ソニア・スピネロのニュー・アルバム Sonia Spinello Quintet 「CAFÉ SOCIETY」
実力派のヴォーカルは情感たっぷり
<Jazz>
Sonia Spinello Quintet 「CAFÉ SOCIETY」
Abeat Jazz / ITA / ABJZ182 / 2018
Sonia Spinello : voice
Fabio Buonarota : trumpet
Gianni Cazzola : drums
Lorenzo Cominoli : guitar
Attilio Zanchi : doublebass
私の注目のロベルト・オルサーRobert Olzerとのカルテット・アルバム『WONDERland』(ABJZ162/2017)の素晴らしさで知ったイタリアの実力派女性歌手ソニア・スピネロ。今度はクインテットによるスタンダード・ナンバーのアルバムだ。
相変わらず、彼女のディープにして情感充ち満ちたヴォーカルで歌い上げられているが、彼女は1974年生まれで目下充実の年齢、ジャズ・ヴォーカルの研究者でもあるらしい。
そして今度はピアノに変わって、トランペット、ギターがムードを盛り上げ役になっている。
しかしそれにつけても、もうちょっと洒落たアルバム・ジャケにして欲しかった。それによりガラっと変わったムードとして聴けると思うのだが・・・。
(Tracklist)
1. Body And Soul
2. But Not For Me
3. Love For Sale
4. Misery
5. Our Love Is Here To Stay
6. Sophisticated Lady
7. You Don’t Know What Love Is
8. Yesterdays
M1. "Body And Soul" ギターとミュートを効かせたトランペットがムード盛り上げ、ソニアのソフトにして厚みのある深く沈むヴォーカルがしっとりと聴かせる。
M4. "Misery" も良いですね。これは”悲嘆”と言う意味だろうか、トランペットも哀しく響き、彼女のヴォーカルも美しくも哀しく歌って心打つ。
M6. "Sophisticated Lady "このあたりは彼女の独壇場。
M7. "You Don’t Know What Love Is"が、しっとりと訴えてきて、こうゆうムードには私は痺れて弱いんですね(笑)。
まあどちらかというと、ユーロというよりアメリカン・ナイト・ムードといったところだ。この世界もジャズ・ファンの中では結構好きな人は居るんじゃないかと思うところ。ユーロ好きの私もこのような世界であればOKなんですね。なかなかこのような大人のムード・ヴォーカルも最近少なく、暫く聴き入ってしまった。
(評価)
□ 歌・演奏 : ★★★★★☆
□ 録音 : ★★★★☆
(試聴)
(視聴)
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