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2018年6月 3日 (日)

最近のカメラ事情(2)  高級コンパクト・フィルム・カメラの異常人気

[カメラの話題]

引き手あまたの高級コンパクト・フィルム・カメラ

「ミノルタTC-1」   「コンタックスT3」

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(上の写真は、私の所有の両機)

 写真の世界では、フィルム画像の味(特にリバーサル・フィルム)がまだ忘れられなくて、なんだかんだと言ってもカメラはフィルム・カメラだと頑張っている人も居るんですが・・・・。
 まあカメラと言えば、ここに来てもうデジタル・カメラというのが主流ですね。主流どころか既に若者ではフィルム・カメラを知らないという輩もいるんですから。
 とにかくカメラ機能も素晴らしい上に、画像もあの素晴らしかったリバーサル・フィルム画像に迫ろうとしているのであり、そしてしかもその画像は自分で自宅で全て処理できるとくれば当然のことである。更にフィルム・カメラでは考えられなかった動画が当たり前に撮影できる。それも「4K」なんて当たり前になってきているんです。

Img_1104trw しかし、しかしなんですね。今、思いもしなかった珍現象が起きているんです。それは高級コンパクト・フィルム・カメラの異常と言われるまでの高人気である( 「ミノルタTC-1」→)。
 中古カメラ店を覗いてみると、昔高額で簡単には買えなくて欲しい欲しいと思っていた高機能一流カメラが素晴らしい美品でもお小遣いで買えそうなところになってます。フィルム・カメラで需要が圧倒的に下がったためですね。もともと商品の売れ行きは、若い人が寄ってこなけりゃ駄目ですね。まあ超高級品は、まだまだ手にしたい人はいてそれなりに価格は維持している感じです。
 ところが、フィルムの良さを経験的に知っている輩は、頭の何処かにフィルム味が残っているのだが、やっぱり主力カメラは既に機能的にも便利さにおいても優位なデジタル・カメラになっている。それも又デジタルでなければ殆ど生活(仕事も含めて)において成り立たなくなっているんですね。
 ただしかし、それでも彼らは(私もその一人かも・・・)撮影対象によっては、デジタル機で撮っても、フィルムでも撮りたいという感覚をやっぱり満たそうとする。そこで登場するのが、サブ・カメラにフィルム機を持つという世界である。サブ・カメラであるから、携帯に便利、扱いに便利なモノが良い。しかも高性能機であればなお良い。そこで登場するのがかって一世を風靡した高性能の超コンパクト・35mmフィルム・カメラである。

  思い起こせばそうでした超コンパクト・フィルム・カメラ「ミノルタTC-1」(大きさ99X59X29.5mm)が登場したのは1996年で、一世を風靡したんでした。今から約20年前の話である。
Img_1072trw2  もともと、高級コンパクト・カメラに力を注いだのは、ドイツのツァイス・イコン社のコンタックス・カメラを引き継いだヤシカ・京セラだった。1984年に「コンタックスT」を登場させ、1990年には「コンタックスT2」を発売していたのだが、そこに登場した「ミノルタTC-1」の大成功に刺激され、2001年に「コンタックスT3」(→)に発展させ発売した。これが最後の高級コンパクトとなる。コンタックスは勿論主力は一眼レフ開発製造する中での話だ。

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 結局のところ、この「ミノルタTC-1」と「コンタックスT3」がこのコンパクト機市場では大成功した。ちなみにニコン35Ti,28TiとかリコーGR1,GR21,GR1sなども存在していたが、高性能を維持してのここまでのコンパクト化には追いつけなかった。(→後ろがニコン35Ti、前が小型のミノルタTC-1(この写真は借用)

 当然これらのカメラはもう生産はされていない訳で(2005年まで生産)、そこで中古市場では、「ミノルタTC-1」と「コンタックスT3」を求めての協奏曲が起きているのである。なんと考えて見れば、このミノルタもコンタックスも既にそのブランドは消滅してしまっているところが哀しい物語であるだが・・・・。

 この2機は、超小型ながら、その性能の良さは今日でも万人の認めるところである。特にコンタックスの場合は、その名はドイツ由来であるために、今や外国でも「コンタックスT3」(ゾナー35mm F2.8)は引き手あまたである。

Dsc03006tr2w 一方「ミノルタTC-1」も千代田光学以来の伝統を注ぎ込んだロッコール・レンズ(G-ROKKOR 28mm F3.5)の評価が高く(このレンズは後にレンズのみでも発売された程の代物)、カメラも最小機であって外国でも中古探しが盛んのようだ。

Img_1107trw_2 ミノルタは古くは1973年から1976年にライカの小型版「LEITZ minolta CL」(今も私の愛用機→)という小型名機を製作してドイツをも唸らせた歴史があり、小型機への伝統的歴史がある。

 現在「ミノルタTC-1」「コンタックスT3」両機は、中古で有りながら十数万円で取引されている。驚きですね、「ミノルタTC-1」の新品価格(定価)は十数年前に148,000円だったと思いますが、実際はそれよりかなり安く手に入った。「コンタックスT3」は、98,000円だった。
 
 時代の流れで考えてもみなかったことが起きてくる。今日(このデジタル・カメラ時代になって)、フィルム・カメラとして最も人気のあるのが、この高級コンパクト・カメラになろうとは夢にも思わぬ事であった。こうして技術を注ぎ込んで丁寧に仕上げられ、中身の濃い高性能機というのは、時代の流れの中でも、常に魅力を発揮するということが実証され事実となったのである。

MINOLTA TC-1=レンズシャッター: 8~1/750sec、 レンズ: 固定式G-ROKKOR 28mm F3.5、 露出計: 中央重点測光 スポット測光、 AE: 絞り優先AE、 使用電池: CR123リチウム電池

CONTAX T3 =レンズシャッター: 16~1/1200sec、 レンズ: SonnerT35mmF2.8、 露出計: 2分割外部測光、 AE: プログラムAE 絞り優先AE、 AF: 外光パッシブ式、 使用電池: CR2リチウム電池

(参考視聴)

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