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2018年8月21日 (火)

ローカルな地でのジャズ : 山口泰一郎の2ndアルバム「and we met #2 ~ Something We Knew」

真面目にジャズを愛してきた男のピアノ・ジャズ

<Jazz>

Yasuichiro Yamaguchi,  Yasuhito Mori
「and we met #2    Something We Knew」

2w

山口泰一郎Yasuichiro Yamaguchi : piano
森泰人Yasuhito Mori : Bass

Recording : YUMEstudio 2017.12.08

  ピアノとベースのデュオで聴かせるジャズ・アルバム。これはこのコンビによるDuo作品2013年リリースの『and we met 』の続編(2ndアルバム)である。

 このピアニスト山口泰一郎Yasuichiro Yamaguchi を知ったのは、私の友人が長野県上田市にいて、そこに今年私が訪れた事による。山口氏は上田市に住み、ジャズ・ピアニストとして音楽活動しており、今年の5月に、その上田市の「香青軒」というレストランでライブ演奏会が企画され、そこに偶然私が参加出来たのであった。
 それは「山口泰一郎&森泰人 2nd Duo-Album メモリアルジャズライブ」と題されたもので、つまるところこのアルバムのリリース記念会(↓May.9.2018)ということだった。

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 当日は、スウェーデン在住のBassの森泰人とオランダ生まれ沖縄在住というセバスティアン・カプティンのDrumsとのピアノ・トリオ演奏がスタンダード曲を織り交ぜて演じられ、山口泰一郎&森泰人のデュオも披露されたのである。
 
 さて、ここで取りあげたこのアルバムのListは下のような9曲で、スタンダードを中心であるが、彼のオリジナル曲でアルバム・タイトルとなっている"Something We Knew"1曲が入っている。そしてこのライブではアルバムをしっかりと紹介していた。

List2

Liveposterw 山口泰一郎は、それなりの年齢であり熊本出身だ。1977年、バークリー音楽院のサマースクールに参加後、プロ活動を開始ということだ。その後一時は音楽工房を設立しアレンジ活動、又音楽監督としてコンサートやレコーディングを担当するという生活もしていたようだ。しかし自分にとっての原点であるJazzピアノに再び魅了されプレイヤーとしての活動を再開、それにより2009年に軽井沢に住むことになった。現在演奏から音楽関係の多岐に渡る活動をしているKaruizawa Jazz Factory の代表でもあり、今は上田市に居住している。

 このアルバムは如何にも1970年代にジャズを愛した青年の素直なジャズへの想いというか心を演奏しているといった感じで好感度は高い。かってのジャズ・ピアノのリリカルな面にもかなり思い入れがあるとみる演奏だ。従って今日においては、アヴァンギャルドなとかフリー・ジャズ的なアプローチというのでなく、過去の”彼自身が惚れ込んだジャズ世界”を今にして描こうとしている非常にオーソドックスなところにある。
 こうして目下の彼に対しての国内に於ける評価というか期待度がどの程度なのかは私は知らないのだが、中央での華々しさの中での位置はどのようなところにあるのだろうか。いずれにせよ、このようなローカルな地での地道な活動を私はむしろ評価したい。日本のジャズ界にはこうしたローカル活動者も含めてかなり層も厚いという感じが感じられる今日この頃である。
 
(アルバム評価)
□ 演奏: ★★★★☆
□ 録音: ★★★★☆

(視聴)

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