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2018年9月26日 (水)

ダイアナ・クラールとトニー・ベネットのデュエットTony Bennett & Diana Krall 「LOVE IS HERE TO STAY」

ジャズ界のキング&クイーンによる懐かしのアメリカン・ジャズの粋な世界
~ビル・チャーラップ・トリオのバックで

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<Jazz>
Tony Bennett & Diana Krall 「LOVE IS HERE TO STAY」
Verve / USA / B0028703-02 / 2018

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TONY BENNETT トニー・ベネット(VOCAL)
DIANA KRALL ダイアナ・クラール(VOCAL)
BILL CHARLAP ビル・チャーラップ(PIANO)
PETER WASHINGTON ピーター・ワシントン(BASS) 
KENNY WASHINGTON ケニー・ワシントン(DRUMS)

Produced by Dae Bennett & Bill Charlap
Arranged by Bill Charlap

  いっやー、驚きですね、ジャズ・ヴォーカル界のキングと言われる90歳越のトニー・ベネットとダイアナ・クラールとのデュエット盤である。
 かってもこの二人のデュエットはあったのだが、一枚のフル・アルバムとしてのリリースには驚きだ。クラールにとっては、父親とのデュエットと言うところである(両者は20年以上の付き合いがあるとか)。録音はNYのスタジオで録音日の記載が無いが最近と判断される。
61abhgxwp5l そう言えば少々前にベネットはレディ・ガガとの共演盤(『Cheek To Cheek』(Interscope Records/3799884/2014)(→))もあったが、いずれにしてもお元気そのもので驚きである。

 そして曲は全て生誕120周年を迎えたアメリカ音楽界の父ジョージ・ガーシュウィンを祝っての、ジョージ&アイラのガーシュウィン兄弟作の名曲の数々を取りあげている。
 更に、これにはビル・チャーラップが強力に関係している。プロデュース、編曲に携わり、演奏も自己のピアノやピアノ・トリオがバックを支えているのだ。

(Tracklist)

1.  `S Wonderful (George Gershwin/Ira Gershwin) 2:51
2.  My One and Only (George Gershwin/Ira Gershwin) 2:50
3.  But Not For Me (George Gershwin/Ira Gershwin) 3:06
4.  Nice Work if You Can Get It (George Gershwin/Ira Gershwin) 2:45
5.  Love is Here to Stay (George Gershwin/Ira Gershwin) 4:28
6.  I Got Rhythm (George Gershwin/Ira Gershwin) 2:00
7.  Somebody Loves Me (George Gershwin/George De Sylva & Ballard McDonald) 3:42
8.  Do it Again (George Gershwin/George De Sylva) 2:55
9.  I've Got a Crush on You (George Gershwin/Ira Gershwin) 4:00
10.  Fascinating Rhythm (George Gershwin/Ira Gershwin) 2:43
11.  They Can't Take That Away From Me(George Gershwin/Ira Gershwin) 3:25
12.  Who Cares? (George Gershwin/Ira Gershwin) 1:59

  もうこれはアメリカン・ヴォーカル・ジャズの究極の姿を披露している。聴いて疲れず、気分は良好に、そしてムードは何か前途に開ける人間関係を美化しているようだ。
 好感100%の曲はやっぱりアルバム・タイトル曲のM5."Love Is Here To Stay"だと思った。これぞ社交場と化している大きくない酒場に集う大人の社会に気分最高に聴こえてくるパターンだ。よき時代のアメリカん・ムード。

Diana20krallw ダイアナ・クラールのソロM3."But Not For Me"もビル・チャーラップのピアノ・ソロをバックにバラード調の歌声で聴ける。私としては叱られるかも知れないが、このパターンでもう少し聴きたいぐらいでもあった。彼女なら弾き語りでこのムードをもってアルバム一枚でも作って欲しいものだと思うぐらいである。と、言うのも実のところは、私はクラールのヴォーカルを聴くということからこのアルバムを入手していると言う経過であって、言ってみれば、まあそんなところなのだ。
 とにかくベネットの年齢から来る歌声は決して美しいわけでは無いが、年輪を感じさせる枯れた味わいが聴きどころなのである。しかしほんとはクラールの描くところの近代性とは実は別ものとも思っている。しかしまぁこの対比も一つの味として評価しておこうと思うのである。ガーシュウィンの曲も又それで良かったのかも知れない。まあバック・グラウンド・ミュージックとしては上出来の部類。
 
(評価)
□ 歌・演奏 : ★★★★☆
□ 録音   : ★★★★☆

(視聴)

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コメント

いい感じですね。喧しいのじゃなく、意味深のじゃなく、これ位の大人しいjazzも聴きたい。これ位のバックもいい感じで好きです。

投稿: /ten | 2018年9月26日 (水) 23時24分

 /tenさん、お早うございます。
よき時代のアメリカン・ジャズですね。私も好きです。私は同時代のビック・バンドものはどうも苦手ですが・・・・。
 このムードって日本には無い世界ですね。どこか粋でお洒落なんです。

投稿: photofloyd(風呂井戸) | 2018年9月27日 (木) 08時53分

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