'bout Me"なんかは、ピアノ演奏もじっくりと聴かせてくれてその典型だ。
それぞれの曲は過去の名高いスタンダード曲だが、しっかりジャズとして演じられる中に、結構アンナ節に統一されて、聴く方にも意外に新鮮。冒頭のアルバム・タイトル曲のM01".Wild Is The Wind野生の息吹"も情感も入って魅力たっぷり。
彼女については全く知らずに今回美女狩りを得意とする友人から初めて教えてもらったもので、これは意外に魅力を秘めていて今後楽しみなヴォーカリストだ。唄う声の質も”ハスキーでコケティッシュ”と言われているようであるが、私の印象では、ハスキーと言うのでなく、マイルドにして美声と言うタイプである。そしてしっとりと囁くようにも唄ってくれて好感が持てた。
とにかくこれは彼女の1st『Street Of Dreems』(2015年)、2nd『Dark Eyes』(2016年)に続くアルバムで、Venus Recordsなのでこれからも日本に定着しそうな雰囲気だ。
(視聴)
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コメント
こんばんは
アンナ・コルチナは美女ですね。ディスク・ユニオンから発行されている「JAZZ PERSPECTIVE」の2017年12月号の表紙にもコルチナの写真が使われています。僕も気になる歌手ではあります。
イタリアのジャズフェスに出たりしているので、国際的な活躍を始めたといった感じでしょうか。1984年生まれなので、これからも楽しみです。ニューヨークにおける活動が残念ながらよくわかりません。
投稿: azumino | 2018年2月 9日 (金) 01時34分
azuminoさん、コメントありがとうございます。
そうですか、やっぱり気になる歌手でしたか。私も目下は情報不足で詳しくは解らなてのですが、まあヴィーナス・レコードですから、さらに今後深入りは可能と思ってます(笑い)。
又何か情報ありましたら教えてください。
投稿: 風呂井戸(photofloyd) | 2018年2月 9日 (金) 13時23分