白の世界 (その1)5題 / (今日のJazz)大橋祐子Yuko Ohashi Trio 「BUENOS AIRES 1952 」
[白の世界]
雪中撮影行 2019 (1)
例年のことながら、周辺の高原などには雪はそれなりに積もっているので(それでも積雪量は例年に比して少ない)、私の一つのライフワークみたいな「雪中撮影行」は、今冬も四駆車で入り込み、あとは歩いての撮影です。すでに数回行ってきた。そんな中での数枚を登場させる。
[1] 「紫電一閃」 ~ 光がきらめくほどの瞬間。
先ほどまで雪もちらついていた曇天だが・・・ほんの少し光も射した瞬間である。
*
[2] 「外柔内剛-1」
雪に覆われ多くのものは埋もれてしまっているが、そうしたなかでも顔を出している植物はいかにも弱弱しいが、実は強い意志を持っていて芯が強く、決して負けてはいない。春になるとその強さを見せてくれるのだ。
*
[3] 「外柔内剛-2」 ~ 外見は弱々しいが、この強さはまさに手強い植物である。
*
[4] 「安心立命(あんじんりつめい)」 ~ 心安らかな境地にあること。
いまにも雪が降り出しそうな曇天の空ですが・・・・・風はなく、シーンと静まりかえった世界です。心を休ませるには最適な空間。
*
[5] 「沈思黙考」 ~ 黙り込んで物事をじっくり考えること。静かに思索にふける。
(撮影機材)
CAMERA : SONY ILCE-7M3
LENS : ZEISS Vario-Tessar FE4/16-35 ZA OSS, FE4/24-105 G OSS
FILTER : Kenko PRO1D C-PL(W)
* * * * * * *
[今日のJAZZ]
Yuko Ohashi Trio 「BUENOS AIRES 1952 」
Terasima Records / JPN / TYR-1065 / 2018
Yuko Ohashi : piano
Shinibu Sato : bass
Shinji Mori : drums
寺島靖国お気に入りのイタリアの名エンジニアであるステファノ・アメリオによるリマスター・シリーズ。これは大歓迎である。
このところ好評のピアニスト大橋祐子の2011年の『ブエノス・アイレス 1952』をリマスターしたアルバムである。スタンダード名曲群、そして彼女のオリジナル作品3曲を収録している。アメリオの手によるピアノの響きは確かに上品な繊細なしかもスッキリ迫ってくる音に仕上げてくる。演奏はそれほど凝っているわけでもなく、まあオーソドックスと言える範疇で非常に聴きやすいアルバムだ。ただし女性ピアニストでそれらしく非常に優しいタッチと評されているが、けっしてそうとは思わない。
(Tracklist)
1. Dark Eyes
2. Someday My Prince Will Come
3. Take Me In Your Arms
4. Inner Swing
5. Sol Cubano
6. St. Louis Blues
7. Fly Over
8. Copacabana
9. Waltz Part2
10. Buenos Aires 1952
11. Over The Mountain
12. Love Is A Many Splendored Thing
(評価)
□演奏 : ★★★★☆
□録音 : ★★★★☆
(視聴)
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コメント
自分はジャズも写真も分かりませんが、冬から早春の情景とアルバム批評の融合という発想自体が秀逸だと思いますし、内容的に見ても写真愛好家もジャズ評論家も双方が満足するものではないでしょうか。そういう意味で、この企画には敬服しておりますし、定期的に発信してほしいと思っています。
投稿: プロフェッサー・ケイ | 2019年3月18日 (月) 19時53分