« ペトラ・ヴァン・ナウスPetra van Nuis 「because we're night people」 | トップページ | ラーシュ・ヤンソンのニュー・アルバム Lars Jansson Trio 「JUST THIS」 »

2018年12月 5日 (水)

ソニア・スピネロのニュー・アルバム Sonia Spinello Quintet 「CAFÉ SOCIETY」

実力派のヴォーカルは情感たっぷり

<Jazz>
Sonia Spinello Quintet 「CAFÉ SOCIETY」
Abeat Jazz / ITA / ABJZ182 / 2018

51pclyy4txl

Sonia Spinello : voice
Fabio Buonarota : trumpet
Gianni Cazzola : drums
Lorenzo Cominoli : guitar
Attilio Zanchi : doublebass

45327647_2214351592178953w_2  私の注目のロベルト・オルサーRobert Olzerとのカルテット・アルバム『WONDERland』(ABJZ162/2017)の素晴らしさで知ったイタリアの実力派女性歌手ソニア・スピネロ。今度はクインテットによるスタンダード・ナンバーのアルバムだ。
 相変わらず、彼女のディープにして情感充ち満ちたヴォーカルで歌い上げられているが、彼女は1974年生まれで目下充実の年齢、ジャズ・ヴォーカルの研究者でもあるらしい。
 そして今度はピアノに変わって、トランペット、ギターがムードを盛り上げ役になっている。
 しかしそれにつけても、もうちょっと洒落たアルバム・ジャケにして欲しかった。それによりガラっと変わったムードとして聴けると思うのだが・・・。

20374504_1940449609569154_112946471(Tracklist)
1. Body And Soul
2. But Not For Me
3. Love For Sale
4. Misery
5. Our Love Is Here To Stay
6. Sophisticated Lady
7. You Don’t Know What Love Is
8. Yesterdays

 M1. "Body And Soul" ギターとミュートを効かせたトランペットがムード盛り上げ、ソニアのソフトにして厚みのある深く沈むヴォーカルがしっとりと聴かせる。
 M4. "Misery" も良いですね。これは”悲嘆”と言う意味だろうか、トランペットも哀しく響き、彼女のヴォーカルも美しくも哀しく歌って心打つ。
 M6. "Sophisticated Lady "このあたりは彼女の独壇場。
 M7. "You Don’t Know What Love Is"が、しっとりと訴えてきて、こうゆうムードには私は痺れて弱いんですね(笑)。

  まあどちらかというと、ユーロというよりアメリカン・ナイト・ムードといったところだ。この世界もジャズ・ファンの中では結構好きな人は居るんじゃないかと思うところ。ユーロ好きの私もこのような世界であればOKなんですね。なかなかこのような大人のムード・ヴォーカルも最近少なく、暫く聴き入ってしまった。

(評価)
□ 歌・演奏 : ★★★★★☆
□ 録音   : ★★★★☆

(試聴)  

(視聴)

|

« ペトラ・ヴァン・ナウスPetra van Nuis 「because we're night people」 | トップページ | ラーシュ・ヤンソンのニュー・アルバム Lars Jansson Trio 「JUST THIS」 »

音楽」カテゴリの記事

JAZZ」カテゴリの記事

女性ヴォーカル」カテゴリの記事

ユーロピアン・ジャズ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ソニア・スピネロのニュー・アルバム Sonia Spinello Quintet 「CAFÉ SOCIETY」:

« ペトラ・ヴァン・ナウスPetra van Nuis 「because we're night people」 | トップページ | ラーシュ・ヤンソンのニュー・アルバム Lars Jansson Trio 「JUST THIS」 »