« 最近のカメラ事情(2)  高級コンパクト・フィルム・カメラの異常人気 | トップページ | (美女狩りシリーズ)カティア・ブニアティシヴィリKhatia Buniatishvili 「Kaleidoscope」  »

2018年6月 7日 (木)

リン・スタンリーLyn Stanley のオーディオを意識したアルバム「THE MOONLIGHT SESSIONS Volume Two」

アナログの良さを=オーディオ・マニアに支持されて・・・・
<Jazz>
Lyn Stanley 「THE MOONLIGHT SESSIONS Volume Two」
A.T.Music/US/ATM3106/2017
715c7w

Lyn Stanley, all vocals
Mike Garson, piano
Tamir Hendelman, piano
Christian Jacob, piano
Chuck Berghofer, bass
Joe La Barbara, drums
Ray Brinker, drums
Bernie Dresel, drums
John Chiodini, guitar
Corky Hale, harp
Carol Robbins, harp
Hendrik Meurkens, harmonica
Luis Conte, percussion
Chuck Findley, trumpet
Rickey Woodard, tenor sax
Bob McChesney, trombone
The Budapest Scoring Symphonic Orchestra string players from Budapest Hungary’s Studio 22
 ”リン・スタンリーは、まさに大人のフィメール・ジャズ・ヴォーカリストですね。そして過去の誰でも知ってるポピュラーなスタンダード・ナンバーを歌い上げる。その声の質は簡単に言うと宝塚の男役そのものですね。低音にヴォリューム感があって高音部は伸びますが、澄んで清楚というタイプではなく、ちょっとマイルドに若干故意に作り上げているパターン。”
 そうですね、今回のアルバムも同じ印象だ。

Dsc_4764 彼女は特異な存在で、歌手であると同時にミシガン大学博士課程でマスメディアを学び、卒業後は米国有名企業などで働き、また幾つかの大学でも広告宣伝やマーケティングを教えるなどのキャリ アを積んで来ているのだ。又社交ダンサーとしての実績も凄い。世界プロ /アマ選手権 3位入賞など社交ダンスのナショ ナルチャンピオ ンなのだ。
   彼女自ら”International Recording Artist & Singer” と名乗っているのは、その演奏ばかりでなく、自らレコーディングに力を注いでいる為だろう。世界のオーディオ誌が彼女の歌や演奏ばかりでなくその音質を評価し、多くのハイエンドオーディオメーカーがサウンドデモに使用しているという。
 それは録音がふるっていて、1950年代と全く同様にアナログテープを用いて行われているようで、我々にとっての再生用にSA-CDによるステレオハイブリッド盤(通常のBlu-ray、CDプレーヤーなどで再生可能)やCDBaby.comなどのダウンロード音源(ハイレゾ音源)だけでなく、180グラムの重量級45回転2枚組のLPアルバム、更にオープンテープなども提供している。

Xat1245672747 このアルバムは昨年(2017年)リリースし好評アルバム『Moonlight Sessions Volume One』(→)(現在、このアルバムが入手困難)の第2弾だ。
  世界的に注目を集めていると言われているこのリン・スタンリーも、子供の頃からジャズ・ヴォーカリストには憧れていたようだが、実は遅咲きで、アルバム・デビューは、2013年でまだ5年前である。
 今作も、Steve Genewickによるオーディオファイル・レコーディング、ミックスにAl Schmitt、マスタリングはBernie Grundmanという一流陣が参加。

(Tracklist)
1.  Makin’ Whoopee
2.  The Very Thought Of You (p. Christian Jacob)
3.  That Old Feeling (p. Mike Garson)
4.  The Summer Knows (p. Christian Jacob)
5.  Over The Rainbow (p. Christian Jacob)
6.  How Deep Is The Ocean (p. Mike Garson)
7.  Angel Eyes (p. Mike Garson)
8.  At Seventeen (p. Mike Garson)
9.  You’ve Changed (p. Mike Garson)
10.  Smile (p. Christian Jacob)
11.  How Insensitive with Christian Jacob
12.  Love Me Or Leave Me (p. Tamir Hendelman)
13.  Since I Fell For You (p. Mike Garson)
14.  I’ll Be Seeing You

 曲目はもうジャズ・ヴォーカルものとしてのスタンダード集で完璧。とにかくバックの演奏も、昔からのジャズを感じさせるタイプで、昔を思い出すアナログ録音の刺激の無い音が広がってなかなか快感の録音だ。
 そして彼女のヴォーカルもやっぱり昔からの流れを無視すること無く、どちらかというとオーソドックスに歌いあげる。まあこれも大人のジャズ・ヴォーカル・アルバムとして聴くとそれなりに評価して良いのだと思う。とにかく聴いていて癒やされるというか何故かホッとするところが良いですね。特にM5. "Over The Rainbow" のバック演奏のピアノのメロディーには驚きの世界(聴いてのお楽しみ)。

(評価)
□ 歌・演奏  ★★★★★☆
□ 録音・   ★★★★★☆

(視聴)

|

« 最近のカメラ事情(2)  高級コンパクト・フィルム・カメラの異常人気 | トップページ | (美女狩りシリーズ)カティア・ブニアティシヴィリKhatia Buniatishvili 「Kaleidoscope」  »

音楽」カテゴリの記事

JAZZ」カテゴリの記事

Audio」カテゴリの記事

女性ヴォーカル」カテゴリの記事

リン・スタンリー」カテゴリの記事

コメント

久しぶりに聴く懐かしいジャズボーカルですね。なにかホッとしますね。むかしアナログも持っていたのですが、長男がアームをぐにゃっと ・・・。以来盤も手放してしまい、聴くこともなくなりました。

投稿: 爵士 | 2018年6月12日 (火) 16時58分

 爵士さん、コメントどうも有り難うございます。
 とにもかくにも、アナログ時代の録音方式を駆使しての最良音質を目指したというとところが、なかなか誰でも出来ると言うところで無く、おっしゃるようにホッとするところです。
 いやはやお互いそんな歳なんですね(苦笑)。

投稿: photofloyd(風呂井戸) | 2018年6月13日 (水) 11時10分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: リン・スタンリーLyn Stanley のオーディオを意識したアルバム「THE MOONLIGHT SESSIONS Volume Two」:

« 最近のカメラ事情(2)  高級コンパクト・フィルム・カメラの異常人気 | トップページ | (美女狩りシリーズ)カティア・ブニアティシヴィリKhatia Buniatishvili 「Kaleidoscope」  »