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2018年9月20日 (木)

聴き落としていたアルバム(3)~ 小曽根 真MAKOTO OZONE「Ballads」

*この「聴き落としていたアルバム」シリーズは、諸々の事情で遅まきながら聴いたところ、なかなかの聴きどころのあったものを取りあげている~~~

小曽根の世界はやはりこれだ!!

<Jazz>
MAKOTO OZONE「Ballads」
Verve / JPN / UCCJ-2074 / 2008

Ballads

Makoto Ozone : piano
James Genus : bass
Kiyishi Kitagawa : bass
Clarence Penn : drums
Wallace Roney : Trumpet
Michel Brecker : sax


  小曽根真のピアノの高度な演奏そしてセンス良さというか、そのあたりは近くはあのAnna Maria Jopekのアルバム『HAIKU』で唸らせたが、・・・・このところは久々のトリオ盤『DIMENSIONS』(2017)、そしてクラシック盤『Beyond BORDERS』(2018)と言う2枚だろうか。

 さて彼のブレイは、私の好みからしてみるとやっぱりバラードものだと思っている。しかしもともと私はアルバムは一枚の何曲かをトータルに聴いて評価するタイプであるため、ベスト盤とかオムニバス盤というのはなんとなく敬遠して来た。が、今年の過去に経験の無い猛暑がようやく収束して、このなんとなく秋の雰囲気になると、何故か急に彼のバラードが聴きたくなって、ここに来て今更彼のベスト盤に手を付けたのである。それがこのアルバムだ。

(Tracklist)
1.シー She
2.ア・ア・マン・オン・ア・コブルド・ストリート *#
3.マイ・トゥモロウ* (TVドラマ『あしたの、喜多善男』:メイン・テーマ)
4.エイジアン・ドリーム*
5.ミスト Myst*
6.ユーアー・ノット・アローン*
7.レイク・トゥーン*
8.ネイチャー・ボーイ
9.ホエア・ドゥ・ウィー・ゴー・フロム・ヒア*
10.サムワン・トゥ・ウォッチ・オーヴァー・ミー
11.ウィー・アー・オール・アローン
12.自由への賛歌#
13.リボーン*
*印 Makoto Ozone
#印 New Recording

 ベスト盤だけあって、演奏スタイルはピアノ・ソロ、デュエット、トリオ、ビッグバンドと多彩。これは過去に私も聴いてなかったアルバムも含めて14年間にリリースされた作品からのセレクションである。曲自身は彼のオリジナルが主だ(8曲)。

  CM曲として使われた「サムワン・トゥ・ウォッチ・オーヴァー・ミー」、「ウィ・アー・オール・アローン」の外、TVドラマ「あしたの、喜多善男」のテーマ「マイ・トゥモロウ」なども収録されている。

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 冒頭から静かな世界を描くM1."She"、M2."A Man on Cobbled Street"と、ピアノ・ソロでスタート。彼独特のピアノの音の余韻が心を静かに落ち着かせる。
 M3. "My Tomorrow"これはどこか心の温まるメロディ。
 M4. "Asian Dream"で、ピアノ・トリオ演奏となるもその沈静世界の延長上にある。
 M5. "Myst"トランペットが入り旋律を奏でるが、小曽根のピアノと対をなして美世界を描く。
 M6. "You're Not Alone"は、ビック・バンド編成だが、静かなスタート、小曽根のピアノは何処か郷愁を誘う美しさだ。
 M7. "Lake Thun "これも美しいピアノ・ソロ。彼の作曲によるバラードを十分に楽しませる。
 M8. "Nature Boy"広く知られたこの曲も、やはりソロでスローに演じられる中に情緒豊かに訴えてくる。
  M9. "Where Do We Go from Here" Saxと共演の形をとっているが、Saxが唄ってピアノが合い間に情景を美しく描くスタイルも安定感たっぷり。
  M10. "Someone to Watch over Me"管楽器を中心としたビック・バンドをバックにしての曲。このアルバムではアクセントの曲となった。
  M11.、 M12. スタンダードの聴き慣れた曲も彼らしい編曲が生きていて楽しい。
 M13. "Reborn" 美しく納めたソロ演奏。

  全体にバラード特有の内省的というか、心を落ち着かせ休めるというか、そんな世界を抒情的に又情感たっぷりに描ききった13曲である。ベスト盤であり、ピアノ・ソロからトリオなど演奏バターン各種だが、彼の編曲の妙も素晴らしく、そこには彼の美しくしかも深遠さも加味したピアノの調べは聴き手の心の琴線に触れる響きを持っている。さすが小曽根と言いたくなるところ。彼のニューレコーディングも交えて、又ビック・バンド曲をアクセントとしたアルバムとしてのバランスも結構とれていて納得であった。

(評価)
□ 曲・演奏 :★★★★★☆
□ 録音   :★★★★☆  

(My Image Photo) 

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Sony ILCE-7M3,  FE 4/21-105 G OSS, PL  Aug. 2018

  

(視聴)

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