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2018年2月25日 (日)

ギレーム・フルザ・トリオGuilhem Flouzat Trio「A THING CALLED JOE」

ドラマー・リーダーの古き良き時代ムードのピアノ・トリオ・ジャズ

<Jazz>
Guilhem Flouzat Trio「A THING CALLED JOE」

Sunnyside / US / SSC1492 / 2017

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Sullivan Fortner (p)
Desmond White (b)
Guilhem Flouzat (ds)

 パリ生まれ、NYを拠点に活動するドラマー・ギレーム・フルザGuilhem Flouzatのリーダーによるピアノ・トリオ・ジャズだ。彼の事は知らなかったが、エリック・ハーランドに師事したのだという。
 中身はスタンダード演奏曲集。ジャケはいやに何かトリオ・ムードはお遊び的なところがあるが、聴いてみると特にそのようなものでなく、まあ音楽学校のクラスメイトのトリオと言うことで楽しくやったのであろう事はうかがい知るところである。

Guilhemflouzattriolg

(Tracklist)
1. There's No You (Hal Hopper & Tom Adair)
2. Oska T (Thelonious Monk)
3. Perdido (Chano Pozo)
4. When I Fall In Love (Victor Young & Carolyn Leigh)
5. Walking My Baby Back Home (Fred E. Ahlert & Roy Turk)
6. Midnight Mood (Joe Zawinul)
7. Mrs Parker of KC (Jaki Byard)
8. Happiness Is A Thing Called Joe (Harold Arlen & Yip Harburg)


  まずなんといってムードはクラシック・ジャズ。ちょっとアップ・テンポの曲となると、昔の西部劇映画に出てくる酒場でのピアノの雰囲気ですね。これが良いのか悪いのか、そりゃ好みでしょうね。私にとっては、拒否でもなく、万歳と喝采を浴びせるものでもなく、意外に肩が凝らずゆったり聴けることは事実だ。
 ピアノの音も、多分アコースティックなモノを使ったのでは無いのだろう、軽くて味わいは少ない。ただM1." There's No You"、 M4. "When I Fall In Love"、M6. "Midnight Mood"などのスローな曲は Sullivan Fortnerのピアノもなかなかテクニックのあるところを聴かせ、どこか余裕の演奏が感じられて気分はよい。こんなパターンは結構頂きだ。アメリカ的であって、陰影を求めないところはそれなりに気楽に聴くにはそれで良しと思うところなのである。
 思ったほどリーダーは、表に出てきてのドラム・プレイはしていない。仲の良いクラス・メイトリオで旧友を深め小気味の良いところで楽しんだという作品であった。

(視聴)

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